あらすじ
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博物館に展示されていた三日月少年が消えた。充電式のニッカド電池で動く精巧な自動人形は、盗まれたのか?自ら逃亡したのか?三日月少年を探しに始発電車に乗り込んだ水蓮と銅貨の不思議な冒険を描く、幻の文庫オリジナル。
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Posted by ブクログ
長野まゆみの不思議ワールド炸裂。
いたずら好きの水蓮はホントお気に入りですwww
三日月少年は声を出さないのだろうか?
電池を入れてもらったことに感謝とか何かしらの感情を感じたりしないのだろうか?
そもそも三日月少年はどこから来たのだろうか?
銅貨と水蓮の支店から見ているので分からないことがたくさん出てくる。
後はご想像に~という感じなのだろうか?
気になってしまう。
これが長野マジックか?
Posted by ブクログ
博物館から三日月少年が逃げ出した…そう話す水蓮と共に、銅貨はZ市の百貨店、プラネタリウム、展覧館をめぐりながら、真夜中の月光舎とそこから飛び立つという船を眺めます。彼らはどこへ行くのか? 水蓮は三日月に帰っていったと言いますが、銅貨にはこれが馬鹿げているようにも、案外本当かもしれないと思うのでした…。
トラブルが起こるわけでもなく、綺麗に進んでいって綺麗に着地(この場合離陸?)したのが本作です。瓦斯燈の灯りを点けたり消したりする描写や、美味しそうな食事のシーンなど、やはり長野さんらしい、細部と単語のイメージがとにかく好きです。解説の野上さんが言う「三日月少年の漂流先」も考えると、なるほど確かに本作はプロローグ感があります。読書中だけでなく読書後も膨らむイマージュ、やはり好い!