あらすじ
元加賀(かが)藩士の生田数之進(いくたかずのしん)は、風体(ふうてい)は冴えないが、勘定方(かんじょうがた)として頭抜けた才覚を持つ青年。しかし、姉たちがつくった多額の借金のために、幕府御算用者となる羽目に。つきまとう怪しい影、次々に起こる不可解な出来事。風が運ぶのは、だれの声なのか。そして、諸藩改革の裏に隠された真実とは? お取り潰しか繁栄か、結末は妙案次第!? 著者渾身の長編時代小説、登場!
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Posted by ブクログ
御算用日記シリーズ1巻。まとめ買いで発売済み16巻中13巻迄揃えました、今月はこれでスタート。生田家4姉弟の次女・冨美と三女・三紗の姉達が作った借金返済のため、幕府御算用者として潜入し藩の秘事・不正を探ることになった元加賀藩の辣腕勘定方・数之進。諸藩改革を進める老中・松平信明の任命を受けた両目付役・鳥海左門配下となり、まず江戸の長屋に落ち付いた所に、姉達が転がり込む場面から始まります。改易(藩取り潰し)の確証を探る為の派遣探索が、両目付役の考えと数之進の性格から老中の思惑と違った展開になります。