あらすじ
「誰かに親切にしなきゃ、人生は長くて退屈なものですよ」
身勝手な母親から逃れ、山間の町で暮らし始めた18歳の理佐と8歳の律。姉妹を見守る蕎麦屋の浪子さん、絵描きの杉子さん、そしてしゃべる鳥「ネネ」。ネネのいる水車小屋で働く青年・聡、水車小屋に現れた中学生・研司......助け合い、支え合う人々が織りなす、希望と再生の物語。第59回谷崎潤一郎賞受賞、2024年本屋大賞第2位など、読書界の話題をさらった感動作! (解説・北澤平祐)
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18歳のリサと8歳の律が引っ越し先に選んだのは仕事➕格安家賃➕ヨウムのお世話係というヘンテコなところ。姉妹2人だけで生活していかなければならなくなった同情すべき境遇の2人の出会った人々は、、、。ヨウムとネネ、元飼い主の娘夫婦、近くに住む画家の杉子さんらとの交流を通して成長していく40年間を綴るストーリー。2人の境遇は決して幸せな生い立ちでないけれど、人が住み営んでいく環境で人は幸せに穏やかに暮らしていけるのだと信じさせてくれる素敵で穏やかな本。
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2024年本屋大賞2位。この年の1位は「成瀬は天下を取りにいく」だったらしい。成瀬の方が「元気が出る」ヤツで、こちらは「シンとした気持ちになる」だ。
8歳が38歳になっていく流れる日々の出来事。登場人物は酷い家族を持つ人が多いが、同じような境遇の人もそうでない人も、とにかく気にかけあって生きていく。「助け合っている」と書くと大袈裟で、一方通行なこともあり正確な感じがしない。「気にかける」ぐらいの範疇で皆ができることをしている、というのがじんわりと、まったく説教くさくなく伝わるのが嬉しい。
あとがきで「本書が誰かの友人に」なることを願っているのもまた味わい深い。そうだ、こういう小説を人生の友にするのだった。
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「誰かに親切にしなきゃ、人生は長くて退屈なものですよ」
身勝手な母親からの逃れ、山間の町で暮らしはじめた18歳の理佐と8歳の律。
姉妹を見守るそば屋の浪子さん、絵描きの杉子さん、そしてしゃべる鳥「ネネ」。
ネネのいる水車小屋で働く青年・聡、水車小屋に現れた中学生・研司…
人々が織りなす40年にわたる愛おしい物語。
子供二人を女手一つで、新しい恋人を優先するようになり生活がままならなくなってきた頃
理佐の進学資金を母親の恋人に使われたことをきっかけに様々な問題が浮き彫りになり、姉妹二人で川の音がせせらぐ山間の町へ移り住み再出発。
そこで出会う人、動物を巡る希望と再生の物語です。
物語の前半は、姉の理佐を中心として話が進んでいくんだけど決して優しい人だけではなく、悪い人間もしっかり描写されているからこそリアルであり、そして人との絆がより一層美しく感じられました。
それでも姉妹の誠実さや優しさが周りの人に派生していき、自分たちが助けられたように困っている人を助けようと救おうとバトンが繋がれていく様子に心が温かくなりました。
一人で生きていくには長すぎる人生だからこそ、自分にそして人に優しくすることが人生をより豊かにしてくれるんだなあと改めて感じることができ、私も周りの人には優しくしていかないとなあと思いました。
とても心が温まるハートフルな小説で拝読できたことを嬉しく思います。
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母親は恋人を選び、
長女の理佐は既に自立した心持ちで
10個離れた律と一緒に離れた場所へ。
理佐はまだ18歳で、律がいることで
より負荷がかかってしまうが、
それも仕方のないことではあるから
苦しい部分もあった。
それでも一生懸命生きている姿には感銘を受けた。
親の影響は良くも悪くも、
子どもに必ず影響しちゃうんだな。
りっちゃん(律)とネネの掛け合いが愛おしかった。
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18歳と8歳の姉妹が身勝手な母親から離れ、山間の町で暮らす。それをあたたかく見守る人々と、しゃべる鳥「ネネ」。40年にわたる愛おしい物語。
人にやさしくありたくなります。
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とにかく平和で優しい話だった
心穏やかに読めた
最初 この分厚さに読み切れるかなぁ…と不安だったが、どんどん世界に引き込まれてあっという間に読み終わってしまった
出会う人出逢う人 良き人ばかり
愛されるべき人ばかり
ヨウムのネネも重要な一員となり暖かい話だった
幼い姉妹が新たな拠点で出会う人々に助けられながら日々の生活を綴った話だが、すっごく気持ちよかった
みんなに読んでほしいなぁ
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優しい物語。
きれいごとだけじゃなく、人と人がその人のできる範囲で助け合う。頑張るけれど、できない時は助けを求める、逃げる。そんなことを感じられた。
自分がどう思うのか、どうしたいのか、誰かがやっているから自分もやる、とかじゃなく。
自分の気持ちや身体を大切にすれば周囲にも優しくできるのかな、って考えた。
手元に置いておく一冊。
ネネが好き。
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読み終わって心が温かくなります。
登場人物達の40年を一緒に横で生きさせてもらったような気分です。これからを生きる私の良い友人になりました。
誰かから受けた優しさを次の誰かに渡していく、そんな優しさのバトンに見えました。
そして渡した優しさがその人の中に確かに息づいていることを感じられる…素敵な物語でした。
人に優しくしたいと思わせてくれる本です。
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どうしようかと思ってたんだけど、筒井さんが褒めてたので読んだ。ポトスライムは読んだはずだけど、覚えてない。幸せな気持ちになれる小説。10年ごとの章立ても効いてる。この姉の方が私より2個上か。
翼をくださいのエピソードは笑った。
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ずっと楽しみにしていた。とてもよかった。やっぱりよかった。いろんな事象をあまり粒立てずにさらっと書き上げてるけど、それが心地よいしそれぞれの優しさが伝わる。欲を言えば、1981年(最初の章)の理佐と律の物語をもっと紡いでいってほしかったかな。聡がでてきてからは熱量が少し下がった
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読んで本当によかった。まあまあ長い人生の中でも心のベストテンに入るくらい好きになった小説です。そして自分の新しい良き友人になりました。研司が旅立つ際の悲しいでもうれしいでもない感慨で喉を詰まらせる律と同じような気持ちになりました。
本作に出てくるみんなのようになんの裏も下心もなく良心をお裾分けして生きて成長できたらいいのになと心から思いました。今からでも間に合えばそんな余生を送りたいです。
本作を読んだ方と感想を語り合いたいです。
あと各年代で出てくる音楽もまた良くて『水車小屋のネネ』プレイリストを作りたくなります。
ちなみに2024年の本屋大賞第2位だったのはなんでだ?これが1位じゃないのかと思ったら大賞は成瀬でした。ならしょうがないかー
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まず、おそば屋さんのお手伝い、兼、鳥のお世話という突拍子も無いのにあるのかもしれないと思わせる津村さん独特のお仕事の描き方で心掴まれた。
おしゃべりするヨウムのネネとその周りの人たちの物語。お蕎麦屋さんの夫婦、お手伝いで入った姉とその妹、ヨウムのお世話をしている絵描きの夫人、ネネのお世話を引き継いだ青年、逃げてた中学生、、みんながお互いに少しずつ気持ちを分け合って、幸せな時間を紡いでいく。
文庫本の帯にもある、「わたしは今まで出会った人たちの良心で出来上がっている」、という言葉がすごく良い。生きていくうえで常にその気持ちを忘れないようにしようと思ったし、自分も誰かをかたちづくる小さなカケラになりたいと思った。
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めっちゃ好き!とっても良かった!!
ふだん、「人のおそろしさ」とかを扱った小説を多く読んでいるからか、「みんな良い人すぎるよ……!」と思ったけれど、それぞれが相手のことを心から思っての言動なのが伝わるので、押しつけがましさやわざとらしさがなくてとてもよかった。
すべては18歳の理佐の勇気や行動力、胆力から始まったことなので(原因はク〇だけど)、本当に尊敬するし律がいたから頑張れたのだろうなと感じる……。
そして、ヨウムのネネのかわいらしさ!とても賢いし、話す言葉が絶妙で面白く、すぐに大好きになった。あんなに会話ができたら素敵だろうな(ほとんど人間みたい)。
「絶対手放さない本」がまた一冊見つかりました。
Posted by ブクログ
優しい温かいお話です。
設定は少し切なくもありますが、その切なさすらも忘れさせてくれる人との出会いやネネとの出会いがあり、何故か懐かしく感じました。
また、この小説は本と友達になるという意味では最適解の1冊だと思うので、あまり小説を読まない方にも読んで欲しいと思いました。
Posted by ブクログ
幸せなお話だった。
みんながちょっと(?)ずつ大変だけど、ちょっとずつ親切な人に助けてもらいながら、大変さに飲み込まれず前向きに生きていく。そして自分がもらった親切をどんどんと広げて連鎖させていく。そんな救いのあるお話。
人に親切にすることを肯定してもらえたなぁ。
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食べ物に例えれば、お粥のような小説
優しさに溢れています
人と生きていくには、出会いと別れは付きものです
そして、その時々で優しくしてもらったり優しくしたりするものだと思います
人に親切にすることは受けてがありがたいと思える行為でなくてはならないと思いますが、親切にする側にとっても何か満たされるものがあるんじゃないかなと思いました
刺激的な内容よりも優しさを求めるときに読むといいなと思いました
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ヨウムのネネと、その周囲の人々が織りなす、世代を越えた繋がりの物語である。
決して経済的に恵まれたわけではない人々が、繋がりや助け合いで、困難を乗り越えていく。もちろん現実世界でここまで理想的な結末になることは少ないだろうが、でも、だからこそ自分とは育ちの違う他者への想像力を持ち、接していくことの大切さを認識させられる。
それと同時に、経済的に恵まれていることが幸せにつながるわけではないこと、それよりも支え合える仲間がいることがどれだけ幸福なことなのか、再認識させられる。資本主義的思想が絶対的な権力を持つ現代だからこそ一読すべき名著である。
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くまさんの本棚より、かわいいタイトルで以前から気になっていたが、書店で文庫化されたのを知り購入。
『水車小屋』自然の流れを力にかえる。
『ネネ』環境により何色にもなれる鳥の名前。モノマネ上手の鳥ヨウム(オウムの仲間)
ネネは水車小屋の中で蕎麦粉を挽く石臼の当番鳥
『からっぽ!』が愛らしい。そんなネネは人のように喋り、歌い、踊り、寄り添い、喜び、悲しみ、恐れ、励ます(擬人化されているわけでない)。
家出を決意した18歳理佐と8歳律の姉妹は、親の愛情を受けられず、川の音が聞こえる田舎町に暮らし始める。
そんな2人と1羽の物語は”良心”と”絆”の大切さをグイグイ書くわけじゃなく、日常の中に散りばめ埋め込んでいくスタイルだ。1981年から10年刻みで展開していく構成により、昔ながらの風景を懐かしむところから2011年の東日本大震災に至るころには自分の住む世界と強力にリンクする。
律の失恋回想シーンで別れ際に言われたひと言「…その先に何があるの?山下さんといるとそのまま人生が終わってしまいそうな気がする。」
何ものにもならない選択もあるし、それが自然に身を任せることなんじゃないかと気づかされる。水のように。
良心の広がりが強い絆をつくりあげるって、大事なこと。出来ていないなと感想をとじる。
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はじめは、どんなこと?って感じだったけど、10年 20年と過ぎていくうちに りっちゃんや ネネと一緒に時を過ごしている気になってた。
「誰かが誰かの心に生きているというありふれた物言いを実感した。むしろ彼らや、ここにいる人たちの良心の集合こそが自分なのだという気がした。」
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以前から気になっていた作品で、文庫化されたら絶対に読もう!と思っておりました❁⃘*.゚
身勝手な母親とその婚約者から逃れ、山間の町でひっそりと静かに暮らし始めた18歳の理佐と8歳の律。
そんな2人が町で出会った人々とネネ(しゃべる鳥)に支えられ、見守られながら成長していく姿を描いた心温まる素敵な作品。
ネネが歌うことが大好きなので、作中に様々な楽曲や映画が登場するのですが、音楽や映画が好きな方はそちらも楽しめるのではないかと思いました!
そして…なんと言っても!おそばが食べたくなります!!(今すぐにでも食べたい~)
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文章のテンポが独特で読み慣れないが、不思議な客観性を伴ったまま情景が浮かび上がってくる。
相容れない身内がいる一方、善意を与えてくれる他者がいる。
この話は後者にフォーカスしている光属性の作品だと思う。
律が自分を構成してできているものが、そういった善意の持ち寄りでできているとする心情が美しいがどこか複雑だ。
相手の重荷にならない程度に親切をすること、それが全て実っているかのような描写は続くがきっと実らないまま捨て置かれることもあったのではないかと推察する。両親のこと以降、大なり小なりの苦労を描きはするが、それ以外のざらつきがないのが綺麗すぎる感じがした。
どうにもならなかったものよりも、実った方にフォーカスすることの大切さを訴えているようにも思えるが、私個人としてはどうにもならないものへのマイナスな感情も後半部分に描いてほしいと思った。
Posted by ブクログ
「日々の暮らし」という「人生」ってこんなだったら素敵だな。と思える、優しくて静かでゆっくりした小説。
成長、進歩とか達成とかではなく、丁寧に親切に生きる、長い人生を生きる人たちが素敵。
こんな人生を。人に親切を受けて、親切にできる人間になりたいと思いました
Posted by ブクログ
長い物語だったけど
描かれてる期間もなかなか長期間の物語だった。
それだけに、
時間がただ経過していくことに対する思いや、その間に出会う人、別れていく人に対する思いが表現されている、
いい物語だったと思います。
Posted by ブクログ
家庭環境に恵まれなかったとある姉妹が、変わった鳥や周りの人と共に力強く生きていく日常を綴った話。
7割くらいで読むのをやめそうになったが、人を思い、思われることについて考える本だった。