あらすじ
利発だが酷い痘痕の姉ふゆ。逆上せ癖で縹緻よしの妹りよ。幼くして父を亡くし、ふゆは手習師匠の手伝いに、りよは船宿の下女奉公に出された。師匠の養子で禍々しいほどに歪んだ性癖をもつ宗三郎から手籠めにされたふゆは懐妊するが、現人神と崇められる女医者と出逢い、彼女の人生は大きく変わっていく。自我に目覚めた主人公が、女の生と向き合う、時代小説の新しい扉! 第175回直木賞受賞作!
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Posted by ブクログ
人間持って生まれた味に生かされている。
最後の双子の子は、多田屋の子になるか、ふゆの子になるか、丁か半かの博打やって思った。
けんぐゎいでくゎいぶつなふゆと、その仲間たちがいつかほのに会える日を見てみたい。
Posted by ブクログ
きもちわるっ。って作品ですね。人によっては途中でやめてまう作品ですよねこれ。直木賞って大衆向けと聞いてたからかっるい気持ちで読んだらまあそんなことは無いよって頭殴られた作品。時代小説だから主人公のようになったら生きてけないだろうし、まあギリギリな生活になりますよね。にしても、主人きっ持ち悪い。
とはいえ現代人も何かしら欠点は誰にでもあるもので、それを晒さなくても行けるようになったのは現代ということだからだろうか。圏外っ子と主人公は自称してたけど、そもそも内側ってなんだよ。その境界は誰が決めるの?みんな外側じゃないかという考えが溢れる作品。出産の仕事に就いたのは、母親というお腹の内側から外の世界という、圏外に引っ張り出す仕事だからってことなのかな?考えすぎかもですが。そう考えたら圏外っ子代表として主人公がこの仕事に就いているのはまあ適任だし、向いてるよね。
そうは言っても、第3章まではほぼ面白くないし、きつい描写が続くので、そういうの行ける人でないと低い評価になるよなぁと実感しました、
Posted by ブクログ
直木賞受賞作発表までに直木賞ノミネート作品を全部読む、をしたが本作の前半の、(ふゆの宗様に対する官能的な妄想もわたしは苦手であったが)宗三郎の露悪的な性的搾取が読んでいて辛すぎて途中で辞めてしまったら、なんと本作か受賞し、受賞からしばらくして1週間かけて再度読み直すことに。
権力と障害に潰されるしかない女の人生だが知性と仲間の存在によって立ち向かっていける
女しか書けない、本当にすごい作品である、読後強く生きていける力が、まさにふゆの中のウニコールのように自分の中にみなぎる感覚、そんな読書経験はいつぶりだろうか。
外装を外した装丁画がかっこよすぎる、ふゆの全身の痘痕はこうして見えるんじゃないだろうか。入れ墨を入れたみたいに、ふゆの内からふゆの知性と精神性の強さの現れとしてウニコールがふゆの身体の表面に現れているみたいな。
長くて時代的な読みづらさのある文章、だけど本当にかっこいいと思う一文がいくつもある。けれどわたしは最後の一文を誰に向けて言ったものと理解すべきかが解らなくて惜しい
Posted by ブクログ
直木賞受賞作品ということで期待して読んでしまった。
が、半分くらいまでは主人公のふゆや周りの女性達に降りかかる性加害などの災難の連続で読むのがつらかったし、気持ちの良いものではなかった。
りよの持ち前の明るい性格がほんの少しの清涼剤だった。
それでも筆者の筆力のなせる業なのか、ページをめくる手が止まらず後半は一気読みでした。
ちかの最期は少しオカルトじみていたが、おこまさま、ちゅう太、ヒデさん、りよとのつながりもきれいにまとめられていてよかった。
双子の行く末などを読んでみたい気もする。