【感想・ネタバレ】氷河期のゴミのレビュー

あらすじ

★★★いま読むべきミステリー No.1!★★★
「もっといい時代に生まれていたら」
社会の理不尽に苦しんだことのある、すべての人へ。

大手広告代理店の就職面接。コネ入社を確約された大物議員や財閥の子息女らが毒殺された。同時刻、電力会社にも男が侵入。ビル全体を人質にとり、立てこもり事件を起こした。要求は、「おれたちに、人生を返せ」。刑事の名森は、捜査を進めるうちに匿名掲示板の書き込みに辿り着く。浮かび上がったのは、時代にすべてを奪われてきた者たちの悲しい半生だった。
共感、衝撃、憤り!感情わしづかみの徹夜ミステリー!

櫛木作品の到達点! この“犯人”に共鳴せずにはいられない。
――宇田川拓也(ときわ書房 本店)

理不尽な社会を見事に描いたこの物語は時代を映す鏡である。問答無用、いま真っ先に読むべき一冊だ!!
――内田剛(ブックジャーナリスト)

世代あるあるをこんなにもスリリングな極上ミステリにする発想に脱帽!
――川俣めぐみ(紀伊國屋書店 横浜店)

彼らの共犯者になってしまいそうだ。そんな思いを、必死に抑えながら読んだ。
――高頭佐和子(氷河期世代書店員)

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Posted by ブクログ

ネタバレ

面白かった!櫛木さんの作品本当に大好き。

氷河期世代、それを生きた人たちの解像度が高すぎる。
私は20代なので「氷河期」は歴史というか言葉でしか聞いたことないけど、大学卒業しても仕事がない、何十、何百のお祈りメール、派遣社員、国鉄、郵政民営化、、、地獄のような時代があったんだなぁ、、、
冷笑界隈が、そんな背景で生まれていたとは。
団塊世代がもうすぐ高齢者になるのか。老老介護、少子化が問題になっているのに日本はどうなってしまうのか。

最後は衝撃で、「あぁ〜、そっかぁ、、、」という気持ちになった。辛い人生を歩んだ中に、恋に落ちたりその人を助けようっていう気持ちがあったり、それで亡くなったエピソードがあって、少し救いを感じた。

「人には物語が必要」だったり、SNSの悪いところをこれもまた現代人の解像度が高いと感じた。

樹海で先人たちに会うのは恐ろしいなぁ。実際にあるのだろうか。本当に死にたくなったら私も生と死の狭間のような世界を散歩してみたいなんて思ったりした。

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2026年06月24日

Posted by ブクログ

登場人物の整理に、少し苦労しました。私自身は、氷河期とは無関係のブラック経験はあります。365日拘束された数ヶ月、2日に一回の手当のないオンコール、めまい、動悸、ありました。登場人物とは違った不満を持ってましたが、なんとか無事でした。

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2026年06月22日

Posted by ブクログ

いや〜、出だしで面白そう❗️と思ったのとはまた違う方向で引き込まれ、なかなか重い内容だったけれど良かった❣️

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2026年06月13日

Posted by ブクログ

ネットの仲間たちとの犯罪。氷河期世代の生きづらさを訴える犯人たち。しかし読後感は良かった。読み応えあり、オススメ。

「白櫻企画」のコネ入社面接会場にジュースが置かれた。面接官に新製品アピールを自分の言葉でと言われてオレンジジュースをみんなが飲む。が、すごく変な味がした。次々と学生たちが倒れる。

「東都電力エージェンシー」では、正社員のネックストラップは赤、派遣が青、委託がオレンジで、来客はグリーン。清水はトイレの洗面台に社員証を置くと、歯磨きして個室に入った。戻ると社員証がない。廊下に出てふと見ると、面接会場の控え室に社員証を下げた男が入っていくところだった。「それ、俺の社員証だろ!」と声をかけると体当たりされ、腹部を刺された。

由佳子は52歳の引きこもりの兄の世話をしに実家に時々行っている。兄はオフ会で留守。しかし東都電力エージェンシーに立てこもりのニュースを見ていたら、兄が犯人だった。犯人は氷河期の悲哀を叫ぶ。警備員が犯人を確保して、警察が乗り込む。犯人と警備員が階段から落ちてしまった。

youtubeにこれだけでは終わらない旨の動画予告が上がる。青酸カリがオレンジジュースの中の毒物だったと特定され、メッキ工場の夜間警備員が捕まる。だが東都電力エージェンシーの方しか関わっていないと言い出す。

加納啓商事立てこもり事件が起き、5人が撃たれる。犯人はそのまま自殺。

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2026年06月11日

Posted by ブクログ

誰が誰か分からなくなることがあって何度もページを戻ったけど面白かった。自分と同年代で高卒なのか大卒なのかで就職に関しては明暗を分けた時代だったなぁ。

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2026年06月02日

Posted by ブクログ

「自己責任、自己責任ってよく聞くけど、この世代に生まれたことも自己責任なんですかね」

人は生まれる時代も、生まれる家も選べない。だからこそ、時代と運の巡り合わせで転落するしかなかった人生もある。それを“自己責任”と切り捨てていいのか。
私だって、あと10年遅く生まれていたら、今のような生活は送れていなかったかもしれないと、ゾッとすることがある。だからこそ、今の自分は運に恵まれた面もあるという謙虚さを忘れてはいけないと思う。
ネットに溢れる他者への容赦ない攻撃。“自己責任”と弱者を切り捨てる者は、自分の今いる位置を全部自分の努力で勝ち取ったと思っている。運がよかっただけかもしれないのに。

「聖域なき構造改革」が産んだ今の格差社会。そして、余裕のない社会は弱者を切り捨てる。

「贅沢したいなどと思ったことはない。ただ家族で笑い合って、つましく生きていればそれでよかった。なのに、それさえ許されなかった」
犯人の言葉に胸が抉られた。

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2026年06月26日

Posted by ブクログ

この作者の他作品によくある後味の悪さが、ほどよくマイルドになっており、人に勧めることはできる作品。

主人公をはじめ、登場人物たちは皆、時代に翻弄されている。自分の力ではどうにもならない環境のなかで、それでももがいていた人たちがいたのだと感じた。ブラック企業でのパワハラ、親の介護、事故や災害、テクノロジーの変化——こうした境遇には、誰もが同じように陥る可能性がある。

作中で触れられていた、京都で実際に起きた尊属殺人の話。当事者の立場に身を置いて想像すると、虚しさと悲しさで涙がこみ上げてくる。

作中でも語られているとおり、ネット上で支持されがちな「自己責任論」は、当事者の立場を思いやる想像力に欠けている面があると感じた。

思考停止のまま流されて生きるのはやめよう。想像力を働かせて人と接していこう、そう思わせてくれる作品だった。

追伸。SNSとAIの時代、エコーチェンバーの見極めが重要になってくる、自分の軸は大事にしようと思う

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2026年06月25日

Posted by ブクログ

事件発生中の現場の緊張感、臨場感がテンポよく書かれており、あっという間に引き込まれる作品でした。

みんな普通の暮らしがしたいだけなのに、時代、生まれのせいで、色々な苦労をしてしまう、、ということを改めて痛感させられる話でした。

ただ、ラストが怒涛の展開なようで、尻すぼみ?拍子抜け感が少しあったので満点はつけてません。

主犯のイメージを膨らませる描写が多かったので、その反動か、はてまたまさかの展開要素が詰め込まれすぎていたせいなのか、逆に息切れ感を終盤少し感じました。

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2026年06月24日

Posted by ブクログ

大手広告代理店の就職面接で起きた毒殺と同時刻に電力会社で起きた立てこもり事件。
二つの事件に関連はあるのか…。

衝撃的な場面から徐々に明らかになってくる犯人像。
彼ら⁈は、1973年代に生まれた氷河期世代であり、ロスジェネとも言われる、そして団塊の世代が生んだ子どもたちである。


理不尽な社会に鉄槌を下すべく起こした事件は、社会の理不尽に苦しみながら負け組だった者同士が、個人では太刀打ちできない叫びをネットで共有して起こした。
腐った社会を変えようとしたのだが、果たしてその声は届いたのだろうか…。
そんな事件もあったよ、とそれだけで済まされるものでは決っしてあってはならないと思う。



路傍USTが彰であることは想像できたが、ドラキーマが美穂だったとは思いもしなかった。
そして寅ビスの正体も。




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2026年06月22日

Posted by ブクログ

就職氷河期世代(1973〜74年生まれあたり)の社会に対しての復讐の話

大手企業で同時発生した毒殺と籠城
テロ事件をつなぐのは、氷河期世代の悲痛な叫び

社会の理不尽さに苦しむ人たちが、やり場のない怒りを積み上げていき、社会への恨みを晴らそうとする

「親世代は、何の取り柄もなくても、ごく凡庸でも生きていけた。結婚して子どもを作れて自分の稼ぎで家を買えた。なのに、自分たちはだめなのか、贅沢なんか言ってない、普通に暮らしたいだけだ。それを、何で自己責任だの努力不足だの言われなきゃなんないんだ、自己責任なんていう、くだらない言葉がはびこる前の社会に戻せ!おれたち世代から奪ったもの、全部返せ!これがおれの要求だ。」
社会への恨み、復讐
社会的混乱そのものが目的で
社会全体を混沌に落とし込む

事件を起こすのは、
「破壊と再生」
問題提起して、人々の意識の変化を促し、そのあとの再生と構築が狙いだそう

絡み合うみ事件を中心に彰、名森、翔矢、その他の登場人物の生き様や、事件を起こしたひとの人間性や抱える思いも交錯して描かれている

その当時の社会情勢や時代の変遷をたどり、どういう経過でこうなったのか描写されているので、昔あった事を思い出したりして、何となくイメージできたけど、氷河期世代が全て社会を恨んでるような雰囲気なのが残念だと思う

また模倣犯がどんどん増えていくという展開だけど、氷河期世代に限らず
他の世代でも就職が難しかったと聞いたりするし、面接でたくさん落とされて心が折れた話も聞くのに、氷河期世代だけが鬱憤をためて事件を起こしている形は、悪者に仕立て上げられてるなぁ、と感じた

物語の中心でもあった彰の辿った人生は幸せではなかったようだけど、最後に美穂を護ったことが、彰自身の孤独な心を救ったのかもしれないと思った

最後まで飽きずに読めてよかった

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2026年06月19日

Posted by ブクログ

ミステリー要素を期待しすぎると少し残念な部分もあるけど就職氷河期を中心に話が進んでいって、終わりも「なるほどな」と思うところがありました。
就職氷河期の苦悩がよく描かれ綴られているように思いました。

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2026年06月13日

Posted by ブクログ

「おれたちに、人生を返せ!」

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港区の大手広告代理店。社内の面接会場で、採用試験のために集まった九人の大学生が、何者かが用意した飲み物を飲み 毒殺される事件が発生する。七人はその場で死亡が確認され 残る二人は意識不明の重体。
その日、面接会場にいた九人は”コネ”で入社確定とされるセレブの子息子女だった。


毒殺事件と同じ時刻、電力会社に刃物を持った男が人質を取り、立てこもる事件が発生する。ビル全体を人質に取って籠城する犯人の要求は…
「おれたち世代から奪ったもの、全部返せ!かえしてくれよ!」

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横浜市の自宅でテレビを見ていた翔矢は驚愕する。「-母さん?!」
立てこもり犯が人質に取った女性は、どう見ても翔矢の母であった。
父親に連絡を取ろうと仕事場へ電話をするが休暇をとって出社していないと言われる。
「-?!」
焦った翔矢は警察へ電話をかける。後に自宅へ来た警察官は さらに驚くことを翔矢に告げる。「お父さんの車が海沿いに乗り捨てられてるのを通行中の人が発見した。車内に大量の血痕が残されている。」

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

「な、何がどうなっているんだーーー?!」
これは私の心の叫び。

広告代理店の毒殺テロと、電力会社の立てこもり事件。ある事から同時刻に起きた二つの事件は偶然ではないとわかる。

また、「立てこもりの犯人は私の兄だ」と名乗る女性の証言から、SNSでアカウント名だけで繋がる5人組の存在が…。

ストーリーは、
犯人であると思われるSNSの5人組の行方を追う中年刑事の名森と、たぶん5人組の一人であると思われる彰の半生、そして 両親ともに事件に巻き込まれた翔矢の話で構成されていて

な、何がどうなっているんだーーー?!です。

アカウント名がたくさん出てきて 頭の中ごっちゃになりましたが、でも櫛木さん読みやすい。


氷河期のゴミ…本当の氷河期のゴミにまつわる奇想天外のミステリーだと思ってました。あはは。氷河期はロスジェネ世代のことでした。

葉真中顕さんの「鼓動」を思い出します。こちらの彰も負けず劣らずの転落人生…。辛い、辛すぎる。

良い大学を卒業しても、非正規雇用でしか働き口がない。そこからのキャリアアップは望めない。やがて引きこもりやニートになる……。
「氷河期のゴミ」 なんて重いタイトルなんだ。

私もロスジェネ世代ですが、昔で言う永久就職(死語)しちゃったので 就活の困難さでは共感できませんしたが、昔の女性軽視にも触れていて それは少なからずわかるわ〜ってことも。「母さんは出かけるまでに時間がかかって参るなー笑」のところは殺意おぼえた笑

〇〇世代、その時代時代の社会情勢で大変なことはあるんでしょう。

うちの次男はZ世代と呼ばれる年代ですね。
ただいま大学生二年生。
就活もそろそろ。
「六人の嘘つきな大学生」みたいなことあるのかな怖。




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2026年06月11日

Posted by ブクログ

氷河期世代に生まれたために、学生時代も就職時も、その後の人生も貧乏くじを引いてきた。
そんな世の中の仕組みをつくった上級民たちに直接ダメージを与え、社会に一石を投じたい…。

SNSを通じて集まった同志たちが、同時多発的にテロを起こしていく。

●『個人的ストレスを晴らすには、自分は正義だと思い込むための"物語"が必要』

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小説なので大胆な展開は多いものの、日常生活で不満を抱えた人に何かがきっかけでスイッチが入ったら怖い世の中になるなと思った。

まだ個人で怒っているならいい。
怒りが複数にまとまり、正義と勘違いしてしまうのが恐ろしい。

氷河期、ゆとりのどちらの影響を受けた世代からすると、世の中は期待しても何も変わらない。
自分の価値観を変えることにシフトした。

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2026年06月21日

Posted by ブクログ

氷河期世代の人たちはこんな気持ちを抱いているのか?あまりピンとこなかった。皮肉描写を目指そうとしているのがわかりやすくみえるので全体的にのめり込むことが難しかった。

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2026年06月15日

Posted by ブクログ

氷河期世代なので興味を持って手に取った。
氷河期世代の苦労には共感できる部分が多く、感慨深かった。回想シーンや生い立ちの描写では、当時の事件や政治・社会情勢が登場し、懐かしく感じた。
ただ、登場人物が多く、アカウント名で呼ばれるため、誰の話なのか分からなくなることがあった。また、ストーリー展開はゆっくりに感じた。
氷河期世代として共感する部分は多かったが、タイトルの「ゴミ」という表現には最後まで違和感が残った。

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2026年06月08日

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