【感想・ネタバレ】悩むことはないのレビュー

あらすじ

御歳94歳。自由闊達な精神のもと、なお旺盛な句作を続けて現代俳句を牽引し、その魅力を全身で発信している俳人・金子兜太。若者にも年寄りにも生きにくい現代を、昨日よりはラクな気持ちで生きられるように、「かくあるべし」と「かくはあるべからず」を柔らかく語って聞かせる。あたかも散文詩集のような口調で語られる、小気味よい人生訓の、とっておきの書。

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Posted by ブクログ

表紙の、この文字です、この文字。
この文字が日本中を駆け巡っているのです。

何だあれは、と、気づいた人も多かったでしょうか、国会前や全国各地の安保法案反対デモのなかにあって、ひときわ鮮烈に目に焼きついて離れない・・・・・

    「アベ政治を許さない」

・・・・・という、白地に墨のいたってシンプルな、プラカードというかポスターというか、そのたった九文字のインパクトの強さといったら、連綿と続くシュプレヒコールや、赤ちゃんを抱いたお母さんやヨボヨボ(失礼!)の後期高齢者の方々などの衝撃も、どこかへ吹き飛んでいってしまいそうなほどのものでした。

この文字を書いたのが、なんと俳句界の大御所である重鎮の金子兜太 大先生であったのです。

私は特別な熱狂的な読者ではありませんが、たまたま5冊の著書を読んでいて、NHKの俳句番組で、ほかの俳人とは全然違う、ときにきわめて感性豊かな文学的な、ときに胸のすく辛辣な言動にいたく感動した覚えがあります。密かにお慕い申しておりました。

誰が描いたのかしら、とすぐに調べて判明して、俳句じゃなく文字だけで勝負した御大に大いに共感したのでした。

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2015年10月06日

Posted by ブクログ

うーん、ちょっと想像していたのと違った。もっと金子兜太の人生訓みたいなことが述べられているのかと思っていたら、屁とか糞とかだいぶくだけた内容。まあ、てらいなくそういうこと言うのが金子兜太の持ち味なのかもしれないけど、人生に迷ったときの導が欲しいようなときには向かなかった。
くだけていても、戦争はするもんじゃないということは確固たる思いとして伝わってくる。

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2018年08月25日

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