【感想・ネタバレ】#台所のあるところのレビュー

あらすじ

6つの台所をめぐる「わたし」の物語。

『三千円の使いかた』の著者が贈る、
ちょっぴりほろ苦く、じんわり心に沁みこむ「暮らし」をめぐる物語。

◇◇◇
2人の子供が巣立ち、定年を迎えた夫は長年望んでいた仕事のため海外へ。広い家にひとり残された主婦は、15年前、越してきた日に購入を諦めたステンレス製の両開き大型冷蔵庫を迎え入れるべく、家電量販店を目指す。今度こそ、自分が本当に欲しい冷蔵庫を手に入れるため……。(ままならないキッチン、ままならない人生)

昔から「内藤」と「鈴木」姓の人間しか住まず、たがいに反目し合い、口すら利かない風習の島に嫁いだ女性を待ち受けていた運命は?(冷凍庫冷蔵庫合わせて五台)

食べ盛りで生意気な4人の子供を育てるシングルマザーの台所には、常に油をなみなみ張った中華鍋が鎮座している。(毎日、揚げ物)

……世代も境遇もバラバラの5人の女性たちの前には、30分の深夜ドラマ「台所のあるところ」があった。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

テレビドラマを軸に、幾つもの物語が同時進行していて、とても面白かった。
様々な女性たちの様々な台所。
私が1番感情移入できたのは、『毎日、揚げもの』の主人公、花絵だった。
反抗期の娘に対する複雑な思いが、まるで自分を見るようだったから。
私自身は台所に立つのは好きだが、日々の食卓を整える面倒臭さ、煩わしさも感じている。
それでも毎日台所に立つ。
家の、家族の中心は台所だと、この小説を読んで再認識した。

0
2026年08月22日

Posted by ブクログ

台所のある所のドラマの視聴者5人のエピソード。
特に島の話とヘルパーの話が個人的に良かった。
島の話はある意味怖いけどきっと狭い環境だからこそ根強くある風習とかに囚われざるを得ない状況もある。その人がその人らしくいれる場所が大切だと思った。
ヘルパーの話は胸が痛かった…血の繋がりがある親子だからこそ分かることも分からないこともある。
最後の章があることにより他5エピソードが纏まり良く綺麗だった。原田さん凄い。

0
2026年08月07日

匿名

ネタバレ 購入済み

タイトルからほんわかした料理を作る話なのかと思ったけど、結構どんよりした話ばかりでびっくりした。
でも短編を、連続ドラマで繋ぐっていう発想はすごく面白かったと思う。

#切ない #ドロドロ

0
2026年07月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

物語の構造が面白い。それぞれのお話がどう進んでいくんだろうと思うんだけど、どのお話にも入っているドラマの展開も気になる。タイトルにハッシュタグがあるのはそういう意味かと合点がいく。

ままならないキッチン、ままならない人生…五十五歳の女性。夫は退職してボランティアで海外へ。子どもたち二人は独立。寂しさと人生の苦みを感じた。最後は「理想」の冷蔵庫ではなく、自分の欲しい冷蔵庫を買おうと新宿に向かう。読後感「前向き」

半殺し…社会人五年目。恵比寿で彼氏と同棲。何かにつけて彼女のすることなすことに難癖。同棲時に持ち込んだ「テレビ」にも難癖。最後は「自分の人生の計画を立てよう」と踏ん切りをつける。読後感「さっぱり。応援したくなる」

冷凍庫冷蔵庫合わせて五台…独特の価値観のある島に嫁いできた女性。夫には先立たれ、子ども二人は本土で生活をしている。最後は、それまでの二篇とは違う結末で何とも言いようがない。でもその島独特の価値観で、彼女がそういう行動を取っていたことがわかる。読後感「おぉ」

毎日、揚げ物…四人のシングルマザー。子どもや元夫への不満を、同じドラマを見てXで書き込んでいる人たちの不満に重ね合わせて、心がすっきりする。読後感「どよん」

犬のご飯、私のご飯…いい方向に進んだねー!

鎌倉の家…いい終わり方だねー!なるほど、そうやって各物語を収束させていくんだね。

主人公たちに共通していること→最初は何かに不満を抱えているけど、最後は前向きになっている。
みんな、最終的に望む家を手に入れている。

心が曇りの人、今元気じゃない人におすすめ。

0
2026年08月03日

Posted by ブクログ

年齢も境遇もちがう女性たちが「台所のあるところ」という深夜ドラマを見ながらSNSに感想を書くことでゆるく繋がる連作短編集。

各話の主人公たちは家族がいたりいなかったり、いっしょに住んでいたりいなかったりと生活の形態はバラバラだが、皆様々な苦労や悩みを抱えて生きている。それでも、ドラマを見ている瞬間だけは、日常の鬱屈が慰められる時間だ。同じドラマを見てハッシュタグを付けて感想を言い合っていると、同じ場所に集まってワイワイ言いながらいっしょにテレビを見ているような感覚になるのだ。
現代ならではのコミュティの形というか、ハッシュタグで繋がった「台所のあるところ」ファンたちの交流によって、少しだけ気持ちがラクになったり前向きになれたりするところが良かった。

各話に繋がりはないのだが、「台所のあるところ」は1話ずつ話が進んでいくので、物語の登場人物と同じく読んでいる自分もドラマの先が気になっていく。
なんとなく、「かもめ食堂」みたいな雰囲気のドラマなのかなぁと想像しながら読んだ。
ドラマに出てくるお料理がとても美味しそう。しらすトーストを作ってみたい。

0
2026年09月02日

Posted by ブクログ

原田ひ香さんの作品は最後パズルのピースがカチッとはまるような謎解き要素があって面白い。

タイトルに#がついてるのも理由があるのだ。

タイパとコスパを追いかける男はつまらない。タイパとコスパだけを追いかけるような人生にはしたくないな。

0
2026年08月26日

Posted by ブクログ

表題のドラマを共通項として描かれる女性の暮らし連作。

 こういった構成の作品、原田ひ香さん多いですよね。安定感というか、読みやすいし構成が読める分話の方に注力できてよかったです。

 相変わらず、女性の生活感を絶妙な良さで出すなあと思いました。それ以上リアルに近づけると生活感が出すぎてきつくなるぞ、という寸前でまとめてるような。花絵の話でもキツさは感じつつ読むのが嫌にはなりませんでした。

 いい意味でタイトル詐欺というか、原田ひ香で「台所」なんてでてきたら美味しいもののでてくる話のように思いきや、女性の焦りや葛藤や諦観その他の感情を、リアルな生活感の中に浮かび上がらせてる感じで、それをひたすら味わうように読みました。それでちゃんと面白いのだから不思議なことだなあと思います。

 あと女性作家の小説って、なんだかんだ女性にやたら都合のいい展開というか、そんなうまくいくわけないでしょうという話が結構あるのですが、原田ひ香のものって私にとってはそういう感じがあまりないんですよね。来月の家賃を心配したり、スーパーのお買い得をささやかに喜ぶような、地に足ついた女性がそこそこの幸せを得る、という着地が自然と共感しやすくていいよなと思います。

0
2026年08月25日

Posted by ブクログ

3人の主人公のまわりにヤナ感じの人が必ず居て、それぞれの章が中途半端に終わるので、なんだかなぁーと思いながら読み進めたら最終章の良さが際立ってすごくスッキリした読後感でした。

0
2026年08月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

【あらすじ】

2人の子供が巣立ち、定年を迎えた夫は長年望んでいた仕事のため海外へ。広い家にひとり残された主婦は、15年前、越してきた日に購入を諦めたステンレス製の両開き大型冷蔵庫を迎え入れるべく、家電量販店を目指す。今度こそ、自分が本当に欲しい冷蔵庫を手に入れるため……。(ままならないキッチン、ままならない人生)

昔から「内藤」と「鈴木」姓の人間しか住まず、たがいに反目し合い、口すら利かない風習の島に嫁いだ女性を待ち受けていた運命は?(冷凍庫冷蔵庫合わせて五台)

食べ盛りで生意気な4人の子供を育てるシングルマザーの台所には、常に油をなみなみ張った中華鍋が鎮座している。(毎日、揚げもの)

……世代も境遇もバラバラの5人の女性たちの前には、30分の深夜ドラマ「台所のあるところ」があった。

【個人的な感想】
深夜ドラマを設定に組み込む必要があったのかは読んでいてよく分からなかった。
話の内容は嫌いではなかった。

0
2026年08月21日

Posted by ブクログ

ほっこりしたり、ゾッとしたり、感情が忙しくなった。
登場人物それぞれ事情が違えど、ひとつの固定観念に囚われてしまい、テレビドラマを通して最終的には自由になっていくのが爽快だった。

家や台所は生活に欠かせないからこそ、その人の生き様や大切にしたいものが如実に表れる。
無意識に自分が何かに囚われていないか、自分自身を振り返っていきたい。
そして自分に合った快適な空間づくりを意識していきたいと思った。

0
2026年08月19日

Posted by ブクログ

物語は良かった。
最後にグワッと来る感じ。
ストーリーに入り込んでいるところに2度ほど名前の間違いがあり、残念だった。

0
2026年08月16日

Posted by ブクログ

原田ひ香さんらしい、少しスパイスの効いた連作。
台所のあるところというドラマを見ている人たちそれぞれのキッチン事情といったストーリー。
読み進むにつれて、ドラマも進行するのでそこも面白かった。

0
2026年08月11日

Posted by ブクログ

直木賞候補ということで読んでみる。
最初話にはなかなか入っていけないと思っていたが、途中からはとても良かった。様々な女性の生活を縦糸に、彼女たちの推し俳優の状況が横糸になって繋がっている構造と言って良いのかな。。何かが強烈に印象に残るというわけではないけど、読後感としてはとても爽やかな気持ちになれて最近の他書に比べて気持ちが落ち着いたのがいい。

0
2026年08月11日

Posted by ブクログ

6作からなる短編集だが、全ての章に「#台所のあるところ」と言う深夜ドラマがあって、章と共にその作品も完成されると言う二重に楽しめるようになっている。メインの作品もだが、作中作も興味深くて、贅沢な読書を味わった。私は「冷凍庫冷蔵庫合わせて五台」のゾッとする終わり方が好きだった。

0
2026年08月10日

Posted by ブクログ

それぞれ立場や年代の違う女性たちの短編集。主人公たちは深夜ドラマ台所のあるところを見ていて、その感想を#であげている。知らない人同士が、同じドラマを見て盛り上がり楽しみ、自分を振り返ってみたり。ドラマのその先も気になるし、それぞれの主人公たちがどうするかも気になって早々に読み終わった。今の現状にうんざりしてもなかなか一歩を踏み出すのは難しい。でも、それぞれの主人公の選択を知ることができてよかった。

0
2026年08月09日

Posted by ブクログ

連作短編とは言えないが、同じ番組を見てるというハーネスの作り方が面白かった。最終話で諸々繋がりかけたので、他の面々も絡んできてくれるともっと良かった。

0
2026年08月06日

Posted by ブクログ

原田ひ香さんの台所を巡る暮らしのじんわり話し。とても暖かい気持ちになって良かったなぁと思える本でした。

考えてみたら台所というのは、人によって様々な想い出が詰まっている場所ではないかな。
私にとっては今はお弁当を作る戦場となっているし。それ以外の時間は旦那の研究場所だ。(料理が趣味)2人で時間を分け合っている場所なので、喧嘩になる可能性も高い。
我が家はなかなか、ドキドキする空間なのである。昔は男子禁制の場所だったのに、時代が変わると台所の主人公も様変わりしていくので面白い。
今日のお昼は、昨日旦那が仕込んだカレーでした。我が家でカレーを食べるのは2年ぶりぐらいでした。いつもキャンプでは、私が作ったカレーと決まっているので、それが我が家のカレーとなってしまっていました。あのキャンプカレーが食べたいなということになり、作ってくれました。
やっぱりカレーは特別だね。


0
2026年08月02日

Posted by ブクログ

ほんわかしたお話かと思いきや、ちょっと心配になったり応援したり、それぞれの女性たちに想いを寄せながら読んだ。
キッチン、ではなく、台所。女性は多くの時間をここで過ごしてるなぁ、自分にもここでいろんな思い出あるなぁと思い出したり。

バラバラの短編が、きっと最後に繋がるだろうと思いながら読んではいたけど、最後の章の繋がり方はいいなーと思えた。

様々な境遇の女性を静かに応援する本でした。

0
2026年07月25日

Posted by ブクログ

自分の人生は自分で決めていい

ドラマ『台所のあるところ』を観てる女性6人が、
自分の人生に不安や焦燥感などのモヤモヤを感じながら生きてる。

みんなそれぞれ抱える悩みは違うけど、最終的には自分の人生がこのままでいいのかと問いかけている部分だと思う。
家族、恋人、近所との交友関係…と価値観が違ってて、他人に合わせてる自分が
果たして真っ当な自分の人生なのかっていうと違うんですよね。
『台所のあるところ』のワンシーンは自分たちと等身大の女性の感性や価値観、セリフを考察。
それに対し女性たちは共感し、客観的に俯瞰し「(自分はこの時に)どうしたいのか」と考えてる。

息苦しさを発散させる場所が、ドラマの『台所のあるところ』の中にヒントが隠されていたのかな。
そういえば某ドラマを観て、「自分の人生を決める」ことに弾みをつけたなぁ…と振り返った時に彼女らと同じように思っていたのを思い出しました。

じゅわっとそそる食事がでるというより、身近なメディアからじんわりと滲む物語でした。

★3.5

0
2026年09月04日

Posted by ブクログ

それぞれにモヤモヤを抱えながら生きる女性を描く連作短編集。台所のあるところというドラマを通じて、各主人公が現状を変えるきっかけをつかむ話。最終章までは、各主人公がどうなったのかわからないまま進むのでやきもきしたが、最後にそれぞれの先行きが示唆された。劇的に変化するのではなく、現実的な落としどころを見つける感じ。

0
2026年09月02日

Posted by ブクログ

タイトルにハッシュタグご付いている意味かわかった。

年齢も住むところも職業もバラバラな女性たちの生き方。
幸せとは?

読みやすかった。

0
2026年08月29日

Posted by ブクログ

ほのぼの系じゃなかった。食べ物の話もあまり出てこなかった。
様々な年代の女性たちのドラマ。
ままならないキッチン。人生もままならない…

直木賞候補作だけど私の好みとは違ったな。
犬たちの話が一番良かった。

0
2026年08月29日

Posted by ブクログ

ん〜……、ちょっとこれは思ってたのと違った。

表紙の絵から伝わるホンワカ感が…無かった( .. )


私、原田ひ香さん好きなんですよね。
食べ物の描写が上手い気がする♪


だからもっと美味しいご飯とか登場するのかと思いきや……違った。

「台所のあるところ」というドラマを観ていることだけが共通点の女性達の言わば、ままならないキッチンでした( ´∵`)

登場する男性陣もなんだかなぁ〜、だったし。


直木賞ノミネート作ってのはなんとなく納得。
構成は良かった!

ただただ私にはハマらなかったってことですの……
(´. ॄ.`)

0
2026年08月23日

Posted by ブクログ

原田ひ香さんの作品、ほっこりするエピソードの合間にゾッとする話が入ってくるから面白い
内藤と鈴木の話普通に怖いけど、終わり方も後引く感じ、、
エピローグでちょっと泣いた

0
2026年08月22日

Posted by ブクログ

ガツンと来る話は特になく、全体的にほんわかした感じ。
共感できるところもあった。
自分自身を大切に生きていく、という感じかな。

0
2026年08月20日

Posted by ブクログ

TVのBS深夜ドラマ『台所のあるところ』を観ている人々の、個々のドラマを描いている。SNSにハッシュタグを付けてドラマの不明点、感想を書き込むことで緩やかに繋がっている。ドラマが不穏な展開になるにつれて、個々のドラマも重く不愉快な展開が続いていく。
離島出身の夫に付いて移住した妻。徐々に判明する妻の違和感。2つの姓しか居ない島で真っ二つに分かれて生活されていた。就職さえ姓が支配していた。
他の章では4人の子供がいるシングルマザー。夫の不倫による離婚と、言う事を聞かない子供たちに呆れ返る。
胸くその悪いドラマと、同じ様な個々のドラマが最後に来て、明るい方向に急展開。あれあれという感じ。終わり良ければ全て良し、ということなのだろうか。

0
2026年08月20日

Posted by ブクログ


「台所のあるところ」というテレビドラマと、短編小説が並行して進んでいく。

正直なところ、これが直木賞候補?という疑問がわいてしまうほど、釈然としなかった。

短編の中で一番私が気になったのは、
シングルマザーで4人を育てている女性の話。
それはないでしょう!?
と主人公と一緒にイライラ。
生活と心が大変なのが想像できるので、どうか主人公の心が穏やかに落ち着くことを心から願う。

台所って大切な場所なんです。
それが作者の言いたかったこと?
違うよねー。
相も変わらず読解力が乏しい私。

0
2026年08月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

原田ひ香さんの新作ということで楽しみに待っていた。台所をテーマに、『台所のあるところ』のドラマの視聴者の年齢境遇さまざまな女性の短編集。ラストに各主人公のその後が描かれていた。
ひ香さんの作品大好きなものが多いんだけど、うーんこれはあまり何も残らなかったな…読んでる時は、各女性の人生を味わえた。

0
2026年08月14日

Posted by ブクログ

同じドラマを見ることが共通点の連作短編集。
冷蔵庫を買う話とか、読んでて(多分現実と近過ぎて)何が面白いんやろうと思うとこもあったが最後はめでたしめでたし。

0
2026年08月07日

Posted by ブクログ

それぞれの主人公たちは、夜中のドラマ【台所のあるところ】をみる。自分を重ねたり生活が変わったり。女性だから、はもう古いかもしれないけど、やはり台所には思い入れがある。
いつまでも自分にとって居心地のいい場所にしたい。

0
2026年08月07日

Posted by ブクログ

直木賞候補作。
6人の女性の台所に関する物語が、『台所のあるところ』というタイトルのテレビドラマとも繋がる。
読みやすい文章で、ぬるい温泉にゆっくり浸かっているような心地よさがあった。
ただ、好みの問題だと分かっているが、劇的な展開はなく、短編なのでもう少し読みたいという気持ちのまま物語が終わってしまい、物足りない気持ちになった。

0
2026年08月04日

匿名

購入済み

うーん

あまり好みではなかった。

0
2026年06月27日

「小説」ランキング