【感想・ネタバレ】話す力(小学館新書)のレビュー

あらすじ

著名人の豊富な事例に学ぶ、心伝わる話し方。

話し方のプロ、草野仁が話し方の全てを公開します! あいさつから始まって、初対面の人との接し方や、苦手な人と話すコツ、謝り方、雑談力、スピーチ、部下を鼓舞する方法など、「話す力」をつける様々な方法を、著名人のエピソードを交えて紹介します。
例えば、著者の心をつかんだ吉永小百合さんのあいさつ、浅草キッドさんに学ぶうまい話の広げ方、黒柳徹子さんの雑談力、心を打たれる松井秀喜さんの言葉、関取・若の里関の心温まるスピーチなど、豊富な事例が満載です。
さらに、著者がワイドショーのキャスター時代にリポーター達に「草野流の話し方」で鼓舞して、オウム事件の真相に迫った話など、ここだけの話も満載。読んで面白く、役に立つ1冊です!

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話す力
著:草野 仁
出版社:小学館
小学館新書 177

良書、おもしろかった
本書は、著名なアナウンサ―である草野仁氏が新卒時代に予期せぬアナウンサー部門に配属されて当惑したとの話から始まっています。

結果として、相手に分かりやすく伝えるという目的をもち、いくつかのポイントに気を配れば、話し方、伝え方は必ずレベルアップするが、本書のメッセージです

 ①アナウンサ研修(発声、アクセント、イントネション、日本語意味・表現方法)
 ②どんな人がどんな話し方をしているのかを徹底的に研究
 ③自分の声を録音して、チェック、工夫、繰り返しの練習

が、アナウンサである草野氏が重ねてきた努力です

また、人と話をする時は、

 ①できるだけ事前に下調べをする
 ②準備を入念に行う
 ③どんな人でも気持ちの上では負けないようにする

が大切と述べています。

コミュニケションの手段が多様化している今こと、基本的な「話す」「聞く」力が求められている

気になったことは以下です。

あいさつが大事、人は第一印象を忘れない、そして、あいさつに一言を添えると、なおよい

オアシス お)はようございます あ)りがとうございます し)つれいします す)みません

大人同士は、一度喧嘩をしたら元に戻ることはない、だから、感情に任せて対応してはいけない
そのためには、相手のいいところを見つけること

初対面の人と接するには、聞き役に徹すること、相手を否定せず、誠心誠意、相手の話を聞く

会う前に情報収集をおこなうこと、でも、その内容を100%信じてはいけない

怒られたら、まず「すみません」

相手の話を、まず相手の立場になって理解しようとする

断定、相手を否定するような言葉は使わない

知らないことは、謙虚に聞く、「わからないので教えてください」

情報収集 広く浅くの「横軸」と、2,3の深くの「縦軸」を合わせてもつ

話す内容の準備
 ・どこから始めるか
 ・どの順番で話すか
 ・どこを膨らませるか
 ・テンポ、声の強弱をどうつけるか
 ・間をどうとるか
 ・身振り手振り
 ・要点を箇条書きにしておく
そして、何度も練習をする

めやす:1分間に300字程度
    3分スピーチであれば、750~800字程度
 ・完璧にはなさなくてもいい
 ・まちがったら、気にせずに、もう一度言い直せばいい

やる気がでる伝え方

否定や命令では人は動かない
相手に自分の失敗の原因を気が付いてもらい、自主的に直してもらう
ほめるところはほめて、それから、直した方がいいところを伝える
⇒叱るより、次善の策を考えることの方が、ずっと大切だ

リーダは、こうと決めたら、躊躇せず、決断をきちんと全員に伝え、徹底する
リーダは、客観的な視点をもって、部下の言動に常に関心をもって、話をよく聞く

自分が一生懸命やれば、かならず見てくれている人がいる

自分はまだまだだ、こんなことでは負けないと思うからこそ成長できる

一見むだとおもわれるようなことの中にも学ぶことはある

まちがった、プライドをすてて、素直に謝る

相手の性格をみて、対応する方法を変える

いい聞き手とは、相手の話をさえぎらず話を聞いてあげられる人
⇒相手が考えているときは、じっと待ってあげる
―相手の呼吸に合わせていく

目次

はじめに

第1章 話し方を変えれば、人生が変わる

 1 コミュニケーションの第一歩「挨拶」
 2 初対面の人との話し方
 3 苦手な人と話すときの心構え

第2章 誰とでも話せるようになるヒント

 1 人から信頼される話し方 
 2 雑談力をつける
 3 話し上手に学ぶ、人を引きつける話し方

第3章 自分の思いを伝える話し方

 1 聞く人の気持ちを動かすスピーチのヒント
 2 人前で話すときの心構え

第4章 相手をその気にさせる伝え方

 1 部下のやる気を引き出す「伝え方」
 2 問題解決のためのコミュニケーション
 3 親が子どもに伝える説得力

第5章 相手の思いを引き出す「聞き方」

 1 司会者が考える「場」のまわし方
 2 相手の本音を引き出す

おわりに

ISBN:9784098251773
判型:新書
ページ数:256ページ
定価:740円(本体)
2013年10月06日初版第1刷発行
2013年11月05日初版第2刷発行

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2025年10月25日

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ネタバレ

テレビキャスターの草野仁さんが話すことについて自身の仕事の経験を交えて解説された本。話す力とは、自分の考えを正確に相手に伝えることである。そして誰でも経験を積めば習得することができるスキルだ。

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2023年10月14日

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話す力の基本的な意識・初心者でも使える技術が「世界ふしぎ発見!」でおなじみの草野さんらしい優しい語り口で書かれている。
草野さん自身も話すことが苦手でたくさんトラブルがあったという、だが、だからこそ話すことが苦手な人の優しい入門書となる、それに、草野さんのユーモアのある小話は単純に面白い、肩肘張らずに楽しみながらコミュニケーション力を上げることができる良書。

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2023年03月30日

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以前阿川さんの「聞く力」のレビューを書きましたが、こちらの方が実行性や説得力があり、たいへんためになりました。
私の意見として100%同意しているわけではないですが、それでも読んでみる価値は十分です。

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2013年12月02日

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草野さんが処世術について書いた本。
調べたらOBでびっくり。

アナウンサーの職業柄か、豊富なエピソードを交えて書かれていて飽きずに読める。

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2022年07月26日

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草野仁さんのこころがけのようなもの。具体的でもあり、その実例にも事欠かない。あの人の常識的な所作がどうやって支えられているかその一端が垣間見える。

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2017年12月18日

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昔はNHKのアナウンサーで今は司会者として有名な草野仁が文字通り話し方について綴った一冊。

彼の体験を通じて、話すことについて記述してるので説得力があった。
また、自伝的な内容もあるので、彼に興味ある人にもお勧め。

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2016年02月08日

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円滑なコミュニケーションに必要なヒントが散りばめられていた。
参考になる点がたくさん。
明日からいかせそうな内容ばかりだったけど、今の職場だと難しいかな(^^;)

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2015年11月16日

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当たり前のことかもしれないけれど、なかなかそれができない。それをわかりやすく書いているので、ためになるのでは。

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2015年05月21日

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ご自身のキャスター経験を通して分かったこと気付いたこと、そして多くの著名人と接してきた中で見えてきた話し方・聞き方の姿勢を紹介した草野流の“話し方”論。

テレビで拝見する草野仁さんのイメージは大部分を占める真面目さと時折垣間見せる毒舌キャラ。その素敵な印象そのままに、各章ごとに、話し方・人と接する上での大切なポイントや姿勢をまとめてくれています。多くの著名人とのお話やご自身の家族との付き合い方など、どの話も参考になり、何より面白いエピソードばかり。全てを実践するのは困難ですが、頭の片隅に置いて、感情的になった時などにふと思い出して自制したい。

~memo~
・どのような仕事や相手を前にしても、真摯に“準備”と“学習”を欠かさないこと。
・知らなかったことに関しては興味を持って向き合い、付随する知識も含めて網羅的に吸収する。

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2014年10月21日

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ネタバレ

『話す力』は、まさに「聴く力」。

本書のほとんどは、聴くスキルに関するものでした。全く同感です。

これほどまでに「聴く」に徹していれば、話すスキルを意識しなくても、聴衆や相手は満足してくれると思います。

それほど、聴くスキルは重要だということです。私もそう思います。

話す力は、「言い分をわかってもらうためのひと工夫」。否定や命令では、人は動かない。

ホント、交渉は言い方一つですよね~。

また、「話す力」だけあって、文書にしてもやはりわかりやすく、あっという間に読めました。エピソードなどを交えて、興味を引く構成になっている辺りも、「話す力」についての説得力があると感じました。

ただ、日頃から、コーチングや傾聴を意識している人にとっては物足りないかもしれませんね。

とはいえ、
「話す力」(聴く力)とは少し離れた記述もありましたが、またそれも含蓄があり、気を引き締め直しました。

・失敗の原因を検証する
・人より頑張れば、いい仕事ができる。すると目標をさらに高く設定するようになる

今日からまた、ガンバロー!!

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2014年09月17日

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学ぶことの多さに比べると安すぎる一冊でした。抽象的である話す力について読みやすく、すぐに使えることばかり書かれていました。その他多くの著名人のエピソードも書かれており飽きることなくすぐに読み終えてしまいました。

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2014年08月19日

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ネタバレ

「世界不思議発見」でお馴染みの草野仁さんが著者。キャスター歴46年とのこと。
挨拶の仕方から始まり、目上の人、初対面の人、苦手な人との対話の仕方、など。
雑談力の項目では、黒柳徹子さんのその底知れない記憶力を取り上げ、そして大事な話をするときは、具体的な数字を出すことが良い、とのこと。確かに、数字を挟みながら話す人って、不思議と説得力がある。
上沼恵美子さんの「自分イジリ術」も良い。自分自身、自慢話をする人が苦手で、引いてしまう節がある。卑屈なのも問題だが、うまく自分のことをイジリながら話す人は、好感が持てる。
効果的にキャッチフレーズやたとえ話を使う、という技も身につけたい。
また、結婚式でのスピーチのヒントの項目も草野さんならではの考察が面白い。
本当に様々な具体的な実例を掲載していているので、心に響くし、単純に面白かった。
そう感じたのは、草野さんのあのキャラクターを知っているから、ということも大きい。
何故なら、私は押し付けがましい自己啓発系の本があまり好きではない。だけど、草野さんを知っているからこそ素直に受け入れられたのかも。
そして黒柳さんの努力家の一面には感服させられた。「世界不思議発見」に毎度出る際に、事前にそのテーマについて猛勉強をして知識を吸収してから本番に挑むらしい。80代なのに、新しいものを貪欲に吸収しようというその心意気は、本当に素晴らしい。
私も仕事を言い訳にせず、自己研鑽頑張らなきゃな。

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2014年07月26日

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喋りのプロである草野さん
元は苦手だったというから驚き
サリン事件の真相も聞く力があったこそ すごいです。

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2014年04月09日

Posted by ブクログ

話す力が衰えてきているのは、人と話さない、ため?

思いもかけずアナウンサーになる事になった最初から今まで、の
培ってきた事を話してくれています。
ものすごく納得、です。
確かにメールやラインだと、文章を読んでから考えているので
目の前の人に何か返さねば、という思いがない分楽かもしれません。
が、頭の中は動いていない…ようにも感じます。
後で、あれ? と思う事も多々ありますし。

相手の立場に、相手を考えて。
確かにそこは重要です。
すぱっと行くよりも、聞く耳を持つようにしてから
こちらの事を話すのは、叱られる立場ならば
きちんと聞く体制に入れます。
逆は…注意し辛いので、よくやったりしてます。

とりあえず話す事。
それがないと、相手がどんな人でどう思っていて
どういう状態なのか、すら分かりませんから。

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2013年11月26日

Posted by ブクログ

草野さんのお人柄がじんわり伝わる、とてもいい本。

草野さんの包容力ある温かい声で、
草野流はの話し方について直に語ってくれているよう。

草野さんの相手を敬う気持ち、慕う気持ち、その視線が
とても丁寧で、
草野さんと対話したら、最初は距離をおいている人も、
帰るときには誰もが鼻歌交じりに席を立ちそうです。

うーん。普段テレビ見ないけれど、草野さんの番組を
じっくり見返して、その話しぶりを研究してみたい。

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2013年11月07日

Posted by ブクログ

草野仁が実体験を元に書いた作品。
書いてることは面白くて人と話すときに参考になることも書かれてた。
これから人と会話をするときに実践をしていきたい。

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2013年10月27日

Posted by ブクログ

ご存じアナウンサー草野さんの話し方についての指導書。と思って最初読み始めたのですが、話し方のコツや心構えだけではなく、草野さんの家族や父親、母親の話なども織り交ぜていて飽きさせない構造になっている。草野さんは見て通り、東大を首席で卒業する背景には厳格な父親の存在が大きいと読み取れました。しかしながら、父親の存在感、いかにして子供と付き合っていくのかという姿勢は学ぶべきところがたくさんあるのではないかと思った。話し方のレクチャーだけではなく、家族の在り方に参考になるなど多様な読み方ができる内容となっている。

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2013年10月11日

Posted by ブクログ

かなり基本的なことが書かれています。真摯がキーワードです。
発見というより、基本に立ち返るときに有効な書籍と思います。

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2015年05月21日

Posted by ブクログ

まだ半分程度しか読んでないが、前半は基本中の基本が書かれている。

わかっちゃいるけど実行できていない…

喋りの仕事してますが、痛感します。

さ、しっかり読んで基本を再確認しよう。

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2014年08月17日

Posted by ブクログ

ベストセラー阿川さんの「聞く力」に対抗して話す力とはイージーなタイトルつけだなあ。
でも目上の者から挨拶をすることや吉永さゆりの挨拶なんかはとても参考になった。

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2014年01月11日

Posted by ブクログ

思っていたよりも、基本的な内容でした。草野さんはやはりひたむきでした。
一生懸命であれば、泥臭くてもコミュニケーションしようとする。それを大切にしていきたい。

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2013年12月01日

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