【感想・ネタバレ】正義の教室 善く生きるための哲学入門のレビュー

あらすじ

30人の幼児と自分の娘、どちらを助ける? 人類誕生から続く「正義」を巡る論争の決着とは。生徒会を舞台に自由・平等・宗教と異なる正義をもつ女子高生のかけ合いから、その正体があぶり出される!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

哲学の入門として、非常に読みやすい本だった。最後の正義に関しての考え方は、自分のなかで正しさに持っていた漠然とした考えを文章に落としてくれたようだった。まとめの方では、善く生きるとはつまり「感覚で生きる」ということにもつながっていくように思えた。(しかしそれでは宗教的正義に近いのだろうか......)
最後の締めはまさかで、嫌悪感を少し抱いてしまった。そこにまた、自分が社会の構造主義の中に染まっているのだと感じさせられよかった。自分はかねてより、同性愛の気質もあるのではないかと思っている。自分はその世界を見なければいけないのかと斜めの方向に葛藤してしまった。
正義という答えのない問題についての思考であるため、途中出口を失い苦しくなる。また最後はどうしても俗人的というか、一つの答えでまとめられるものではない。そういうものなので仕方がないが、それでも答えを求めてしまう。これもまた構造主義によって、物事には見つかっていないだけで確かに正解があるのだと思わされているからなのだろうか。思考が深くなるような本だった。

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2026年06月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

正義の判断基準は3種類しかない。
①平等の正義:功利主義。最大多数の最大幸福。ベンサム。快楽計算。↔︎不平等
「全員の幸福度を計算し、その合計値が一番大きくなる行動をしなさい」
→問題点1:そもそも幸福度は計算できるのか
→問題点2:快楽が本当に幸福だと言えるのか
→問題点3:パターナリズム(独善的なおせっかい主義)

②自由の正義:自由主義。弱い自由主義(自由主義のふりをした功利主義)と強い自由主義(自由>幸福)。愚行権。↔︎不自由
「個人の自由を守る行動をしなさい」
→問題点1:格差の拡大と弱者の排除
→問題点2:自己責任、個人主義の横行によるモラルの低下
→問題点3:当人同士の合意による非道徳的行為の増加

③宗教の正義:直観主義。枠の外側。イデア論。ソクラテスとニーチェ。↔︎反宗教
「良心に従って道徳的な行動をしなさい」
→問題点:人間は正義を直感なんてできない。人間に完全な正義がわかるわけがない。

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2026年05月12日

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