あらすじ
魔鏡を競り市で手に入れたことで、宇佐見陶子の運命は変わった。市に参加していた男が電車に飛び込んだのを皮切りに周囲で命を落とす者が続出。陶子は絵画の贋作作りの汚名を着せられ、骨董業者の鑑札を剥奪されてしまう。狡猾な罠を仕掛けたのは誰か。満身創痍の捜査行は日本の歴史の断層に迫っていく! (講談社文庫)
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Posted by ブクログ
おもしろかったー!最初から最後までドキドキハラハラ。
なにせ初っぱなから主人公・宇佐見陶子が、古物商の鑑札を取り上げられてどん底な雰囲気から始まります。
狐罠のラストからのギャップがすごいので、読むなら罠→闇の順番通りに、続けてがお勧め。
前作では話だけだった「凶面笑」の蓮丈那智、「孔雀狂想曲」の越名集治がキーパーソンとして登場します。お馴染みビアバー「香菜里屋」も。
(蓮丈那智シリーズももう一度読み返してみようかなぁ。
短編集は何故か2作とも文藝春秋なんですよね。
Posted by ブクログ
解説:野間 美由紀
一気に読めるミステリー。旗師(鑑定する人? 骨董の売買をする人?)がチベットとの同盟を結ぶために明治政府が偽造したという天皇家の銅鏡を買ってしまい、その口封じ為に酷い目に合う話。ストーリや着眼点面白いのだが、何か足りない感じがする。惜しい!という感じ。そこが北森の他の作品を読んでみたくさせる。