【感想・ネタバレ】黒髪 別れたる妻に送る手紙のレビュー

あらすじ

京都の遊女に惹かれて尽し、年季明けには一緒になろうとの夢が、手酷く裏切られる顛末を冷静に書いた「黒髪」。家を出てしまった妻への恋情を連綿と綴る書簡体小説の「別れたる妻に送る手紙」と、日光までも妻の足跡を追い捜し回るその続篇「疑惑」。 明治9年、岡山に生まれ、男の情痴の世界を大胆に描いて、晩年は両眼ともに失明、昭和19年没した破滅型私小説作家の"栄光と哀しみ"。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

いずれも著者の体験をもとに描かれた作品で、自身の醜さを作品でさらけ出す。遊女にはまり大金を散財した主人公だが、その思いは相手に一向に届かない。そしてそんな堕落した生活が続いたこともあり、妻とのいざこざが生じてしまい、遂に妻は主人公のもとから離れてしまった。このように、本作は男性としてはおろか、一人の人間としてのダメっぷりを読者に見せつけるが、著者の生涯を照らし合わせて読むと、いつの時代にも、ダメ人間が存在して、昔の日本人だからといって特別立派ではないが、読むうちに腑に落ちる。

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2026年05月31日

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