あらすじ
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ゴミ箱ロボットは、ゴミを拾いあつめようとするロボットです。でもアームがないので、自分ではゴミを拾えません。ただヨタヨタ歩きまわり、ゴミがあるとじっと見つめるーーそれだけ。このロボットがゴミを集めるには、どうしたらいいでしょうか?
また、こんなロボットもいます。子どもたちに昔話の「ももたろう」を語り聞かせようとしますが、ところどころで大事な言葉を忘れてしまうのです。「どんぶらこ、どんぶらこ、と、えーと、あれっ、なにが流れてきたんだっけ?」最後まで話しきるには、なにが必要でしょうか?
この本に出てくるのは、こんなふうに苦手なことや弱点が多いロボットばかりです。モジモジ、オドオド、モゾモゾ、キョロキョロと、どこか自分の行動に確信がもてないようす……。でもおもしろいことに、そんなロボットを目にすると、どこからか助けてあげようとする人が現れるのです。
いったいどうして人は弱いロボットを助けたくなるのでしょうか? そこを掘り下げていくと、そもそもわたしたち人間が普段どのようにふるまっているか、まわりの人とどのように関わっているか、ということが見えてきます。そして、「弱さ」が発揮する意外なチカラに気づくきっかけにもなるのです。
さあ、あなたも弱いロボットに出会ってみてください。なにを感じるでしょうか?
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Posted by ブクログ
世の中はどんどん便利になり、人間が頭や身体を動かさなくてもいいことが増えていくことに「なんだかなぁ…」と感じていた。他者の助けがないと課題を解決できない、この「弱いロボット」は、便利ばかり追い求める社会への「ちょっと待った!」なのではないか。小難しいことが嫌いな人にも、このロボットたちの可愛さはウケると思う。うちにも、欲しいな~。
Posted by ブクログ
外国で開かれた人型ロボットの競技大会の映像を見て、あれが軍事用に使われるようになってしまったら、SF映画のような世界になってしまうんだろうな、と思った。そんな矢先に「弱いロボット」というタイトルが目に入って、なんでそのようなロボットを作ろうとしたのか気になり手に取った。
あえて完璧じゃないロボットを作ると、人間はそのロボットのつたない動作に手を貸す。例えばゴミを感知してそばに行くことはできるけど、ゴミを拾って入れるためのアームは無いから文字通り「手が出ない」ゴミ箱ロボットがいるとする。人間はゴミの前で立ちすくむゴミ箱ロボをみて「……なんか、困ってるみたい。ゴミを入れて欲しいのかな?」と思って、ゴミを拾って入れてあげるという行動をとる。
なんでもやってくれる便利なロボットではなく、ちょっと苦手なことがあるロボットがそばにあることで、かえって人間の持っている、他者をわかろうとし、自分の力を活かして他者と共存しようとする部分が見えてくる。
得意なことを持ち寄って、苦手なところは補い合って、「してくれる対される」ではなく「同じ側に立って、同じゴールを見ているもの同士」で並んで立てる。キレイな理想に思えるかもしれないけど、日常に何気なく転がっている風景だったりもする。
人間らしさってなんだろうと考えるきっかけになり、興味深い本だった。子ども向けの本なのでサッと読めて、でも大切なことをわかりやすく言語化してくれているところもありがたい。
ちょっとだけ、ロボットを作ってみたくなったけど、電子工作ってむずかしそう。
Posted by ブクログ
「ロボットは便利なもの」以外の視点を与えてくれる。
ゴミを前にしてドタバタしているゴミ箱ロボットを見た人がゴミを拾うようになる。わたしたちは完全でなくていいんだと改めて思う。
Posted by ブクログ
子どもに読ませたいと思って買ったものだったが、目から鱗だな、これは。発想の着眼点が凄すぎる。どうして物事をそんな視点から捉えられるのか。感心しきりである。
いつでも読めるってところからなかなか読まずに棚に居たが、子どもが一瞬で読み終わっていたのを見て、私もすぐに読むべきだったな。
そして新書か単行本で、もう少し深くこの考え方を学びたいと思った。