【感想・ネタバレ】江崎クリーニング店の娘のレビュー

あらすじ

ベストセラー『さよなら、田中さん』の著者が
瑞々しい文体で描き切る
涙と笑いの家族小説

嘘も、後悔も、失望も、孤独さえも、
持ち帰れる場所はきっとある――。

両親を亡くして一人で生きてきた紅美(27)。道端で財布を拾ったのを機に持ち主の藤子(58)との交流が始まる。8年前、藤子は奇しくも紅美と同い年の娘を病気で亡くしていた。紅美は次第に彼女を実の母親のように慕うが……(「帰る家」)。クリーニング店の娘・琴美に恋した小4の健太。だが両親が営む雑貨店が大手クリーニング会社の取次店になって関係が悪くなる。琴美の店は段々と客が減って商売をやめ、一家は引っ越し。15年後、二人は同窓会で再会する(「江崎クリーニング店の娘」)。何気ない一日が輝き始める、かすかな救いの全7話。

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Posted by ブクログ

すごく読み応えのある一冊だった。
共感できることが多くて少し心が苦しくなった。
ぜひ他の作品も読んでみたいなと感じた。

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2026年07月08日

Posted by ブクログ

全作書き下ろしの独立短編集。

「帰る家」
「江崎クリーニング店の娘」
「裸の王様」
「杞憂同盟」
「遠くへ行きたくない」
「渦」
「母の日」
七話収録。

ずっと心待ちにしていたるりかさんの新作。

14歳の時に刊行されたデビュー作『さよなら、田中さん』がベストセラーとなり、中学生作家として一躍注目を集めた彼女は、今年三月に早稲田大学を卒業されたそう。

時の流れの早さを感じながら、一話ずつ噛み締めるようにページを捲った。

思わず涙したあのデビュー作の瑞々しさは今も健在。

どの物語も文句なしに面白く、行間に漂う一抹の哀愁が、たまらない。

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2026年06月25日

Posted by ブクログ

著者が中2の時の処女作からすべて読んでいるので、早大卒業されて最新刊となる本作に、月日の流れと作風の変遷を感じる。文章は変わらず上手いが、内容と視点が大人になった印象。「帰る家」とか「杞憂同盟」「渦」などはこの年齢で到達した境地とみる。ただ、大人の作家と伍していくには、引き出しが少ないのも事実で、これだと同じような作風の作家で終わってしまう。今後大人になった新境地のような作品も期待したい。

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2026年06月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

小学生のころにデビューした作家さんだそうで、まだお若いのに、甘酸っぱい初恋から、高齢のおばあちゃん、中年サラリーマンおじさん、こどもが巣立った主婦など、本当にいろんな人生の日々の交々をまるでその人かのように心情を描けてすごすぎる…
いろんな人のたくさんの人生を味合わせてもらった短編集。いい気持ちで終わる短編集かと思いきや、中には罪の意識に苛まれたり救いようがなかったりする作品もあって、テイストとして落ち着かなかったので星マイナス一点。ダークはいらなかったかな。テイストとして、裸の王様は意外で、裸で日光浴して仕事もイキイキ泥棒も捕まえるおじさんだなんて思い付かない主人公。これもテイストがちがうけどいい意味で面白かった。
表題作は落ちがしょんぼり。(でも面白い)

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2026年07月15日

Posted by ブクログ

久しぶりの鈴木るりかさん。中学生のときの作品を読んで、ビックリしたのがついこの間だったのに、もう大学を卒業されたんですね。

この作品は帯に書かれていたとおり「涙と笑いの家族小説」の短編集。勢いのある文章で面白かったです。「世にも奇妙な物語」みたいな感じで楽しめました。

〈帰る家〉
寂しいもの同士のなかむつまじさが、嘘のようになかったことになってしまった切なさ。
紅美には、またひとつ強くなって前向きに生きてほしい。

〈江崎クリーニング店の娘〉
小学生の頃、琴美へのほのかな恋心と罪悪感をもったまま大人になった健太。同窓会で15年ぶりに会った琴美の言葉は·····。

やはり男性の方がロマンチストなのかも。

〈裸の王様〉
日光浴から始まった父親の密かな楽しみに、思わず笑ってしまった。

〈杞憂同盟〉
杞憂ばかりの芙美子の思いをようやくわかってくれる人が現れたが······。

自分の気持ちの落とし処を間違えると怖いですね。

〈遠くへ行きたくない〉
取り返しのつかない後悔との向き合いかたのヒントになる話だった。

〈渦〉
アイドルと一般人、どっちが幸せかはその人次第かと思った。

〈母の日〉
反抗期の娘に対する母の思い。娘も大人になったらわかるんですよね。


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2026年07月09日

Posted by ブクログ

7冊目の鈴木るりかさんは約3年ぶりの新刊。
14歳で作家デビューしたるりかさん。今年、早稲田大学を卒業されたようですね。専業の作家さんになられたのかしら?

今作は家族をテーマとした全7話の短編集でした。
すべて書き下ろしだそうです。

う〜ん、今作は、確かにるりかさんらしい文章の瑞々しさは感じられましたが、内容がどれもかなりやるせない…。

田中さん親娘シリーズのような明るさや救いがもうちょっと欲しかったかなぁ。

あ、でも『杞憂同盟』は、私もかなり心配性なのでちょっとだけ共感しちゃいました。

あと『渦』の余韻が好きでした。

次はぜひ田中さん親娘シリーズの続きをお願いします。

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2026年06月28日

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