【感想・ネタバレ】鷲と虎のレビュー

あらすじ

一九三七年七月、北京郊外で発生した軍事衝突。日中両国は全面戦争に。帝国海軍航空隊の麻生は中国へ出兵、アメリカ人飛行士・デニスは中国義勇航空隊として出撃。戦闘機乗りの熱き戦いを描く航空冒険小説。

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Posted by ブクログ

最近ノリに乗ってる佐々木譲。『警官の血』で賞を獲ったと思いますが、それまでもいろんな秀作を書いてます。
第二次世界大戦秘話系と警察小説系が多いですが、この作品は第二次世界大戦の空軍の話です。
中国で活躍する日本の戦闘機乗りと中華民国軍に雇われたアメリカ人の傭兵の飛行機乗りの話です。

ハードでキツい話なのですが、主人公、特にアメリカ人の飛行機乗りのキャラのせいか、なんか明るい印象のある作品でした。
日本人の主人公のことが好きなシンガーの性格もあるかな?

二人の主人公が、中国上空でそれぞれ戦って、最後は二人で一騎打ちという、飛行機乗りがロマンだったころの話です。
次々に脇役が死んでいくし、戦況は日に日に厳しくなってくるし、今後どうなるんだろう、とワクワク(不謹慎?)しながらページをめくってしまいます。

所々、戦争の厳しい面、悲惨な面があらわれてきますが、それをなんとか乗り越えていく。その中で楽しいこと、頭にくること、悲しいことがあって、そして戦闘がある。

繰り返し不謹慎なのですが、ロマンですね。
そういう日々を送っている主人公に惹かれるシンガーもいい味だしておりますね。

ほんと乗ってる作家は凄いですね。

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2011年03月13日

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