あらすじ
家が檻になる、大どんでん返しサスペンス
広場恐怖症の男が屋根裏で創ったロボット。家族に披露したその時、“それ”は家を封鎖し、彼らに襲いかかる!? 驚愕のサスペンス
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Posted by ブクログ
メイソン・コイル『ウィリアム』ハヤカワ文庫。
『閉ざされた館で起きる連続死。ラスト20ページのどんでん返しを見逃すな。』というキャッチに惹かれて、予定外の購入。
登場人物リストによると、ロボット工学のエンジニアであるヘンリー、その妻で元経営者のリリー、リリーの元同僚のペイジとデイヴィスの僅か4人とAIのウィリアムしか登場しないようだ。
300ページ余りのボリュームで、読みやすい上に自律型AIロボットのウィリアムがもたらす、じわじわと迫りくるような恐怖の描写に目が離せなくなる。
不満な点は、どんでん返しを謳っていながら、著者が読者に嘘をついていただけだったことだ。そりゃあ、素直な読者はまんまと騙され、ラストに驚くさ。
アメリカの閑静な住宅街に佇む古風な屋敷。その屋敷は音声によるドアや窓の開閉機能や監視カメラといった最新鋭の技術を備え、ロボット工学のエンジニアで外出恐怖症のヘンリーと元経営者で妻のリリーの2人が暮らしていた。全く外に出ることはなく、ラボと名付けた屋根裏部屋にこもり、ひたすら研究に没頭するヘンリーを身重のリリーは何とかしようと努力していた。
ある日、ヘンリーの気分を変えてあげようと、リリーは元同僚のペイジとデイヴィスを屋敷に招いた。4人での楽しい食事と会話が弾む中、ヘンリーは自分の研究成果を披露すると言って、3人を屋敷裏部屋のラボに誘い、自律型のAIロボットのウィリアムを紹介する。
始めこそ行儀の良い振る舞いを見せるウィリアムだったが、次第に暴走し、身重のリリーに怪我を負わせる。さらにはデイヴィスが何者かに刃物で殺害されるのだが、ウィリアムによりヘンリーを犯人とする映像が映し出される。危険を感じたヘンリーはウィリアムを破壊し、バッテリーを取り出し、完全に動きを停止させる。
しかし、ペイジがデイヴィスの声に誘い出されたシャワールームに閉じ込められ、熱湯を浴びて死亡する。
果たして、この屋敷で何が起きているのか。AIロボットのウィリアムは邪悪な心を持ってしまったのか。
本体価格1,100円
★★★★