あらすじ
夏休み中の大学構内で、古い面をつけて踊っていた学生が急に倒れ死亡した。ホラー作家の鹿角南と友人の和歌子は、和歌子の祖父が蒐集していた神楽面がネットに公開されたその「呪いの面」と同じ形状だと知る。死んだ学生の友人である村上と奈良崎とともに、面の出自を調査するが――。怪異とは。「神」とは。私たちの存在の根源を見通す、背筋の凍る傑作ホラー。
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Posted by ブクログ
一気読み。
鹿角南もの。
でもこちらは『祝山』『耳嚢』と違って実話ベースではなさそう。
神が怪異になるのは本当に紙一重で、神の予測不能の行為?に翻弄される。
今回は木の面に纏わる話で不条理すぎたかも。
村上くんが気の毒すぎた。
神にムシケラみたいに思われた? 思うとかいうことも神はなくて呪うとかでもなかったから祓うこともできなかった?
前原工務店も最初の犠牲者も不可抗力すぎて気の毒だった。
トランクにいれたひとは誰だったんだろう?
悪意とかもなくて全般不条理としか言いようがない。
でもめちゃくちゃ面白かった!!
Posted by ブクログ
面白かった!最初から面に呼ばれていたのか、運命は決まっていたのか、恐るべき怪異。巧妙に仕組んでくる面の怪異。残念な結末……。回避する方法見つけられたら良かったのに……。
Posted by ブクログ
ホラー作家、鹿角南が主人公のシリーズ。
「祝山」もそうだけど、派手なシーンがないのにすごくコワイ。
古い面を着けて踊っていた大学生が変死。ネットに公開されたその面は、鹿角の友人、和歌子の祖父の遺品にあった神楽面と形状が似ていた。
死んだ学生の友人、奈良崎と村上から相談を受けた鹿角と和歌子は、面の出自を調査していく。
面の正体は徐々に明らかになっていくけど、霊能者というわけではない鹿角は、視えてしまうだけに、奈良崎たちに深く関わるべきなのかだいぶ葛藤している。結局、面を着けてしまって怪異に襲われていた村上を助けようと、2人して危険な目に遭ってしまう。命からがら戻ることができて、助かったのかと思いきや‥村上は死んでしまう。
モヤモヤしたままの後味の悪い結末。スッキリしないところが妙にリアルで、加門七海ならではの怖さがある。読み終わってから改めて表紙絵を見ると、余計にコワイ。しかも、このイラスト、諸星大二郎じゃん!コワイよー。
関係ないけど、夜中に1人で読んでいたら、地震と警告音に襲われて心臓バックバクになった‥。
Posted by ブクログ
祝山のほうが好みの話だったが、こちらはこちらで一気に読んでしまいました。
こんなとこに呪物の呪いがあるなんて。
映画化できそうな感じの話しですね。
Posted by ブクログ
鹿角南シリーズの3冊目。
関わり方しては3冊の中でかなり消極的な関わり方。食指が動かなかったのか本にならないからか。
今回は偶然手入れたお面を被り踊った生徒が亡くなったことからその源へと向かうお話。
目の部分が縦に裂けたような穴だけがある仮面。口で咥えて固定する面。知識の中では激しく動く踊りとかでそういうのがあると聞いたけれど、そうするには通気穴がないのでかなり苦しかろうと思う。
お面を被るのは、仮面の人として振る舞うためとか、神のふりをするとかあるけれど、この話では神に目を貸して見ることなのか、神が見ているのを見ることなのか、どちらになるのだろう。日本の神様は目をつけられたら終わり、みたいなところがある以上、神と共に見るという行為もそもそも外れた行為のようにも思う。
後半にいくにつれ、怪異に巻き込まれ、思い通りにならず、気力でどうにか死なないようにもがく主人公の心の声のクソッタレ感が面白く、悪い方向にいっているのに人の生きるという強さで死を押し返そうとしているようにも見えて面白い。
たたろうがよわかろうが神は神である以上当たり前の結末ではあるけれど、怪異を恐れず受け入れてしまうことの怖さは、他のホラーにもあるように悪手なのだわかる?
Posted by ブクログ
訳あって読む機会があったので最後まで読んだ。
全く怖くなかったが、災厄に巻き込まれたらもう逃げられないんだなと思うと薄ら寒い。
シリーズ物なのかと思ったがそういうわけでもない?
Posted by ブクログ
あまり怖さは感じなかったが…面白かった!
お面とか、人を象った物が幼い頃から苦手で
本書を読んでやはり近付くのは
これからもやめようと思う次第。
禍々しいものも厄をもたらすものも
「神」と呼んで鎮めようとするのは日本独特な事なのだろうか。
Posted by ブクログ
主人公自身も語っている通り、彼女は怪異を時折見聞きする事は出来るが、祓うことは叶わない。
故に必死に奮闘し、喫緊の脅威を回避はするが、根本的な解決に至ることはない。
それが今シリーズの物足りなさであり、
但し、それこそが自身が霊感体質という作者の描く世界にリアリティを付与しており、魅力でもあると思う。
Posted by ブクログ
人のTシャツの裾で拭いた人のよだれまみれの面。俺には無理だ。つけられない。その時点で怖い。
サクサク読めました。仮面や呪物、神事等の話が好きな人にはお勧め。
Posted by ブクログ
仮面とか人形とか人の形を模したものはやっぱり怖い…というのが最初の感想。
最近、過疎化や少子化、職業の変化によってお祭りに参加する人を集めるのに苦労する話を聞くけれど、今回のように続けていくことが重要となるものがいつの間にかなくなっているパターンも多そう。
存在や畏敬の念を忘れられることで力をなくしていく神様の話も切ないけれど、封じ込めていたものや押さえていたものが、忘れられることで解放されてしまうというのは怖い話。廃神社には近寄ってはいけないという説もあるし。
とくに日本は、怨念を祀ることで神様にする手法(?)もとるから、そんな存在が忘れられてしまったとしたらどうなることやら(・_・;
祝い山が前日譚ということで、そちらも再読してみたくなったから探して読み返してみようかな。