あらすじ
いつまでも「冴えた脳」でいるための知識と方法をお伝えします。
ここ数十年で、日本人の寿命は伸びました。医学の発展によって健康寿命も伸びました。ですが、幸せな人生を過ごすには、「ただ生きているだけ」「健康であるだけ」では不十分です。重要なのは「脳の寿命」です。
脳の老化を止めるのは難しく、認知症やアルツハイマー病になる人は後を断ちません。内閣府の調査によ ると、認知症の患者数は2020年には約630万人、2025年には約730万人、そして2060年には1100万人以上と、約3人に1人が認知症になると予測されています。
そんななか、多くの人が知らない恐ろしい事実があります。それは「糖が認知症を誘発する」ということ。じつはアルツハイマー病は「3型糖尿病」とも呼ばれています。糖尿病もアルツハイマー病も、どちらも「糖の過剰摂取によるインスリン分泌の異常」によって起こるからです。
本書では、糖と脳の関係を解説し、その上で予防策を紹介します。それは、おもに「食事」と「運動」について。
食事では、糖はもちろん、油や脂質といった意外なリスクも指摘します。
運動において重要なことはシンプルで、「食後の散歩」です。その上で、なぜ運動が大事なのか、その他の運動ではダメなのか、そのように散歩するのがいいのか、といったポイントを丁寧に解説します。
人生100年時代、何歳になっても働き続ける、充実した人生を過ごす、そのために欠かせない「いつまでも冴えた脳で働き続けるための方法」を紹介します。
感情タグBEST3
謎の対処法はありません
成人病、癌など、怪しげな最新を謳う治療法を語る書籍もありますが、そのような内容ではありません。重篤な状態になり、治療の施しようがなくなる状況にならないためにはどうすればいいか?そもそも認知症と言う病は何が起こっているのか、一般人にわかりやすく記述されています。それまではつらつと生活していた友人の親御さんや親族が認知症になり、実際どのような状況か具体的に知るたび、なんとかそうならず、自分の生を全うする術はないかと思い、読み始めました。身内は健康オタクだったにも関わらず、症状がでてしまいましたが、なんとなく原因がわかったような気がします。さらにはあとがきに心惹かれました。息子は国境なき医師団に加わりたいと医学部をめざしましたが、浪人の末医学に近い別の学部に進学しました。本文もそうですが、あとがきに書かれた内容から、作者の医学に向かう真摯な気持ち、人間としての奥深さ強さを感じました。息子の夢はそこで終わったとは思いませんが、高校卒業時点では、真摯な気持ちはあっても、そういう人としての奥深さや強さは足りなかったかなと改めて感じました。作者の利益や知識自慢ではなく、1人でも病に苦しむ人を救いたい、そんな気持ちが伝わり、かつ、病の知識も得られる作品だと思います。