あらすじ
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スワンは兄と二人暮らし。13歳の誕生日、立て続けに三人の少年から"王子"に間違えられた。"超"の最中に事故にあい、行方不明になっている王子にそっくり、というのだ。本当の王子はどこに?…"超"する少年たちの出会いと別れを描く"超"人気作、待望の文庫化。
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Posted by ブクログ
これはスワンの物語だけれど、ピエロ-αの物語でもある。
ピエロ-αが、王子を見つける物語。
ピエロ-αは、優しくて、優しすぎる。
王子に人権など認められていないような世界で、ただ一人、王子の自由を願っている。
人間に絶望すると植物になりたくなるのは、普遍的な感情なのかもしれない。
個として生きるのではなく、土として、種として、何世代も積み重ねて、そのすべてが自分ではないけれど自分でもあるような、全体の中の1ピース。
群体(コロニー)とは、もともとそういうものだったのかもしれない。
一人の王子と、替えの利くたくさんのピエロたち。
でも。
ピエロ-αにとってコロニーSの王子は特別で、コロニーSの王子にとってもピエロ-αは特別だったから…。
きっと、そうでない方が良いのだろう。
地上で生きられなくなった人間が、植物の絶滅した世界で、再び植物を培養しようとしている。王子の躰を使って。
世界はもうすでに形を変えてしまっているのだ。
ただ一人の特別であることも、もう意味をなさないのではないだろうか。
スワンとコロニーSの王子がそっくりなのはなぜか。
カイト(あるいは特派員)は、なぜ原初の王子に固執するのか。
AVIALY(エービアリィ)の実態。
分からないことはたくさんある。
でも、ひとつの世界として成り立っていて、何度も読み返せば、また新しい発見に出会える予感がする。
切なく、でも後味の良い終わり方で、好きな作品だった。
Posted by ブクログ
題名から“少年を超える存在”の登場を想像していた(それもある意味正解だった)けれど、「超少年」とは直接的には「時間移動<超(リープ)>を行う少年」を意味します。
長野作品セルフカバーのような小説でした。
解説が千葉雅也さん。