あらすじ
★★★いま読むべきミステリー No.1!★★★
「もっといい時代に生まれていたら」
社会の理不尽に苦しんだことのある、すべての人へ。
大手広告代理店の就職面接。コネ入社を確約された大物議員や財閥の子息女らが毒殺された。同時刻、電力会社にも男が侵入。ビル全体を人質にとり、立てこもり事件を起こした。要求は、「おれたちに、人生を返せ」。刑事の名森は、捜査を進めるうちに匿名掲示板の書き込みに辿り着く。浮かび上がったのは、時代にすべてを奪われてきた者たちの悲しい半生だった。
共感、衝撃、憤り!感情わしづかみの徹夜ミステリー!
櫛木作品の到達点! この“犯人”に共鳴せずにはいられない。
――宇田川拓也(ときわ書房 本店)
理不尽な社会を見事に描いたこの物語は時代を映す鏡である。問答無用、いま真っ先に読むべき一冊だ!!
――内田剛(ブックジャーナリスト)
世代あるあるをこんなにもスリリングな極上ミステリにする発想に脱帽!
――川俣めぐみ(紀伊國屋書店 横浜店)
彼らの共犯者になってしまいそうだ。そんな思いを、必死に抑えながら読んだ。
――高頭佐和子(氷河期世代書店員)
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Posted by ブクログ
SNSで知り合った氷河期の世代の人たちが、世間に復習?するために事件をおこす、、、のだけど、、なお話。
氷河期生まれなので、身につまされる。
自分はラッキーな方だったんだなーって。
もちろん犯人全てに共感はできないけど。
それは、氷河期、関係ねーじゃんなのもいるしね。
トリックが面白かった。
でも寅ビスの正体が、一番びっくりしたわ。
正体というか種明かしの仕方が、唐突で。
エピローグ、若い彼女の今後に焦点を当てるあの終わり方で良かった。
Posted by ブクログ
とにかく出だしの
毒を飲んで…のシーンがかなり
リアルでゾッとした
氷河期のあおりで
人生が台無しになった男が
上級国民を裁いていく話なんだけど
ネットの掲示板を利用して
別人になったり
賛同する人を募って
犯罪させたり
でもその男の背景は悲しくて…
わたしはずーっと犯罪犯したら
弟可哀想じゃないか?結婚してるのに
と思ったら最後悲しい事実が書いてあって
それならそうなっちゃうのも
仕方ないかと
樹海でのシーンなど
リアルに頭に浮かんで怖かった
Posted by ブクログ
匿名の正体を知って驚いた。面白いミステリーだった。不幸な生い立ちがあって努力じゃどうしようもない境遇になったとしても、罪のない人に危害を加えるのはよくない。でも1人じゃ世界の流れや大きな組織には敵わなくても、共感によって事件の連鎖が起きていくのはありえそうと思った。
Posted by ブクログ
面白かった!櫛木さんの作品本当に大好き。
氷河期世代、それを生きた人たちの解像度が高すぎる。
私は20代なので「氷河期」は歴史というか言葉でしか聞いたことないけど、大学卒業しても仕事がない、何十、何百のお祈りメール、派遣社員、国鉄、郵政民営化、、、地獄のような時代があったんだなぁ、、、
冷笑界隈が、そんな背景で生まれていたとは。
団塊世代がもうすぐ高齢者になるのか。老老介護、少子化が問題になっているのに日本はどうなってしまうのか。
最後は衝撃で、「あぁ〜、そっかぁ、、、」という気持ちになった。辛い人生を歩んだ中に、恋に落ちたりその人を助けようっていう気持ちがあったり、それで亡くなったエピソードがあって、少し救いを感じた。
「人には物語が必要」だったり、SNSの悪いところをこれもまた現代人の解像度が高いと感じた。
樹海で先人たちに会うのは恐ろしいなぁ。実際にあるのだろうか。本当に死にたくなったら私も生と死の狭間のような世界を散歩してみたいなんて思ったりした。
Posted by ブクログ
社会的弱者を描く点で先日読んだ月村了衛さんの『テロル』と重なるが、本作『氷河期のゴミ』は警察視点で描かれる疾走感あふれる極上サスペンスだった。
当初は自分と異なる世代の話だと感じていたが、同じ時代を生きてきただけに彼らの悲痛な叫びは他人事と思えず胸に刺さる。物語は大手広告代理店でのコネ内定者連続倒伏事件という衝撃的な幕開けから一気に加速。緊迫した捜査線上で二重三重に張り巡らされた伏線と回収の鮮やかさに、手に汗握りながら引き込まれた。事件の背後にある特権階級の構造的搾取や、あの「ヒーロー然」としていた元総理が行っていた悪辣な裏の顔にはただただ唖然とさせられる。
社会から切り捨てられた者たちの怒りと哀しみが交錯し、現代日本の歪みを鋭く突く重厚なテーマ性。独白中心で救いのない現実を突きつける『テロル』に対し、本作はミステリーとしての驚きやエンタメとしての爽快感があり、最後には一筋の希望を感じさせてくれた。圧倒的な没入感のなかで自分自身の生き方や社会の理不尽さを深く見つめ直させられる作品。
Posted by ブクログ
予想もしない人がキーマンでした。
だがしかし、このような事をしでかして、何か変わると思ったのか、そのことについてもっと突っ込んで欲しかったです。まあそれだとミステリーにならないんだけど。