あらすじ
「誰かに親切にしなきゃ、人生は長くて退屈なものですよ」
身勝手な母親から逃れ、山間の町で暮らし始めた18歳の理佐と8歳の律。姉妹を見守る蕎麦屋の浪子さん、絵描きの杉子さん、そしてしゃべる鳥「ネネ」。ネネのいる水車小屋で働く青年・聡、水車小屋に現れた中学生・研司......助け合い、支え合う人々が織りなす、希望と再生の物語。第59回谷崎潤一郎賞受賞、2024年本屋大賞第2位など、読書界の話題をさらった感動作! (解説・北澤平祐)
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Posted by ブクログ
何十年にもわたる長い物語だったけれど、ページを進めるのが惜しいほどおもしろかった。ずっと理佐と律の2人の生活を見ていたくて、そんなに派手なことは起きていないのにその引力がすごかった。読み終わった今も、理佐と律は、ネネは、この2026年をどのように過ごしたのだろう、と気になっている。
そして同時に、これこそが私が津村記久子さんの小説を好きな理由かもしれないと思い出した。落ち着いた文体で描かれているのになぜか強く惹かれる。津村さんの他の作品ももっと手に取ってみよう。
「私はみんなの良心でできている」本当にそう。今の自分は決して私一人の力で成り立っているものじゃない。素敵な物語だった。
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十八の理佐が、まだ小さい妹の律と家を出なければいけなくなってしまって、それでもバイト先の知り合いに協力してもらったりして、水車小屋のある町で仕事と住むところを見つけて。
お金にも苦労するだろうし、この2人の将来はどうなってしまうのだろう、と思うのだけど、田舎で出会うとても温かい人たちの、お節介ではない程よい距離感での親切やらでとても幸せそうに感じる。そしてその親切が次の世代に回っていく。
そしてタイトルにもなるヨウムのネネ。賢すぎて、でも、その三十年か四十年を、ずっと律の近くでペットとしてではなくて、特別な立場で見守っていたような。とても素敵な物語だと思います。
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この本の感想を述べるには私は余りにも乏しい。
面白かった
感動した
どちらも違う気がするこの物語。
親に恵まれなかった姉妹が
家を出て、優しい人たちに囲まれながら生きていく。
こういう環境の姉妹って、どうにも選べる道が少なくて委ねる人生になりがちだけど、この2人には意志があった。
そして、必ずどうにかなるという根拠のない思い。
私はこういう物語がとても好きだ。
姉妹の人生がたくさんの人たちの善意で象られていき
一羽のヨウムとの交流で彩られていく40年の物語。
どんどん読みたいけど、ゆっくり読みたくて
気が向いた分だけ読める時間にこの本を読んだ。
文庫版あとがきにもあったけど
この後の何十年かの登場人物たちの人生に川の音が聞こえるほどの、平和が続くよう祈るような気持ちになった1冊だった。
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誰かに優しくすること、誰かと支え合って生きることの大切さが心に染みる物語。理不尽なことがあっても、自分の力で人生を切り開いていく姉妹の姿に惹かれ、人の優しさを信じたくなるような温かい一冊。
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水車小屋のネネと律と理佐の40年。物語の世界に吸い込まれ、読んでる間ずっと木々の木漏れ日、川のせせらぎ、そして水車の回る音(聞いた事ないけど...)が私の周りにあった気がします。文字なのに不思議と映像が浮かぶ文章です。先を急ぎ過ぎて一気に読み終わったので、もう一度じっくり姉妹、姉妹を取り巻く自然と優しい人々、そしてネネの40年を読み直したいと思います。ずっと傍に置いておきたい1冊が増えました。
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登場人物がみんなよくて…
それぞれが皆大変な状況なのに、ごく自然に人を思いやり、恵まれている・ありがたい、と大切な人への感謝を忘れない、心の余裕と豊かさがある。そして、その思いやりを惜しげもなく当たり前のように他者に循環させていく、素敵な世界。人にやさしく、温かく接することの麗しさたるや…
津村さん、初めて読みました。
「本書が誰かの良い友人になることを願っています。」と、誰も取りこぼさない、最後まで優しいところもグッときた。
私は本屋さんで平積みされているのをきっかけにこの本や津村さんに出会ったが、ちょうどもう少しで読み終わるというタイミングで西加奈子さんが出版区の本ツイに出演されており、この本や津村さんを絶賛されていて、ああ西さんもお好きなんだと嬉しくなった。
とくに好きなところ記録。
「この人がこんな様子なら、自分のこれからだって何とかなるだろう、と常に律に思わせてきたおおらかな姉の姿は、律が8歳だった頃と少しも変わっていなかった。」
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「ネネ」はヨウムという鳥の名前。50年は生きるという。お蕎麦屋さんの裏の水車小屋で飼われていて、そば粉ひきの番の仕事もしている。水車を使って、蕎麦の実をそば粉に挽く。蕎麦の実が少なくなってきたら、「からっぽ」っと言って、補給のタイミングを教えるのがネネの仕事。3歳児くらいの知能があるそうで、とても賢い。高校を卒業した理佐が妹の律を連れて、この蕎麦屋で給仕兼鳥の世話係として働くためにやってくる。それから40年に渡る、ネネと理佐と律、ネネと彼女たちの周りの人々の物語り。
この本のよかったところ
・装丁と挿絵 ・ネネが水車小屋にいるところ
・ネネのおしゃべり ・朝ドラみたいなほのぼの感
・ネネがつなげる人々の縁
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読んでいる間なんども
鼻の奥がツーンとなって、目がウルウルきて、
喉がつまった
誰かの為に頑張る優しい人たち愛おしい
ねねも優しい仲間だね
この本に出会えてよかった
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描写や心情が丁寧に描かれていた。
8歳の妹を連れて、初めての街で
生きる決断をした18歳の姉。
そこで出会った人たちに支えられて、
月日が経つと、ささえる側になったり
街に馴染むようになって
40年にもわたる人生の話だった。
家庭環境に問題を抱えた人が多く出てきたけど
みんな真っ当に真面目に成長していた
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いろんな評価あるけど、
私はとっても好きだなと思った。
ネネを取り巻く人々が
どんどん幸せになっていって、
繋がりっていいなって思った。
とりあえずあったかいお話
疲れてる心にしみまくった。
Posted by ブクログ
誰かの幸せを願う気持ちがつながっていく。それは本当に素敵なこと。豊かな物語。また読みたい。
そして、レッチリ、ニルヴァーナ、R.E.M、トーキング・ヘッズ、、、
音楽に溢れている。読者は80年代から2021年までの姉妹を見守ることになるのだけれど、節々で使われる音楽の数々、選曲が本当にいい。物語のメッセージにかけてあったりもする。
Give It Awayをネネが歌っているところを想像すると可愛くてたまらない。
プロコル・ハルムの青い影を聴くたびにこの物語を思い出すだろう。ネネの姿とともに。
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蕎麦食べたくなる。ゆったりとした育児放棄ですが、この作品はそこが主題ではない。社会から弾かれ、生きていくための力がほぼないような生活の中で、周りの大人たちもむやみに手を差し伸べるのではなく、あくまで本人たちが自立し、大人になれるようにしているのは、温かい大人たちだと思う。かなり長い小説で、長い年月が経つところは読む時間は長くなるけれど、多分それはこの2人の生活をより際立たせてると思う。それでも何とか世界は回ってるというのがヒシヒシと伝わる。
Posted by ブクログ
18歳と8歳で新しい生活を始めた姉妹の姿から、40年という長い歳月をかけて描かれる物語。
若かった二人が少しずつ大人になり、周囲の人々もまた、それぞれの人生を歩んでいく。
季節が巡り、時代が移り変わっても、人から人へと手渡される優しさは変わらず、静かに受け継がれていく。
その積み重ねが、やがて大きな温かさとなって物語全体を包み込む。
劇的な出来事だけでなく、何気ない日常や、長い時間をかけて育まれる信頼関係こそが、人生を豊かにしてくれるのだと感じた。
40年という歳月を読み進めるうちに、登場人物たちと一緒に年を重ねてきたような気持ちになり、彼らの人生が愛おしくなる。
今すぐに結果が見えなくても、誰かに向けた小さな親切は、時を経て思いがけない形で実を結ぶのかもしれない。
読み終えたとき、長い人生もまんざら悪くないと思わせてくれる、温かく希望に満ちた一冊だった。
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最初から最後まで優しいお話。前半が特にとても良かった。ネネがとにかく可愛い。理佐と律を取り巻く周りの温かい関係に胸が熱くなった。人生って捨てたもんじゃない
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40年に渡る物語、人生を覗かせてもらう気持ちで読んだ。置かれた状況はハードなのに、悲観的にならずに淡々と前に進んでいく姉妹、かっこいい。生きる力ってこうゆうものか。その姉妹を支える人たちと、姉妹に支えられる人たちが丁寧に描かれていてよかった。人は1人では生きていけないこと、自分は今まで出会った人たちの良心でできていることを教えてくれる本。(ちょっと文体が読みづらくて慣れるまで時間がかかった)
わたしもネネとお喋りがしたいし、蕎麦がすごく食べたくなった!
Posted by ブクログ
どう言う形で話が終わるのか推測しながら読んでいたが、予想は外れた。
人は、誰かの優しさで生きていると言うことを改めて感じる一冊だった。特にアップダウンはない展開だったが…
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10年ずつ40年にわたって姉妹の成長とその周りを取り巻く人達との交流、そして水車小屋にいるネネ(ヨウム)との関わり方が丁寧に書かれて、穏やかな気持ちになれる一冊です。
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18歳で親元を離れての生活を始めた理佐と妹の律。理佐が住み込みで始めた仕事は蕎麦屋の給仕とヨウムのお世話で……。
周りの人々の優しさに支えられて成長していく理佐と律。何十年の時の中で別れと出会いを繰り返して成長し、やがて自分たちも周りを支える存在になっていく。
めちゃいい話。人情とか人の優しさに触れて読んでて優しい気持ちになれるんだけど、自分自身はそういう濃厚な人間関係を避けようとしてしまう人間なので、いい話!けど私には無理!みたいな気持ちになって心がバラバラになる。
出会う人がみんないい人で良心に溢れていて、そういう優しさを向けられた人間がまた別の人に優しさを注ぎ、優しさで人々がつながっていく、やさしいせかいだった。いい話だ。
ヨウムのネネが本当に天才ヨウムで、いろんなところで助けてくれたりささえになってくれたりしていて、ネネの存在がこのお話を魅力的にしてるんだなぁと思った。不思議な存在。
Posted by ブクログ
18歳の理佐はシングルマザーに育てられていた。
短大に入学する筈が、母の婚約者にお金を使われ働くことに…
ハローワークで見つけた隣の県のお蕎麦屋さんに住み込みで働く。母の婚約者に虐待されていた10歳年下の妹を連れて行く。
水車小屋の石臼でそば粉を挽く、その見張りをしているヨウムのネネ。
姉妹は小さな町で色々な人と知り合い生きていく。
1981年から2021年のお話。
ちょっとクセのある文章の所もあるが、話全体はほのぼのとしている。
母親とその婚約者以外に嫌な人は現れない。
Posted by ブクログ
とても心が温まるお話でした。
登場人物を応援したくなるような、そんな小説でした。
男に依存する母との生活から離れることを決断し、妹を連れて自分たちの生きる道を探すため、勇気を持って行動した18歳の理佐。妹の律はまだ小学生。
引っ越し先の土地で、水車小屋で蕎麦曳きの見張りをしているヨウム、ネネのお世話などをしながら、地元の人たちと関わりの中で姉妹は成長していきます。
ネネが、他人同士だった人たちの接点になって縁を繋げてくれていて、40年という時の経過を通して、姉妹やネネと関わってきた人たちのさまざまな岐路や交友や別れが描かれています。
降ってきた理不尽な環境に、諦めたり流されそうになっている人にお勧めの一冊。
Posted by ブクログ
題名から時代小説なのかと思っていたらネネと言う名の鳥を取り巻く人たちの心温まるお話でした。日々の生活の中で小さな幸せを感じる事が出来たら素敵だなと思いました。
Posted by ブクログ
かなりの長編小説で40年間の時が流れる。周囲の優しさや良心で自分が成り立っていることに共感するとともに、他者にも同じく与えられている人間だったらいいなと思う。出てくる登場人物の暖かさ、蕎麦やネネなどの温もりを感じながらゆったりと落ち着いて読書できた。少し文体が読みづらく感じて、読み終えるまでに時間がかかってしまった。
Posted by ブクログ
最初は、姉が妹を守る物語。でも年月が経つにつれて、姉妹自身も誰かを支える側になっていく…二人はずっと守られるだけの人ではなく、成長するにつれ、今度は自分たちが誰かを気にかけ、助ける側になっていきます。
この変化に、じんわり感動しました。
人は、苦しい経験をしたからといって、必ず強くならなければいけないわけではありません。つらかったことが消えるわけでもありません。
それでも、自分の暮らしを続けていくうちに、いつの間にか誰かに手を差し伸べられるようになっている。
自分の人生を生きることと、誰かを支えることは、両立できるんだな。と思えました。
人の優しさが、時間をかけて次の人へ手渡されていく物語。
Posted by ブクログ
毒親の元を離れた18歳と8歳の姉妹の40年にわたる物語。
優しい人達に助けてもらいながら成長した姉妹が、困っている人に自然に手を差し伸べる姿が印象的。優しさの連鎖。人間は支え合いながら生きていることを改めて気付かされる素敵な物語でした。
…が、いかんせん長すぎる。少々退屈でした(^_^;)
Posted by ブクログ
うーーーん。
かなりの長編物語で、ヨウムのネネ、理佐と律の姉妹と、とりまく周りの優しい人たちとの心温まるストーリー。
40年間の暮らしを描いていて、そこは良かったのだが。
単調な内容で特に盛り上がりもなく、会話文の「」が少なくて読みにくかったかも。