あらすじ
「誰かに親切にしなきゃ、人生は長くて退屈なものですよ」
身勝手な母親から逃れ、山間の町で暮らし始めた18歳の理佐と8歳の律。姉妹を見守る蕎麦屋の浪子さん、絵描きの杉子さん、そしてしゃべる鳥「ネネ」。ネネのいる水車小屋で働く青年・聡、水車小屋に現れた中学生・研司......助け合い、支え合う人々が織りなす、希望と再生の物語。第59回谷崎潤一郎賞受賞、2024年本屋大賞第2位など、読書界の話題をさらった感動作! (解説・北澤平祐)
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
久しぶりに当たりの本に出会えた
40年に渡るしゃべれる鳥ネネと小3から親元を離れて姉と新天地で生きていく律のストーリー
律が中年になるまでに色んな人達と出会って別れて
の事件らしい事件も起きないんだけど
なーんかほっこりする朝ドラを読んでるような小説
ネネは、ヨウムと言う鳥で寿命も40年とか
カラスは7年と聞いていたから、かなりの長寿の
鳥になるんだろう
ネネがこの小説の要になるキャラだけども読んでいくに従い感情移入してしまう
40年のロングな時代背景なので、その時々の文化も違うところがまた興味をそそる
また、ネネが音楽?が好きなので、洋楽の色々な
曲だったり、洋画の作品が垣間見れるところが、
この小説の要になるんだと感じた
Posted by ブクログ
船引町の灯籠流し花火大会に電車に乗って行く。とにかく歩いて みる場所を天瑞に待てど暮らせど流れない 上流で引き上げているらしく移動するが天瑞にはたくさんのお年寄りが座っている 上流で見れたが花火大会も始まって 段取り悪いし嘘の情報天瑞言うし、冷めためちゃくちゃ冷めた 母親と来ようと探索したがもう来ない 帰りの電車最終21:05がなんと1両 舐めんなよ ギチギチ。アナウンスも本日は申し訳ございませんでした おいそれで終わりかい。
読み応えあり過ぎて 章も考えてて 理佐と律と こんなに育つのかと驚く コロナに震災にあーいう書き方も初めてだし、良いと思う
Posted by ブクログ
物語は理佐が妹の律を連れて親元を離れるところから始まる。長い小説の中で描かれている関係のほとんどは親以外の良心的な大人たちと若者の交流。律は今まで大人たちから受け取ったバトンを次の世代につないでいく。
理佐のことを真剣に心配してくれる大人の一人一人の態度と行動にいちいち泣きそうになってしまう。
親から子に受け継がれる遺伝子のように、たとえ血の繋がらない関係であっても身近な人間の良心や勇気は自分の血肉になる。そうして育って今まで受け取ってきたものは、自分の子どもでなくとも周りにいる若い人たちに還元することができる。そんな風に生きられたらいいな。
持たざるものであることを心から肯定してくれる、救いのある物語だった。
津村記久子さんの本は始めて読んだけど描写に非常にバランス感の取れたリアリティがある。貧しい暮らし、親子の関係、田舎と都会の距離感。
過度に感傷的ではなく終始落ち着いた文体で、しかし登場人物の深い感情は静かに伝わってきてとても好ましかった。
途中で舞台が岐阜県らしいことに気づいて、何となくこれも自分がこの本に縁を感じる理由のような気がした。中津川かな。
Posted by ブクログ
津村記久子さんを読むのは4冊目。
今まであまり読んでいないが、読んだ本はどれも不思議な面白味があった。
今回もまた得も言われぬ味わいがあるお話だった。
身勝手な母親から逃れ山あいの町で暮らし始めた理佐(18歳)と律(8歳)。姉妹とその周囲の人たちの40年を描いた物語。
10年ごとに区切られた話では、人々の出会いと別れがあり、過剰にならない人間関係が紡がれ、小さな善意とそれを素直に受け入れる感謝の日々が描かれる。
蕎麦屋の守さん浪子さんと水車小屋の喋る鳥・ネネ、絵描きの杉子さん、理佐のバイト先の先輩の光田さん、律の同級生の榊原さんや園山くんの親子、担任の藤沢先生、水車小屋で働くことになる聡、律に勉強を見てもらう中学生の研司……登場人物の誰もが善い人で(除、姉妹の母&その婚約者)、押しつけがましくなく差し伸べられる手が温かい。
『自分はおそらく姉やあの人たちや、これまでに出会ったあらゆる人々の良心でできあがっている』と思える律も立派。
劇的な表現はほとんどなく、ゆっくりとした描写の積み重ねによって姉妹の気持ちの動きがじんわりと伝わってくる書きぶりが心に沁みる。
そうして大人になった姉妹の、自分が受けた周りの人たちからの温かさを同じように次の世代につないでいく姿が、とても好ましかった。
イラスト付きの解説に『水車小屋のネネを読むと……』『人にやさしくありたくなります』とあるが、本当にそう。
とても温かい気持ちに包まれて長い物語を読み終えることができた。
Posted by ブクログ
家族ではない人との繋がりの連鎖が本当に優しく心温まる物語。
ネネが可愛すぎる。ヨウムってほんとにこんなに賢くて会話できるの?
物語の章が10年単位で、10年後どうなってるの?
と楽しみだった。
いろんな困難はあるけど人に優しく親切にすることで自分も豊かな人生を送れるんだなぁと思わせてくれた。
Posted by ブクログ
とにかく心が温まる本当に素敵なお話だった。
でも今の自分はちょっと疲れてて、
この人たちは善意だけで生きてるわけじゃないだろうと思ったりしたけと、
きっとそういうことも全部ひっくるめて折り合いをつけながら生きてるんだろうなと思い直した。
ネネの存在がとにかく愛おしくて、唯一無二。
人と人を繋げて、自分(ネネ)もその輪に加わって生きている。
出てくる人もみんな心が優しくて、
人生とは人との繋がりであることを教えてくれる。
間違いなく今年ベスト5には入る作品でした。
Posted by ブクログ
人の温かさ、優しさ、愛情に触れることのできた素敵な本でした。
律が自分は周りの優しさに育ててもらったという実感から、自分の周囲の困っている人たちを支えることを使命にする姿。とても自然には思えたけど、律のやりたいことをやれているか少し心配になる時もあった。
でも藤沢先生の「誰かに親切にしなきゃ、人生は長くて退屈なものですよ」という言葉を受けて、ああ、人に優しくすることはきっと自分にとっても素晴らしいことなんだろうなと思った。
いま私は東京に住んでいて、困っている人を助けるという文化はあまりない。
自分のことでみんな精一杯で、他人と関わることを避けている。
でも他人と関わり、親切にすることは、自分の人生がさらに豊かになるということなのかもしれない。
律と理佐を支えたお蕎麦屋の守さんと浪子さんや杉子さんは、律と理佐と関わったことで人生がより意味のあるものになったのでは。手がかかるネネを世話した人たちも同じ。
本当に温かい気持ちになれた良い小説でした。
ところで、ヨウムというとても賢くて長生きな鳥を知らなかったので、ネネの行動ひとつひとつに毎回驚きがあった。
Posted by ブクログ
素晴らしい、もう一度読みたい言葉の数々に感じ入り、滅多にやらない付箋貼りでページが膨れてしまった。
帯にある「誰かに親切にしなきゃ、人生は長くて退屈なものですよ」しかり。たくさん。
話のはじまりの1981年に理佐さんが18…ということは私と同い年。私が子供過ぎて比較もできないほど彼女は理性的で肝が座りおおらかだが、確かな当時の空気感があった。
Posted by ブクログ
身勝手な母親(と、その交際相手)から離れ、田舎の町で暮らし始めた姉妹の40年にわたる物語。
この長編をひとことで表すと、“恩送り”の物語。
恩を受けた人に返す「恩返し」ではなく、自分が受けた恩を次の誰かに向けて与えていく“恩送り”という言葉がぴったりな気がする。
文中である人物が口にする
「誰かに親切にしなきゃ、人生は長くて退屈なものですよ」
というセリフが特に印象的で、この作品を通じて作者が伝えたいメッセージなのかなと感じた。
全500ページの長編だが、読後感がとてもよい。
人にやさしくしようって気持ちになる。
あと、無性に蕎麦が食べたくなる(笑)
Posted by ブクログ
身勝手で理不尽な母親と母親の男から、逃げるように家を出る決心をする理沙。
妹の律に「一緒に来る?」と声をかけ、
18歳の理沙と8歳の律は家を出て ふたりで暮らし始める。
見つけた仕事はお蕎麦屋さん。そこにはネネという名の大きな鳥がいて
その世話もすることになった。
お蕎麦屋さんでのふたりの暮らしがはじまり、
心優しいお蕎麦屋さんの店主夫妻、律の学校の先生、
律の友達、保護者さん、あとからやってくる元音大生、
ひょんな事から知り合う中学生、
理沙と律をとりまく人間たちがとても温かく寄り添ってくれている。
ネネがみんなをつなげるキーパーソンになっているよう…。
10年ごとに章が区切られているから、30年の歴史が詰まった物語。
最後のエピローグを入れると40年間の物語だ。
ネネのユーモアなセリフと、温かな人間模様が読んでいて心地よかった。
世の中がみんなこんな風ならいいのにと思いながら読み終えました。
おいしいお蕎麦食べたいな。
Posted by ブクログ
第一話 一九八一年/第二話 一九九一年/
第三話 二〇〇一年/第四話 二〇一一年/
エピローグ 二〇二一年
高校を卒業したばかりの姉は訳あって小学3年生を終えたばかりの妹を連れて家を出る。
暮らし始めたのは山と川と空に囲まれた町。
優しい大人に助けられて過ごす10年後・20年後・30年後そして40年後の姉妹と周りの暮らしも優しい。
哀しいことも辛いこともあったけど大人たちとネネが生活を彩ってくれる
幸せな生活だね 里佐さんも律ちゃんも
Posted by ブクログ
分かち合う、受け継がれる優しさ。欲や打算ではなく。
ヨウムの「ネネ」を中心に、辛い現実から抜け出す為の人たちが見守ってくれる。
一気読み必須とプレイリストを作成したくなる?the who!クリムゾン、レッチリとアグレッシブな楽曲!
「Give it Away」
Posted by ブクログ
優しさの連鎖の話。家の環境が悪くて家を出て行った18歳と8歳の姉妹が新しい土地で周りの人に助けられながら生きていく話。最後2021年だから40年間の話になるのかな?先生や蕎麦屋の夫婦からもらった優しさを姉妹が周りの人に分け与えて、周りの人もその周りの人に優しさをあげるって感じだな。蕎麦を食べたくなり、人に親切にしたくなるなあ。
実際には優しさを受けても周りに返せない人もいるし、嫌な人もいるから、こんな小説みたいにはいかないよなと思いつつ(自分も貰うばっかりですごめんなさい)、みんな優しさを一歩踏み出していこうねって思えるので、とりあえず日本全国の人が読めば良いと思った笑
Posted by ブクログ
何か大きなことが起きるわけでもなく、でも本人(登場人物)にとっては大きな出来事であり…
小説を読み進めるというよりは、その中の住人になり一緒に登場人物を見守っているような、そんな感覚になる。
幸せを言葉ではないけど、幸せの意味を言葉で紡いでいくようなそんな感覚になった。
Posted by ブクログ
主人公とその周囲の人たちの日常を40年間書き記した物語。人と人との繋がりとか、周囲の人のさりげない優しさとか、その優しさが受け継がれていく様子とかが描かれていて、派手さはなくともよい本でした。
Posted by ブクログ
震度4の地域であんな空気感だったろうか…?と、つまらないところに引っ掛かり、そうなると所々の誰の描写か分からない文章にもいちいち立ち止まってしまい、終盤はやたら時間が掛かって…それが星一つ減らした理由。
それ以外は好きな世界観でぐいぐい読んだ。
登場人物がそれぞれ傷を持ちながらも前向きで気持ちが良い。
そして律の賢さに色々学びを得るところがある。
余計な口出しをしない。でも無関心な訳ではないからこそ最終的に自習室を開くところに辿り着く。幼少期から常に色んな事を感じ取り、周りに感謝しながら成長した証だと感じる。受けた親切をきちんと血肉にしているのがいい。
そして姉夫婦。
このところ毒親が出てくる本が続いているのだが、一番いい形で逃げられたと思う。
18歳の決断としてはかなりハードなものだったが、良い大人に恵まれた幸運と、何より本人の覚悟が功を奏した。淡々とした描写ながら、暗闇の中を一歩一歩歩くその怖さと、それでもこの道を行くという覚悟が力強さを伴ってしっかり伝わる。
律が姉に感謝するように姉も律に感謝する場面がとても好きだ。
そして聡がまたいい。
こんなにもしっくりと支え合うパートナーと出会えたのは奇跡のようで必然だったと思う。
どなたかも感想に書いていたが、本当に朝ドラのような物語。
理想的な地方の物語でとても良かった。
Posted by ブクログ
最初は、色々なことが起こるので展開がどんどん変わっていくのでストーリーとして一気に引き込まれていった。
途中どこからか
あれ?こんな風に誰かの回想みたいな
初めっからそうだったかな?なんて思いながらも
初めのような色々なことは起こらず
淡々と進んでいく。
人は優しさの中で
助けられながら生きてるんだな。
ネネの周りはみんな優しいな。
装丁がステキでジャケ書いでしたが
「優しい気持ちになれる本」として誰かに薦めたくなる一冊。
Posted by ブクログ
あくまでも地に足が着いた淡々とした調子で、血のつながらない人たちの思いやりあいが描かれる。
津村さんはいつもしんどくて濃密な親族関係にこだわらなくてもいい、自由に周りの人々と、適度な距離感で気遣い合いながら暮らしていくのがいい、とさらりと伝えてくれる。
「誰かに親切にしなきゃ、人生は長くて退屈なものですよ」は名言。自分も人に親切にしてもらった分、誰かの役に立つ生き方というものを、そろそろ考えてみるべきなんじゃないかと考えさせられた。
あとヨウムはめちゃかわいい。おそばはおいしそう。
Posted by ブクログ
もうちょっと若かったら、良さがわからなかったかもしれない。
自分を大きく見せなくてもいい。そのままそこに居ていいって環境はなかなかない。そういう場所は与えられるのを待っているのではなく、自分で作るものなのかもしれない。
Posted by ブクログ
最初は、辛く悲しいお話かと思ったが、人の温かさや、昔の日本の良さを凝縮したようだった。生まれ育った田舎を思い出した。
自叙伝のように、細かい描写が多く、少し読みにくさも感じたが、それがまたこの物語の魅力なのだと思う。
Posted by ブクログ
長い長い物語を読み終わったような満足感でした。誰かの人生を追いかけた物語はやっぱり面白い!と思わせてもらえた作品。繋がりが持つ力や、直向きに続ける事の大切さ、など温もりを感じる場面が素敵でした。年齢を重ねてから再読してみたいです。
Posted by ブクログ
水車小屋のネネ
高校を卒業して妹の律と2人で水車小屋のある蕎麦屋に住み込みで働くようになった姉妹。
最初はひどい母親で2人はその後ちゃんと生活していけるのかと読み始めた。
序盤こそ不安な空気があったが、水車小屋で石臼の監視をしているヨウムのネネとともに物語が進んでいくと、ネネを取り巻く人たちが まさに周りの人たちの良心で自分の思考、行動、性格などが出来上がっていると。ほんとに周りにいる人で人は影響を受けて育ち形成されると思った。
温かな作品と思います。
Posted by ブクログ
義理の父親に虐待され、姉妹で家出をして水車小屋に、言葉を話すヨウムを飼っている奇妙な蕎麦屋で暮らし始める。姉妹が成人して独り立ちし、結婚、出産していく姿をずっと描き続ける。
家出の後は、大きな出来事は起こらない、おだやかな時間の流れが描かれる。東北大震災も描かれるが、水車小屋にはそれほど影響がなかった。
描かれる雰囲気はいいのだが、物語としては少し物足りない感じがした。
Posted by ブクログ
古き良き日本ってこんな感じだったのかも〜?って思って読みました。
そして、お姉さんの強さがいい。なのに、謙虚。
自分の状況を受け入れて嘆かず前に進む。
見習いたいけど、難しい。
Posted by ブクログ
父の日に息子からプレゼントされた本
息子、俺の好みを分かってるね!
人との繋がりの大切さを優しく教えてくれる物語
小説は、ほとんどがフィクションだから「こんな話あるか?」と疑問に思う事もあるが、この物語は、子供だった頃、大人に言われた事を思い出せてくれました
人には、親切にしろ
素直な心を持て など
また、各、主要な登場人物目線で物語が進んでいくので、読みやすく、登場人物の想いや情景が浮かびやすかった
Posted by ブクログ
ある姉妹の30年間が描かれていて、2人にかかわる人たちがすごく温かくて、その温かさが次へ次へとつながっていく、心があったかくなるお話。
出会い、別れ、嬉しいこと、辛いこと、みんな何かを抱えながら生きていて、それを自分たちで乗り越えて前に進んで今がある。
人から受けた親切を今度は自分が返していく、そんな優しさと思いやりがあれば、人は前を向いて生きていける!と思いました。