【感想・ネタバレ】乞胸 江戸の辻芸人のレビュー

あらすじ

「ごうむね」とは、江戸初期、戦乱がおさまって失職した武士で、乞食に身を落として大道芸をなりわいとした被差別民のこと。弾左衛門、車善七の支配を受けた彼らの生態をまざまざと活写。

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Posted by ブクログ

歴史の暗部に
埋もれてしまいそうな
「文字を持たされなかった人々」の記録

江戸の悪処や悪人、いかがわしい土地の貧しい芸人の姿の中にこそ
語られるべき本当の歴史が宿っているような気がする

沖浦和光さん、網野善彦さん、宮本常一さん
佐野真一さん、小沢昭一さん
この人たちの著作が面白いと感じている人に
たまらなく 興味深い 一冊でしょうね

私たちの国の
歴史の中に
確かに 存在した
この人たちのことを
私たちは
忘れてはならない

0
2012年05月10日

Posted by ブクログ

穢多非人からもこぼれた人たちの救済装置としての乞胸集団。
懐の深さはさしずめ現代の刑務所のようだ。
一緒くたにしてしまいがちな賤民の、集団ごとの違い――成り立ち、プライド、政治、立ち居地などが興味深い。
いずれにせよ弱者はわりを食うわけだけど。

この人の物の見方が好きだ。

0
2012年08月11日

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