あらすじ
不況とリストラ。死に急ぐ中高年、そして子どもたち。若者の暴力衝動の高まり、児童虐待……。圧倒的な閉塞感と無力感に覆われた現代。こんな時代に、それでも意味と希望を見失わずに生きていくことはできるのか? もし可能だとすれば、その条件は何なのか?千葉大学助教授を務めるほか、子どもや母親たちへのカウンセリング、悩める教師たちのサポート活動など、幅広い活動を展開する著者は、自称「時代と闘うカウンセラー」である。「個を越えたつながり=個が生きるつながり」を基本コンセプトとし、「人生で起こることは、どんなことにも意味がある」というトランスパーソナル心理学のエッセンスを9つのヒントにまとめて解説する。愛と憎しみ、喜びと悲しみ、歓喜と絶望など、内なるすべてのメッセージに耳を傾けること、そして深く自己肯定して生きるための「私を越えた視点」を育むことを熱く語りかける一冊である。
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Posted by ブクログ
これは人の捉え方にすごく左右されるもの。
一部手法が悪い人に悪用されているものあり
それを鵜呑みにしろ、というのはちょっと辛いかもしれません。
ただし、人の根底にある闇の部分というのは
私たちには思ってもみない部分にそのカギを解く答えがあるのではないか、とは感じています。
現実に抑圧されすぎというのも大変考え物で
それが消えた結果に悩まされていた症状をも消えてしまうというすごいケースも存在します。
本当、人というものは不思議なものだと
思わされる1冊です。
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
不況とリストラ。
死に急ぐ中高年、そして子どもたち。
若者の暴力衝動の高まり、児童虐待…。
圧倒的な閉塞感と無力感に覆われた現代。
こんな時代に、それでも意味と希望を見失わずに生きていくことはできるのか?
本書で著者は「人生で起こることは、どんなことにも意味がある」というトランスパーソナル心理学の考え方を紹介。
愛と憎しみ、喜びと悲しみ、歓喜と絶望など、内なるすべてのメッセージに耳を傾け、深く自己肯定して生きるための“私を越えた視点”を育むことを熱く語りかける。
[ 目次 ]
プロローグ こんな時代をそれでも前向きに生きていくために
第1部 生きる意味を見出す(どんな時も、人生には意味がある―ヴィクトール・フランクル“逆境の心理学”;人間の生死の意味は宇宙の自己進化の流れの中にある―ケン・ウイルバー“進化する宇宙=コスモス”の物語)
第2部 自分の弱さと向き合う(弱音を吐き、助けを求めるのも、一つの生きる“能力”である―カウンセリングの神様、カール・ロジャーズの生き方に学ぶ;弱い私。ぐずな私。どんな“私”も大切な私―フォーカシング流“うちなる自分とのつきあい方”)
第3部 人生の闇の声を聞く(悩みや問題は人生の大切なメッセージ―アーノルド・ミンデルのプロセス指向心理学・その1;人間関係のトラブルは“もう一人の自分”の仕業―アーノルド・ミンデルのプロセス指向心理学・その2;“病気の気持ち”“症状の言い分”に耳を傾ける―アーノルド・ミンデルのプロセス指向心理学・その3)
第4部 死を見つめる(昏睡状態は、人生をまっとうする最後のチャンス―アーノルド・ミンデルのコーマワーク;この世での宿題をぜんぶすませたら、私たちはからだを脱ぎ捨てる―E・キューブラ・ロスの死の看取りに学ぶ)
終 “見えない次元”への二つのアプローチ
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
Posted by ブクログ
わかりやすく、親切に書いたんだと思うけど
なんかちょっと説明がくどいかなぁっていう印象。
トランスパーソナル心理学では
人生における物事はすべて向こう側からやってくるもので
最初からそうなることが決まっているから、
辛いことや困難なことがあっても
そこにある意味、メッセージを理解するようにしなさい、
それを成長の糧にしなさい、
というもの。(だと思う)
どういうものなのか少し把握したけど
これじゃあ人生を生きるベースがそもそも受動的で
いくら能動的に動いたとしても
その受動的基盤の上での行動にすぎないと思えてしまう。
私にとっての人生は多分そんなものではないと思う。
だから、なんか違うと思った。
何か壁にぶち当たった時に、
それを乗り越えて強くなろうっていう考えは大切だと思うけどね。
でも、共感できる部分、なるほどそうかと思った箇所も
もちろんありました。
いわゆるポジティブシンキングでは、ダメな部分よりも
自分のいいところをみて前を向いたり元気を出す。
でも、ダメな部分から目をそらして元気になっても
後でかえって自己否定的になりやすいらしい。
前向きできらきらのイメージはきわめて脆いもので
何かショックなことがあるとすぐに崩れてしまうから。
うん、確かに。
逃げずに、向き合うことは重要だね!