あらすじ
「いらっしゃいませ」をどう訳す? 英語、中国語、タイ語、ドイツ語……日本文学の翻訳に携わる翻訳者7名へのインタビュー集
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Posted by ブクログ
日本の作品は如何に外国の言葉に翻訳され読まれているのか。翻訳家へのインタビュー集。
日本語や日本の作品に興味を持つきっかけも様々で面白い。別の文化を持つ人が読むことにより、新たな意味や世界も生まれるのだろう。翻訳小説の醍醐味を見た。
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2022年に国際交流基金が行ったオンライン配信事業「日本文学翻訳家インタビューシリーズ」を元に加筆修正して出版された本。
金原瑞人がインタビュアーで6人の翻訳者との質疑応答が読めます。
竹森ジニーさん(英語)『コンビニ人間』『模倣犯』『小さいおうち』など
パトリック・オレノさん(フランス語)『蹴りたい背中』『ベルカ、吠えないのか?』など
黄碧君さん(中国語正体字/繁体字)『舟を編む』『春の庭』『妄想気分』など
ムティター・パーニッチさん(タイ語)『1Q84』『献灯使』『裏ヴァージョン』など
リュック・ヴァンホーテさん(オランダ語)『セヴンティーン』『ダンス・ダンス・ダンス』など
カティア・カッシングさん(ドイツ語)『ヘヴン』『赤目四十八瀧心中未遂』『レイクサイド』など
日本語や日本文学を賛美するのではなく、どうしてその文学を訳すことになったのか、反応は?日本語を学んだきっかけや過程などを淡々と質疑応答されていて、そのなかで、ハッとさせられることも多く、面白く読みました。取り上げられたのは文芸書が多くて未読多く、まだまだ読まないといけないなぁと感じさせられました。
ルビはないものの、対談形式のため読みやすいので、個人なら小学生でも大丈夫。基本は中学校から。
Posted by ブクログ
海外文学好きなら知らない人はいないだろう有名翻訳家の金原瑞人が七カ国語の日本文学翻訳家にインタビューしたものをまとめたもの。軽く読めるが、安易に「日本文学が今海外で人気!」と持ち上げるのではなく、それぞれ海外で人気が出る前から翻訳家として長いキャリアを築いてきた実力者を相手に選んでいるだけあって、確かに言語や文化の違いを指摘しつつも、「日本文学」というくくりにまとめ上げることはせず、一つ一つの作品に真摯に向き合っていることがよく伝わってくる。必要なのは異文化理解であると同時に、普遍的な他者への理解の姿勢だ。これをきっかけに、日本文学もだが、知らない外国語を学んでみたくなる一冊だ。
【併せて読みたい】渡辺照宏『外国語の学び方』
Posted by ブクログ
昨日本を読む人が減り続けるという、希望のない話を読んだが、今日はさまざまな事情や紆余曲折を経て翻訳家となり、他国にはない日本のユニークな文学作品の魅力を伝えるべく奮闘する人々の話を読んだ。取り上げられている作家もバラエティに富み、海外で受け入れられている、翻訳のニーズがある作品群の新たな知見が得られた。世界的に見ても、近年は日本の女性作家がよく読まれているようで、翻訳家の一人は女性のほうが社会課題に敏感で、それを自作に反映させていると述べている。いずれにせよアニメや漫画だけではない日本の魅力が伝わるか否かは、翻訳家の功績によるところが大きいと思うので、さらなる興隆を期待したいものだ。