【感想・ネタバレ】くもをさがすのレビュー

あらすじ

カナダでの乳がん治療を綴った著者初ノンフィクション。異国の地で自分を愛し生きることの喜びを切実かつユーモラスに描く。第75回読売文学賞、書店員が選ぶノンフィクション大賞オールタイムベスト受賞

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Posted by ブクログ

面白いとか、おすすめとか、
そういう類の本ではないのですが、

この本に出会い、35歳の今読めたことを本当に良かったと思っています

エッセイというジャンル、「病気」というテーマ、
どちらもあまり得意としていないのですが、
作中の会話が外国での出来事なのに全て関西弁だったり、
想いだけではなく関わる人とのやりとりが沢山盛り込まれているところもとても読みやすかったです

この本を読んだことで、自分の中でこれから過ごしていく時間をもっと大切に大事にしたいと思いました

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2026年07月01日

Posted by ブクログ

カナダで暮らして数年、思わず笑ってしまうような分かる分かるネタが沢山あって面白かった。日本では当たり前にできたことができないストレスや不甲斐なさを同じ空の下、同じ国で同じ国籍の人が同じように奮闘しているのかと思うと心強くもあった。
また、こんなに良い友人家族関係を結べたり、周りの世界が温かくみえているなんて著者のお人柄が良いのだろうなとうらやましくもあった。

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2026年06月29日

Posted by ブクログ

西加奈子さんの真っ直ぐな美しい心、ユーモアのセンス、同じ女性として尊敬するし、とても美しいエッセイです。
命を失うことに対する怖さが大きいからこそ、命尽きるその日まで1日1日を生きること。
闘病しながらも、旦那さんのこと、お子さんのこと、友人のこと、自分のルーツのあるイランの女性たちのこと、沢山考えてきたんだなと。
西さんは「終わりに」で、この本はどこにいるかわからないあなたに向けて書いているのだと気づいた、と記しています。
何を喜び、何に一喜一憂し、何を悲しみ、何を恐れているのか分からない、会ったことのないあなたが、確かに私のそばにいた、と。
このエッセイを読んでいて、私のそばには西さんがいました。
西さんの溢れる感謝の気持ちが伝わってきて、私もがんばろうと思えました。
海外にいて、初めて日本人であることに気付かされる感覚も懐かしく思い出しました。
少し時間を空けた頃、再読したい1冊です。

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2026年06月24日

Posted by ブクログ

目頭が熱くなることもしばしば。西加奈子さんの本は初めて読んだんです。すごく好きになりました。闘病で辛い中、恐怖を受け入れて西加奈子さんすごい。病気をしていない自分にも自分との向き合い方、認める勇気、愛、響くメッセージがたくさん詰まっていました。
そして、関心があったのが、日本とバンクーバーの違い。日本のよいところ特徴的なところ、バンクーバーのおおらかでユーモアがあり、愛がある登場人物たち。そういった感じとる感性が今の私にはないので興味深かったです。

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2026年06月20日

Posted by ブクログ

西加奈子さんがカナダで乳がんとなり闘病生活を綴っている、海外と日本の医療体制の違いを感じた。現地の医療関係者の方も関西弁でコミカルに描かれていたが実際は英語で、しかも普段聞き慣れない専門用語もあったであろうに、(何度かでてくる痛み止めの件は私ならパニックになる!)病気も不安な中、本当に逞しいの一言ではいいつくせない。自分も病気の時は医者の言うことを聞き、自分で調べようとしていなかったし、自分の体のボスは自分という言葉に自分自身ともっと向き合ってあげなければと思った。西さんの生きる力がもちろん一番強いことだが、素敵な家族や友人に恵まれ、皆で支え合っていると思った。

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2026年06月18日

Posted by ブクログ

私のような凡庸な人間には、わかるよわかる、これは「私」のために書かれた本でしょう!としか言えないくらい、そんな勘違いをしてしまうくらい、痛いくらい理解でなく、わかる、そう言ってしまいたいくらいの文章の連続であった。傷がついた自分の胸も、それも私の体で私であるんだ、誇りに大切にしていきたいと思えた、それが今の私の所感だ。

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2026年06月16日

Posted by ブクログ

バンクーバーになった西加奈子さん。実話。
赤裸々。
魂のこもった作品に圧巻された。

これこそノーフィクションって感じがする。

かと思いきや、個人情報漏洩防止のためか我が子のことをS呼びするところが加奈子さんの面白いところ。それ以外の登場人物は全員名前を出しているのに。

窮地に立たされた時に絶対やりそうなことを全部している。特にやりたいことリストは必ずするだろう。
人間は窮地に立たされて初めて死を覚悟し、本当にやりたい事を見つけ出す。

そうなる前から行動しようね、とも言われてる感じがした。背中を押される小説。いい小説

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2026年06月16日

Posted by ブクログ

何度も胸が詰まり、感情が揺さぶられた。
あまり重くなり過ぎない表現の仕方で、時に楽しく時に悲しく、こんなにも私たちに届けよう伝えようとしてくれるエッセイだったとは。
癌のこと、日本とカナダの医療の違い、日本人と海外の人の考え方の違い、色々と読めて学びになった。本に書かれてる以上にきっと大変だったんだろうことも、心にしまっておきたい出来事もあることも、西さんの心が伝わってきた。
自分の体のボスは自分ということ、愛と情の違いも印象に残った。

関西弁なのがまた良かった、いい力の抜け方をするから、スルスルと読めたというのもあるかもしれない。
もちろん海外の人は英語を喋って会話してるだろうし、そこに住む日本の人も関西の人だけじゃないんやろうけど、
それを聞いた西さんがアウトプットした本やねんから関西弁になるわな、とめっちゃ納得した。

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2026年06月11日

Posted by ブクログ

がんの苦しさや絶望感を感じたし、周囲の人の温かさを感じることができた。カナダと日本の患者に対する考え方の違いが面白かった。両者に良い点も悪い点もあるが、カナダのほうが病む医療従事者が少なそう(国民性もあるかもしれないけど)。西加南子の小説も読んでみたい!

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2026年06月07日

Posted by ブクログ

本を読む理由の一つに、自分が経験したことのない出来事を追体験できることがよく挙げられる。ガンに罹患することなんてまさにそう。2人に1人が生きていればガンになるこの世界で、たったの720円そこらで「予習」させていただけるとはなんとありがたいことか。そして予習だけではなく、西加奈子さんのフィルターを通した経験を、すばらしい文章で体験できることを心よりありがたく思います。とはいえわたしにとってこの本は、ガンはもちろんのこと海外(カナダ)移住者から見た日本の特異さ、を知ることができることも大きかったです。そしてそれが日本の物理的な国土の狭さに由来するという西さんの洞察にはなるほどと思いました。わたしも東京はとてもじゃないけど住む場所ではないし、ましてや子育てなんか考えられないと常々感じていますが、それを見事に言語化してもらいました。
我々が毎日過ごしているこの幸せな日々は決して当たり前ではなく、いつでも失う可能性があることは胸に刻みたいです。とか言いながらいつのまにか漫然たる日々に戻ってしまうのは目に見えていますが、それをまた新鮮な気持ちに引き戻してくれるのが芸術や創作の価値なのでしょう。

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2026年06月06日

Posted by ブクログ

西加奈子さんの海外闘病記。
様々な西さんの感情が伝わってきました。
生と死。
切り離すことは決してできない。
生を大切にしたい。いつ来るかわからない死が訪れる瞬間まで、自分を生きたい。

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2026年05月31日

Posted by ブクログ

笑えて泣ける、活字で泣ける事が滅多にない自分にとって西さんの本は特別なのかもしれない。海外文化にも触れられてめちゃくちゃおもしろかった。

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2026年05月24日

Posted by ブクログ

私は33歳で乳がんに罹患し、片乳房全摘をしました。
ステージ1です。ホルモン受容体陽性のため、抗がん剤治療ではなくホルモン治療を10年間行うタイプです。現在35歳で、再発・転移なく毎日元気に過ごしています。私が癌患者であるとは誰も思わないくらい、はつらつとした生活をしています。

ひとえに【乳がん】と言っても、そのタイプは様々で、治療法はそれぞれ異なります。
「抗がん剤治療が無くてせめてもの救いだったね」と周りから言われることが多々ありますが、それは髪の毛が抜けなくてよかったってこと?それでかわいそう度合いが変わるってこと?私は10年間強制的に閉経をする必要があり、もし子供を望んでいる身だったとしたら、ラッキーだなんて言えるのか?
などなど、当事者からしたら色々思ってしまうものです。

そんな言葉にときたま悲しみや怒りの気分になりながらも、一方では他の患者のみなさまと比較して、「私は軽いものだったから、癌サバイバーだなんて言えるものではない」と考えていました。やはり抗がん剤治療は身も心も負担がかなり大きいものですから。

第5章の中で、著者の身近に癌に罹患した友人がとても多くいること。そしてみんなそれぞれの人生観を持っており、それが癌を経験したからこそ得られたものでもあること。
何より印象的だったのは、「自分の恐怖を、誰かのものと比較する必要はない。全くない。」という一文。

前述したように、私は比較していたところが大いにありました、この本を読むまでは。
癌になってよかったなんて未だに1ミリも思えないけど、ひねくれる必要だってないんだと思えました。恐怖に怯える夜も当然あるし、それ以外は自分が癌患者であることなんて考えていない日常がほとんど。

真っ直ぐ線が入った片方の胸の傷跡は、私の生きた証であり、勲章です。
私もイチ癌サバイバーとして、胸を張っていいですよね、西さん。張る胸も乳首もあらへんけどっ!!

癌に罹患して学んだことは、ただひとつだけ。
「生きてるだけで、私えらいじゃん。」

そう改めて思えるエッセイだった。

現時点では病気にかかっていない人でも、これを読んでから手術などを経験する場合は、気の持ちようが変わるんじゃないかな。

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2026年07月05日

Posted by ブクログ

 2年間の語学留学のため家族でバンクーバーに転居していた時(折しもコロナ禍最中)、西さんの浸潤性乳管がんが発覚します。本作は、約8ヶ月の闘病生活を描いたノンフィクション作品です。

 読みながら興味深かったのが、カナダの異文化による価値観の違いのです。まずは医療制度。総合医が症状を診て専門医へ紹介し、やっと予約…遅っ!めんどくさっ! イライラ激おこです。
 さらに、病院と薬局の連携不足で手違いがあっても、担当者は謝罪しない! はぁ?何なん! 個人の責任ではないというスタンスです。

 一方で、カナダの看護師は決して患者を甘やかさず対等で、至れり尽くせりの日本と対照的です。患者に対して、受け身にならずに主体性を促し、人間の尊厳を重視しているようです。異文化の地での闘病にもメリットとデメリットがあるんですね。

 抗えない恐れ、惨めな思い、辛さや弱さを書くことでさらけ出しながら、自分を励まし鼓舞してくれた多くの本の一節も紹介します。そして家族、友人、看護師に支えられながら自分としっかり向き合い、ささやかな希望を見い出そうとする姿勢が見て取れます。

 カナダ人の訛りある英語が、西さん訳によって関西弁に変換され、何でやねん!と思いつつも違和感なく自然にカナダ人気質と重なります。優しさ以上の愛を感じますし、重い空気を和らげてくれています。西さんの大らかな人柄だからこそですね。

 誰かと手をつないで生きていこうとする過程を描き、希望を伝えることが西さんの作風の根幹にあるのでしょう。ただ大変だったことの羅列だけでない、生き方や考え方について多くの示唆を与えてくれる優れた闘病記でした。

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2026年06月29日

Posted by ブクログ

なぜだろう。サイン本だったからか、自分が40歳になったからだろうか。西さんの本を読んだのは多分、初めてのことになるだろうと思った。
なんだろう。すごいなぁと思った。羨ましいなとも。
こんなに沢山の人の手を借りられるのが。人をこんなにも大事に思えるのだなぁと。
愛が美徳なら、情は情けだろうか。

あんまし本の内容と関係ない気がするのに、本を読もうと思った。
見たことない、上手く飲み込めないかもしれない、著者の名前が読めない、誰だか知らない本を手に取ってみよう。

知らない世界が開けるとか、魂が救われるとかそういうのじゃなくて。

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2026年06月25日

Posted by ブクログ

意外だったのは、癌が完全に消失して、これ以上の治療が要らないとなったら、寂しさと喪失を抱えるということ。再発の恐怖なのか、生き抜くという目標がなくなったからなのか。人間は不思議だ。
でも生きるのは人間がもつ本能なので、どうしたって死ぬまで生きてしまう。
西さんのように病気で恐怖を抱えている人だけでなく、様々なことで悩んでいる人がいるが、生きていくには、こうしなければいけないなんてことは何ひとつなくて(他人に迷惑をかけないことは前提で)、他人にどう思われようが、自分の心の赴くままにしたらいい。そしてそれを全て自己責任にするしかない。

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2026年06月24日

Posted by ブクログ

西さんのコロナ禍のカナダでの乳がん治療記録。
がん治療のあれこれ、日本とカナダとの医療や価値観の違い。
乳房切除の手術が日帰り手術だなんて衝撃だった。
この本を読んで以来、「生」のトンネルを通過するようなイメージで生きている。
読んでよかったと思える本だった。

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2026年06月21日

Posted by ブクログ

カナダでの生活、闘病の時に感じたこと考えたこと、所々のコミカルな関西弁、それらのバランス含めて面白かった。多分、自分が結婚して子供がいて、病気になった後に読んだら感想や評価が変わるんだろうなと思う。

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2026年06月16日

Posted by ブクログ

「くもをさがす」とは、読むまでは「雲を探す」と思っていた。つまり、レントゲンに影の様に写る癌の比喩なのだ。違っていた。そんな内向きのエッセイではなかった。

2020年、コロナが猛威を振るうカナダの地で、夫と5歳の息子と子猫と暮らしていた43歳の西加奈子に、思いもかけない「乳がん」の診断が下る。

私自身、治療中もずっと書いていた。小説、エッセイ、日記。書くことで頭の中を整理出来たし、書くことで自分がこんなことを思っていたんだと、思いがけない発見をすることがあった。書いている間、自分が治療中であることを忘れる瞬間もあった(不思議なことに、がんに罹患した女性の小説を書いていてもだ)。それが救いであったかどうかは分からないが、とにかく書くことは、私にとって絶対に、絶対に必要な行為だった。
 そして、間違いなく救いであったと言えるのが、読むことだった。小説、エッセイ、ルポルタージュ、詩、ありとあらゆるものを読んだ。(144p)

西加奈子は、癌であることを直ぐに家族親戚知人に知らせた。彼女は体力に合わせて運動を続け、カナダ医療の不具合と闘った。そして、日記をつけ始め、それに少し遅れてエッセイでもう少し詳しく書いてきたという。お陰で彼女が家族に知られない様に「こわいよー、こわいよー」と泣いたことを、我々は知っているし、充分社会の理不尽に怒ること、フランクな会話は総て関西弁で表して「闘って」きたことを知っている。

おそらく私も癌と診断されならば、その日から日記をつけるだろうし、もしかしたら彼女の様に「癌レポート」を試みるかもしれない。彼女と同様、それがどれくらい自分を救うか充分想像できる。映画監督青山真治は、彼女と同時期、癌闘病中に彼女の数倍のエッセイを書き続け亡くなる数日前の21年3月も数万字の文章を書いていた。幸いにも今回の検査ではなんともなかったので、私がそれを試してみることはないけど、亡くなる直前まで2冊の本を書き遺した中江兆民含めて、そういう人生に憧れる。

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2026年06月01日

Posted by ブクログ

しばらく前に購入していたけど読むタイミングがなく、産休中の数日で一気に読み終えた。

ノンフィクションということでバンクーバーでの乳癌の治療生活について自身の体験が語られた作品。
個人的には現地での会話はもちろんほとんどが英語でなされてるんだろうが、西さんの頭の中では関西弁で再現されるものなんだということがシンプルに面白く、テーマは重いけど読みやすくしてくれた。
書かれていることはほんの一部に過ぎないのだろうが、西さんのしんどい、つらい、怖いの気持ちが素直に表現されていて、感情移入するというよりはへぇ、そうなんだ、大変だなぁ、という気持ちがメインだった。それがよかった。たぶん西さんは可哀想だと思って欲しかったんじゃなくて、癌という未知の相手と向き合う自分を見つめ、受け入れる過程でこの本が生まれたし、「キャンサーフリー」と言われてもこれからも心の中から消えることのないガンとの生活を確実に進めようとしている。
最初から最後まで達観してなくて、ずっと怖れている西さんの言葉は信頼できた。

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2026年05月26日

Posted by ブクログ

一万円選書(2026.5)

カナダにおける西さんの乳がん闘病記。

具合が悪くなってもすぐに医療機関で診てもらうことができないことや、がんでもすぐに診てもらえないために進行してしまうことがあるということにまず驚いた。
日本では当たり前なことが当たり前でない世界があることはわかっていたが、それがカナダということに衝撃を受けた。
そして医療費が無料ということにもびっくり。

異国の地で友人たちに支えてもらいながら、時にユーモアを混ぜつつ綴られる闘病記は全てが書かれていないそうで、それがちょっとした違和感の正体なのかなと。

5章の『日本、私の自由は』は、海外生活を経験した西さんだからこそ感じる日本について書かれていて、いろいろ考えさせられた。

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2026年05月20日

Posted by ブクログ

コロナ禍、西さんがカナダのバンクーバーで乳がんの治療・手術をした際の記録。
体調も良くない中で、現地の医療関係者のイージーなケアレスミスに翻弄される西さんに、何とも言えないしんどさを感じてしまった。私は幸運にも海外で医療処置を受けたことはないが(差し歯が取れた以外は)、20年ほどヨーロッパ人と働いていて、イージーなミスや適当な対応に翻弄されて苦労する経験はしばしばしているので、状況が想像できて…
でも、「やっぱり海外で病気になるのは恐ろしいな」という気持ちと同時に、西さんが受ける周囲の友達からのサポートが心強くて、周囲の人たちとの関係性あってこそ・西さんの人徳あってこそだけれど、家族でなくても助け合おうとする精神が素敵だなと思ったり、カナダの医療関係者たちの(ゆるすぎて怖いところもあるけれど)明るくてポジティブで距離感の近い、温かい対応がとても良いなと思ったり。非常事態もたくましく乗り越える皆さんが格好いいなと思ったし、勇気をもらった気がした。
心に残る言葉がいくつもあって、西さんがこれから書く作品も楽しみになった。そして、西さんがこれからもまだまだ娘さんの成長や人生を楽しめたら良いなと願う。

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2026年05月20日

Posted by ブクログ

日本もカナダも贔屓目で見ず、とてもフラットに書かれた文章。バンクーバーに住んでいたので、登場する場所やカフェなど懐かしく読んだ。
夜が明けるを先日読んだが、その執筆中に闘病されていたとは。
病気になっても前向きで冷静な方。たくさんのご友人に囲まれて、お人柄の良さが伝わってくるようでした。

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2026年05月16日

Posted by ブクログ

西さんがカナダでガンになった話。
カナダはあらゆる人種が集う国。コロナ禍という難しいタイミングで異国の医療システムの違い、文化の違いに直面しつつ、家族や周囲の人々との関わりの中で前進するガンサバイバーの経験談。
自らの感覚で照らし合わせると、ガンサバイブを果たした後に感じる得たいのしれない「さみしさ」は、薄れつつも一生付き合う感覚なんだと思います。
私の体の主はワタシ。決めるのはワタシ。

印象に残った引用をメモ。

無けなしの命がひとつ だうせなら使ひ果たさうぜ
かなしみが覆ひ被さらうと抱きかかへて行くまでさ
ー椎名林檎と宮本浩次「獣ゆく細道」

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2026年07月04日

Posted by ブクログ

西加奈子さんの海外で病気をした体験談でした。
つらい思いもした事かと思いますが、関西弁でとにかく前向きに自分の体と心に向き合っている姿は、勇気と希望をもらいました。
日本人の私はついつい病気になったら、人任せにしてしまうだろうな。と思いますが、西さんの自分の体のボスは私。は私の教訓にしようと思いました。
病気になって変化した自分の体も心から愛して、前向きに家族と仲間達と共に歩む西さんは、強くて優しい女性でした。

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2026年06月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

本屋さんで娘にジャケットで選んでもらった1冊。くも=蜘蛛だとしらず(娘は知ってて選んでくれた!)、タイトルがすごく好きになりました。普段エッセイって滅多に選ばないんだけど、カナダの文化や医療制度、コロナの話など、がん闘病以外にもたくさんのストーリーがあった。あとは、なにしろ西加奈子さんの文章は読みやすい!!すらすら読めました。

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2026年06月14日

Posted by ブクログ

可もなく不可もなく。
日常会話が大阪弁に訳されてるのがリアルで面白いな、と思ったけど。
異国でガンと宣告されるなんて想像しただけで恐ろしい。

私は根が暗いから
こんな陽キャの人の話は何一つ参考にならなそう。

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2026年06月06日

Posted by ブクログ

日本とは違うカナダの人の在り方が結構カルチャーショックというか、自分の世界はまだまだ狭いな、と感じた。人同士の繋がりが濃密で、率直な支え合いが素敵でした。

西加奈子さんの自身との向き合い方、今の自分を肯定するあり方にも力をもらえました。これが自分の人生!と言える自分でありたいものです。

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2026年05月30日

Posted by ブクログ

男性も必須!西先生が乳がんと向き合う、抗がん治療や乳房切除だけでなく、抗がん剤の副作用で様々な障害よコロナ、カナダでの治療。その中で様々の方のライフスタイルなど、視野広げて表現。不思議で前に向ける一冊

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2026年05月28日

Posted by ブクログ

西加奈子さんが実際にガンと戦った日々のお話。
海外で闘病生活を送ることの不安やだけど周りの人たちのフレンドリーさや温かさが、読んでいる私にも伝わってきました。

ガンは怖い、そもそも病気にはなりたくない、だけどどうしても戦う時が来た時、くる前に読んでおきたい一冊でした。

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2026年05月22日

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