【感想・ネタバレ】カレイドスコープ島 《あかずの扉》研究会竹取島へのレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

面白い!!なんでこの本がこんなに評価低いのかが全く分からない。

前作でも感じたが、あの新聞、ドラえもん、はちすか、ピーポくんのハサミ、「六人で来て」、そしてタンバリンなどの伏線が本当に見事。

そして前作では冗長かつ分かりにくく感じた解決編も、今作では一つずつ論理を組み立てていき、丁寧に一つずつ謎を解いており、とても好印象。

駐在が剣次郎を殺した動機であったり、幻斎が望遠鏡を海に捨てた理由、真珠子がサラシを巻き、面をつけて島に来た理由などや、そしてその他朝日奈や金本などの個人の思惑が絡み合ったり。

犯人に偽殺害現場を作らせるための脅迫状、"アリバイ作りのために殺す"、などの驚愕の真相であったり。

大胆なトリックはないが、一つ一つのロジカルな推理、幾重にも重なる思惑、伏線回収、どれもとても良かった。

そして好みは分かれるだろうが、やはりキャラクターも良い。これもこのシリーズの魅力の一つ。

非常に読み応えのある本格ミステリーだった。

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2021年07月19日

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