【感想・ネタバレ】眠れぬおまえに遠くの夜をのレビュー

あらすじ

桐野夏生が描く韓国芸能界と「墜ちる男」

32歳で遅咲きのデビューを果たし、人気俳優として活躍するパク・テミンは、
「終わった男」ことニック・ナダンについて語り始めた。
10代の頃、ともに過ごしたヴァージニア州・アナンデールでの日々。
しかし道は分かれ、ナダンは驚くべき速さで成功を収め、
これまた驚くべき速さで凋落していった。
世界を股にかけるK-POPグループの一員であるという酩酊と、祖国からの追放。
挫折と成功、ふたりの男の運命が交錯する。
韓国芸能界を舞台、圧倒的彩度の独白、桐野文学の極北がここに。

“ナダンの話に興味を持つ人は、そう多くはないはずだ。
「ナダン? あのナダン? 彼は終わったよ」。
誰もがそう言うからだ。
彼はあっという間にアイドルとして頂点を極め、
俳優としても才能を認められた。
だが、十五年後には、何もかも失っていた。
これは、ナダンが驚くべき速さで成功を収め、
これまた驚くべき速さで凋落していった物語でもある。”

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

読後は何とも言えない寂寥感で一杯になった。

アメリカ留学時に才能ある若者ナダンと出会ったテミンは、以来自らが有名となった後も様々なトラブルを抱えるナダンを意識から外せないままでいた。

急激な人気から奈落に落ちたナダンと、地味に役者を続け時間をかけて有名俳優となったテミンの対比は、2人の明暗を執拗なまでに読者に突き付けてきた。
最後のページ場面の余韻が深く、交わされる言葉も静かな筆致でありながら、心揺さぶられる物語となっていた。

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2026年05月12日

Posted by ブクログ

ナダンと主人公の関わりが思ったほど強くなく、青年期に少し関わりがあった程度だった。しかし、その程度の繋がりだからこそ、片方が強烈に意識し続けるというのが、何となくリアルだなと思った。韓国社会は学歴社会と聞いていたけど、芸能界も、規範と他人の目を意識して抑制しなければならない厳しい世界なのだなと思った。フィクションなのでどこまで現実を反映しているかはわからないが。

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2026年05月31日

Posted by ブクログ

韓国芸能界の光と影を描く。

男性アイドルの頂点を極め
その後、全てを失い転落していくナダン。
アメリカ・アナンデールへ留学し
行先を模索し、やがて成功を収めるテミン。
2人は経済危機を回避するため訪れたアメリカで出会った。

韓国のドラマが好きなので
登場人物が辿る人生を興味深く読んだ。
やはり、桐野夏生さんも韓国ドラマを観ているそうだ。
詳しいはずだと納得。

インタビューで
「人が黒くなる過程を見るのが大好き」と話す。
もっと黒くドロドロとしたストーリー展開なら
桐野夏生ファンで、韓国芸能を知らない読者も
存分に楽しめたのではないだろうか。

SNSに流れてくる韓国芸能の苛烈さ。
それを少しは知っている者として
本書は桐野さんの韓国への愛が詰まった作品だと感じた。

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2026年05月31日

Posted by ブクログ

IMF危機のあおりで一家離散となり、アメリカに逃れアルバイトで暮らしている中学生のナダン。
金も後ろ盾もないがその恵まれた容姿と歌声で、いつしかスターにと夢見ている。
街角で歌っているナダンを偶然見かけ、心惹かれるテミンは、会社を経営する父を持ち、恵まれた境遇であるが、そんな父が嫌で、韓国が嫌で、勉強が嫌で親せきを頼りアメリカで暮らしている。
そんな二人が努力やチャンスにより、韓国で芸能生活を送るようになる。
が良いことは続かず・・・

兵役や高学歴社会、SNSの怖さなど韓国独特の風潮を交えながら、ひとりの人間の儚い人生が語られる。

何かを訴えかけるような桐野作品にしては、考えさせられる作品になっています。

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2026年05月26日

Posted by ブクログ

アメリカで知り合ったテミンとナダン。
ナダンは有名アイドルグループに入り一気にスターへ。テミンも俳優になって着実にキャリアをつんでいく。勝手に脳内で実際の韓国スターを思い浮かべて読んだ。ページ数が少ないのであっという間に読めてしまうけど、余韻はなかなか。

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2026年05月20日

Posted by ブクログ

韓国芸能界を舞台に栄光と凋落の循環を描く

漂う空気が好みだったので楽しく読めた

もう一周じっくり鑑賞したい

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2026年05月15日

Posted by ブクログ

ナダン側からの視点も欲しかった。
しかし、ないからこそ韓国の芸能界の闇の部分が強調されて良かったのかな。

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2026年06月09日

Posted by ブクログ

韓国芸能界を舞台に、アイドルとして頂点を極めた男の転落劇。

IMF危機を背景に、親に金の力でアメリカに留学した裕福な家庭の息子テミンと、貧困のため新天地アメリカに移住したナダン。圧倒的な格差社会、学歴社会、兵役のもたらすもの…。韓国で二人がたどったその後と、その過程で失ったものがテミンの独白という形で描かれる。

事務所の妨害、失敗を許さずとことん叩く社会、そして永久追放。上り詰めれば上り詰めただけ、堕ちたときの絶望は深い。自殺が多い韓国芸能界の闇を垣間見るような物語は息が詰まるような読書。
ナダンが自殺しなかったことだけが唯一の救いだった。彼がかつて望んだ普通の生活ができているといいなと思った。

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2026年06月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

桐野夏生作品と期待して読んたがちょっと違和感。韓国の芸能に疎いからか?裕福な家に生まれたテミンは米国留学中、家族で移住したナダンを知る。その後急激に売れその後全てを失う。テミンは30歳超えて売れだす。ナダン視点が無いので『眠れぬおまえに遠くの夜を』を盗られた事をどう感じたのかわからず残念。次作があるのかな。

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2026年05月30日

Posted by ブクログ

日本人が韓国人になって韓国の話(芸能界、貧しい時代の韓国と国際化、競争社会)を書くのは凄いと思いました。韓国の翻訳本を読むより日本的で読みやすい。
ダナンがテミンのことを覚えていたのは良かった。ダナンがなぜああなってしまったのかがわからない。

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2026年05月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

うーむ。
淡々とした…あくまでテミン側から書いてあるので、ナダンの感情がわからない。ラストの意味もよくわからなかった。

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2026年05月17日

Posted by ブクログ

 桐野夏生の最新作と期待して読んだのだが、正直に言ってピンと来なかった。語られているナダンの変遷に伴う心象(の移ろい)が、本人の思いとして描かれていないからかもしれない。

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2026年05月15日

Posted by ブクログ

桐野作品は大体読んでいて、読み終わると納得出来る話が多いのだが、今回はあまり自分には刺さらなかった。
韓国の芸能界を舞台にした小説だが、話が淡々と進んでいって、盛り上がりに欠ける印象を受けた。
ドキドキとかワクワクとかそういった気持ちを全く持てなかった。

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2026年05月11日

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