あらすじ
国王暗殺未遂事件が勃発。王位継承争いが激化する王宮内にて、陰謀に巻き込まれたシェリルは容疑者として捕えられてしまう。彼女を想うアレクシオンは、ついにある決断に踏み切るが――!?
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Posted by ブクログ
まず、帯のアレクシオンの台詞が「かっこいい」し、「四聖」の縛りでお互いに思いながらも恋心を伝えることができないアレクシオンとシェリルのもどかしさがなんともいえません。周りにはダダ漏れだけど、本人たちだけがそれに気付いていないってところとかもよいです。
無意識にシェリルがかまうせいで、クラウシオンがシェリルに寄せる気持ちも強くなってるみたいだけど、彼はきっとシェリルがアレクシオンを好きだって言うのに気付いているんでしょうね。私的にはクラウシオンの性格も嫌いじゃないんで、ちょっと彼が不憫です。
アレクシオンを追いかけてきたお姫様は、イラストを見ても確かに蜜がしたたりそうな女性でしたけど、自分が好きな子以外にはかなり冷たいアレクシオンで、彼女がもっと何かするんじゃないかなって思ったのに、あっさり帰国しちゃって、肩すかしです。もうちょっとシェリルを煽って欲しかったのに。。。
あと、今回シェリルが陰謀に巻き込まれてしまいますが、すべての黒幕はやっぱりラルフシオン。アレクシオンが本来であれば次期王だったのに、それを皇帝が言うつもりがないと分かった途端に王を殺すって、ちょっと精神的にやばい感じがします。
アレクシオンが権力を捨ててしまいましたが、真相を知る王妃に牙をむいたラルフシオン。さて、アレクシオンたちはこのあとどうするのかなぁ。
次巻も楽しみです。
Posted by ブクログ
シリーズ3巻目。
アレクシオンへの恋心を胸に秘めつつ、それでも彼の側で「四誓」として共にあることを選んだシェリル。アレクシオンのために自分ができることをしたい、と心に誓い、彼のために調薬師として日々奮闘していた。そんな中、落ち着いていた国王の病状が急激に悪化。その症状から効用があるだろう薬を思いついたシェリルはメリナ村へ向かう。シェリルたちの持ち帰った薬のおかげで一命を取り留めた国王。けれど、その事実はシェリルたちに恐ろしい現実を突きつける。シェリルが持ち帰ったのは「毒消し」の薬。すなわち、それは王を暗殺しようとする何者かがいるということに他ならなかった。
3巻も面白くて一気に読んでしまいました。ふとした時に感じる胸のときめき。けれど、その気持ちは表には出せない。出せば相手を苦しめてしまうから。だけど、その想いは胸から溢れ出てきて・・・。切ない想いにキュンキュンさせられます。シェリルは相変わらず可愛いし、健気だし、頑張り屋だし、アレクシオンもクールで優しくて、でも決める時には決める!みたいな。3巻は特に格好良かった。兄王子たちにビシっと言うとことか。知らないうちにサラッと民のために私財を奮っているあたりとか。それから父王が亡くなった時に悲しいはずなのにそれを必死に耐えて強くあろうとするあたりとか。シェリルの前で悲しみに暮れる姿は切なくて胸を打ちました。
でもアレクシオンも良いですが、クラウシオンも好きなんですよね。何だかんだいって素直だったり、可愛かったりする所とか。ラルフシオンは3巻ではガッツリ本性を出してきているので怖いです。彼の部下や影も怖いです。4巻でも悪いこといっぱいやるんだろうなぁ。
ラストではラルフシオンが国の乗っ取り計画を本格的に実行し始めたみたいなので、次巻ではどんな展開になるのか気になります。国外へ行こうとしているシェリルたちはどうなるんだろう。いずれは国に帰ってきてラルフシオンと対決!みたいな展開になりそうですけれど、他国での話も読んでみたい。サリオやルーカスが「四誓」になった経緯みたいな話と絡めて他国でのシェリルたちの活躍する話も読んでみたいです。なんにせよ続きが楽しみです。