あらすじ
呉の国主・孫策とその腹心の部下・周瑜は幼なじみの親友だった。志半ばにして孫策は斃れ、その遺志をついだ周瑜は赤壁の戦いを経て、やがて自らも病を得てしまう。英雄たちの愛と死を描く感動の歴史群像劇!
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
九年ぶりの、かぜ江シリーズ。
今まで書かれなかった部分を完結編にふさわしいボリュームでたっぷり読ませてくれます。
今までのシリーズ中のシーンが端々に出てきて、とても懐かしくなりました。
孫策、周瑜、呂範、呂蒙…やっぱり、朝香先生の書く呉の面々が大好きだなぁと改めて思います。
「旋風は江を駆ける」に繋がるラストシーンが切なく、美しいです。
大満足な一冊でした。
Posted by ブクログ
キル・ゾーン、銀バラ、四龍島、炎の蜃気楼、龍と魔法使い、そして、かぜ江。
コバルト文庫に夢中になった世代としては、店頭でこのタイトルと作者名を目にしたら、手に取らずにはいられませんでした。
コバルト文庫、今はアオハライドとか君に届けとか、キラキラした少女漫画のノベライズのイメージあるな…こういう歴史モノとかファンタジーモノって、今はどうなんだろうなー。
朝香版三国志との出会いがあったから三国志演義を読んだし、最初に触れた三国志作品が朝香版だったから、今でもずっと揺るぎない呉推しです(笑)。
色々な三国志作品を見る度に、蜀の人気と認知度の高いキャラクタ達に嫉妬したりしますが、こればかりは揺るぎません。呉推しです(笑)。
当時描かれなかった部分を補完してくれる本作。
袁術との決裂。
劉勲との対峙。
大橋・小橋との出会い。
天下二分の計。
そして、共に大望を描き、西へ目を向けていた二人の男達の最期。
十年以上の時を経て、彼等の物語に「了」を付けてくれた朝香先生に、ただただ感謝です。