あらすじ
「一所懸命」の語が象徴する、土地の支配を基盤とする武士とは異なった形態の武士団が中世にはあった。地場の海を「なわばり」とし、航行する船から通行料を徴収し、あるいは「海賊」として略奪する、「水軍」とも「海賊」ともつかぬような「勢力」。「海」側の視点から中世の始まりとともに出現した特異な「武士団」の興亡を描く、これまでにないユニークな日本中世史。(講談社選書メチエ)
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Posted by ブクログ
海の武士団というタイトルだけど、そのようなイメージ先行の海の勢力を、政権との距離感を中心分類。海賊を規制しようとする鎌倉・戦国期に対して、とことん利用する室町期の対比が面白かった。全体としては、昨今の海賊ブームを過剰期待と諫める内容。