【感想・ネタバレ】エンプティー・チェア 下のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

リンカーン・ライムシリーズは、
いつも最後にどんでん返しが有るわけですが、
それを予期していてもなお、今回は驚かされます。
って言うか、「もう、これでオシマイだよね。」と思った後に、
更に、もうひとつありますからねぇ。

ただ今回ちょっと『反則』と思ったのは、
FBI捜査官のフレッド・デルレイが、
前触れもなく訪れたこと。
まぁ、推理の本質に触れるところではないですが、
いきなり現れるのは、ちょっと反則だと思いました。

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2014年01月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

〈リンカーン・ライム〉シリーズ第3弾
この町には何匹もスズメバチが隠れている
いったん逮捕した”昆虫少年”とともに逃亡したサックスを必死で追いかけるライム……。

いったん逮捕した”昆虫少年”を信じ、ともに逃走するサックス。
ライムは苦悩しながらも彼女の行方を追う。
逃げる者と追う者との攻防は、互いが知った仲であるため、双方ともに裏をかく騙し合いの様相に。
そしてついにトレーラーハウスに身を潜めた彼らを、
追手の警察ばかりか、町のゴロツキまでもが金目当てに狙ってきた。
その場でサックスは、知り合った警察官を射殺してしまう。
事故とはいえ、自身の人生の終わりを悟るサックス。
少年のアジトまで逃げ込むが、彼は重要な点で嘘をついていた。
誘拐した少女を襲った男などいなかったのだ。

やがてアジトにライムも駆けつけるが、またしても警察とゴロツキに囲まれる。
ゴロツキどもが暴走し警官を射殺。まさにアジトはハチの巣状態。
そしてサックスは再び拘留されるのだが――。

この後の展開がラストまで気を抜けない。
まさに町中がハチだらけなのです。
一難去ってまた一難。終わったと思ったらもう一発かましてきます。
このどんでん返しはシリーズの中でも上位に来るのではないでしょうか。

ミステリ:☆☆☆☆☆
ストーリー:☆☆☆☆☆
人物:☆☆☆☆☆
読みやすさ:☆☆☆☆☆

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2012年11月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

リンカーン・ライムシリーズ第3弾。ライムの脊椎手術のため、最新技術を持つノーズカロライナ州の医療センターへ出かけたライム、サックス、トム。手術を明後日に控えた一行に、地元警察から誘拐事件の捜査協力を求められる。犯人は少年。男1人殺害、娘二人を誘拐し、捜索していた警官は少年の罠により重体になっているという…。(ネタバレ注意)ホームグラウンドのNYから遠く離れ、地元の警官からは歓迎されない雰囲気の中、アウェーでの捜査。極僅かな証拠物件、借り物の科学捜査用分析機器を群役場の仮設捜査本部に運び込み、ライムもサックスも四苦八苦。すべてが異例尽くしの手探り状態なのに、仕事に対するこのプロ根性が凄いと思った。サックス指揮する捜索隊はライムの支持を仰ぎながら、リディアを拉致した少年ギャレットに迫る。彼らの後を追うメイスン保安官の怪しい行動。前半は彼らの動きと平行して、不幸にもライムの臨時鑑識助手をやる羽目になってしまったベン君にも注目。はじめは車椅子姿のライムを見ることも話すこともできなかったベン君だが、ライムお得意の挑発に思わず「何様のつもりだよ!」。おかげで(?)一気に打ち解け、気の利く助手として成長していくのが楽しい。物語中盤、少年逮捕、娘一人を無事救助した警察だが、もう一人の被害者の居場所を聞きだすことができず、ギャレット少年に心理療法「エンプティー・チェアー」を試みる。その様子を見ていたサックスは彼の無実を信じ、少年を留置所から連れ出して娘のところへ案内させようとした!脱獄!逃走するかたちとなったサックス。ライムの説得も空しく届かず、ライムが張った包囲網を掻い潜る。ライムVSサックスの頭脳対決・追走劇が一番の見どころ。ライムの手術に対する二人の本心も垣間見られる。サックス「その椅子を空っぽにしないで、そのままのライムでいてほしい」から手術に反対。一方のライムは「アメリアに少しでも近づきたい」から僅かな可能性をかけても挑みたいというすれ違いが切ない。二人とも素直じゃないなあ。その後、サックスの誤射、ライム監禁場所へ出張し説得、三つ巴の銃撃戦とクライマックスはてんこ盛り。トムの負傷に涙をながしたり。終盤のどんでん返しを言い表す台詞は「この町は蜂の巣みたいだ。誰を信用していいかわからない」。ラストに向かって驚きの連続。作品全体を通じて感じられるブラックウォーターや湿原の暗く蒸し暑い不快感が、物語を更に陰気な雰囲気にさせている。ちなみにライムは今回、犯罪学者と自ら名乗っている。ディーヴァーの引き出しの多さに脱帽。個人的には前作「コフィンダンサー」のほうが面白かったけれど。

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2012年11月13日

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ネタバレ

うっはー、何これ、スゴすぎる!小さな小さな鑑識結果から、女子大生の監禁場所をピタリと当てる…は、ライムのお家芸だから良いとして。その副産物で、地元有力者と警察の組織ぐるみの結託、容疑者の少年はその被害者であること、更に黒幕まで炙り出す。でもって法廷に乗り込み、サックスが誤射した相手が悪徳警官だったことを証明し、重罪謀殺から救う。カッコ良すぎ!最後に殺されかけるのも分かるわ…堪能しました。

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2021年07月06日

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ネタバレ

シリーズが続いているということがネタバレになることもあるけど、ページを繰る手が止まらない面白さは損なわれない。
全部伏線じゃん!っていう気持ちいい敗北感。
ルーシーとアメリアも名コンビだと思うんだけどなあ。
ギャレットには真っ直ぐ育ってほしい。

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2019年04月29日

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ネタバレ

(上巻より)

昆虫オタクの少年の家族の自動車事故までが故殺だったとか、
NY刑事の従兄弟の保安官が悪者とか、
殺人現場に花を手向けに来たために少年に攫われた女性も悪者とか、
サックスに熱をあげていた保安官補も悪者とか、
全く予想がついていなかった自分は、本当に騙され過ぎ。

なにより、都会のNYより、田舎のノースカロライナの方が怖いと思わせられたのが、巧みだったと思う。

しかし、
さすがにサックスが刑務所に送られるとは思っていなかったが、
検察官との取引で殺人等の訴えが取り消されるとは、
ちょっとその解決方法にもやもやした。

あとは、思いもよらぬことろで、囮捜査官が再度登場したのは嬉しい驚きだった。
介護士のトムが巻き込まれて撃たれてしまったのは、可哀想だった。
ライムの手術が延期になってしまったは、どうなるのだろう。

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2018年10月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

下巻になって、ペースが上がる。息もつかせぬ展開。

ギャレットは悪者なのか。メアリー・べスはどうなるのか。
捕まったあとのアメリアはどうなるのか。
ライムの手術は?
リディアの本当の狙いは?

最後の5ページまで進み続ける物語。すごい。

子どもがいない街、っていうのが心が痛んだ。
法律が禁止していないとか、そういうことで、命が犠牲にされているのは、何かしらを暗示しているようにも感じる。

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2013年01月30日

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