あらすじ
町の問題児だった容疑者の少年を無事逮捕したが、尋問するうちに少年の無罪を信じたアメリアは、少年とともに逃走する。少年が真犯人だと確信するライムはアメリアを説得するが、彼女は聞こうとしない。それどころか逃走途中で地元の警察官を射殺してしまう。少年が嘘をついていたことも判り、状況は絶体絶命のデッドエンドに! 2001年「週刊文春ミステリーベスト10」第3位。
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Posted by ブクログ
リンカーン・ライムシリーズは、
いつも最後にどんでん返しが有るわけですが、
それを予期していてもなお、今回は驚かされます。
って言うか、「もう、これでオシマイだよね。」と思った後に、
更に、もうひとつありますからねぇ。
ただ今回ちょっと『反則』と思ったのは、
FBI捜査官のフレッド・デルレイが、
前触れもなく訪れたこと。
まぁ、推理の本質に触れるところではないですが、
いきなり現れるのは、ちょっと反則だと思いました。
Posted by ブクログ
うっはー、何これ、スゴすぎる!小さな小さな鑑識結果から、女子大生の監禁場所をピタリと当てる…は、ライムのお家芸だから良いとして。その副産物で、地元有力者と警察の組織ぐるみの結託、容疑者の少年はその被害者であること、更に黒幕まで炙り出す。でもって法廷に乗り込み、サックスが誤射した相手が悪徳警官だったことを証明し、重罪謀殺から救う。カッコ良すぎ!最後に殺されかけるのも分かるわ…堪能しました。
Posted by ブクログ
シリーズが続いているということがネタバレになることもあるけど、ページを繰る手が止まらない面白さは損なわれない。
全部伏線じゃん!っていう気持ちいい敗北感。
ルーシーとアメリアも名コンビだと思うんだけどなあ。
ギャレットには真っ直ぐ育ってほしい。
Posted by ブクログ
(上巻より)
昆虫オタクの少年の家族の自動車事故までが故殺だったとか、
NY刑事の従兄弟の保安官が悪者とか、
殺人現場に花を手向けに来たために少年に攫われた女性も悪者とか、
サックスに熱をあげていた保安官補も悪者とか、
全く予想がついていなかった自分は、本当に騙され過ぎ。
なにより、都会のNYより、田舎のノースカロライナの方が怖いと思わせられたのが、巧みだったと思う。
しかし、
さすがにサックスが刑務所に送られるとは思っていなかったが、
検察官との取引で殺人等の訴えが取り消されるとは、
ちょっとその解決方法にもやもやした。
あとは、思いもよらぬことろで、囮捜査官が再度登場したのは嬉しい驚きだった。
介護士のトムが巻き込まれて撃たれてしまったのは、可哀想だった。
ライムの手術が延期になってしまったは、どうなるのだろう。