あらすじ
「自分には文章力がない!」と、あきらめているあなたへ。書くことに必要なのは、感性でも想像力でもない。一文一文をつないでいく力である。これは文章の論理的必然性ともいうべき能力で、簡単な読みとりの訓練によって誰もが身につけられる。まずはこの本をガイドに基本の800字に挑戦してみよう。
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Posted by ブクログ
●文は何かが足りない形をとる
(ex)きのうは良い天気だったが、一日中部屋でゴロゴロしていた
→「きのう」は何曜日か
「ゴロゴロしていた」のは男か女か
「ゴロゴロしていた」のは何者か
どうして「ゴロゴロしていた」のか
「部屋」は何階にあるのか
→足りない所を補おうと文は書き足されていったはずなのに、書けば書くほど足りない所は増えていく。だから書き手はまた文を書き加えていく。これが文章が出来上がる仕組み。
→文章は「書くと、書ける」
●書き手の理論とは、足りないものを補おうとする意志であり
読み手の理論とは、足りないものを追い求めようとする意志である
●読者が文章に飽きる理由
・文体が気に入らない
・文章そのものが分かりにくい
・テーマや内容がつまらない
●次の会話に入る素敵な言葉
(ex)女:ずっと黙ったままね
男:何を話せば?
女:私を退屈させる話がいいわ。
男:どうして?
女:※楽しすぎるの、あなたと一緒に居ると
(ex)男:たまには、僕のこと思い出してくれよな
女:…。いいえ、思い出さないわ。
男:…。
女:だって、いっときだって忘れる事なんかないもの。
●形式段落→行がひと文字下がっている所が、その切れ目
意味段落→意味上のまとまりを考えた時に、そこが大きな切れ目だと判断された所。