【感想・ネタバレ】knowのレビュー

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情報とは?を考えさせられるSF

電子葉を埋め込み、情報を格段に操る人が増えた社会。その電子葉を生み出した天才常イチ。
彼は何を考えていたのか。彼が育てた知ルはどうなったのか。情報の捉え方やこの情報化社会が突き進む先、処理能力の違いがどう影響するのか。この話から考えさせられることは多い。面白い。
情報と宇宙論、神話との結びつけ方も興味深かった。あたり作に出会った。

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2022年07月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

文句なしで面白い
正解するカドとかバビロンよりこっちを映像化した方がいいと思う
風呂敷広げすぎないのがいいです
生きること=知ること
知識の終わり、終着点としての死に対して仏教、神話的な知識を持って人類最高の叡智が挑むという胸熱な展開
そして全部描くのでなく、エピローグで示唆する形でこっちに想像する余地を残して終わりを迎える
ぜひ映像化を願いたいけど、、
バビロンこけたし、難しいよな。。

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2021年10月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

最近は久しぶりに死後の世界とか霊とかおばけとな、そう言った類のことを考える機会がおおかったけど、今回もそんな感じの話にぶち当たって、やっぱり考えているものは引き当てるものなんだなと思った。2歳の息子は自分になる前を覚えてるっていうし(日本以外の国の男性で独り身だったらしい笑)やっぱり魂の生まれ変わりとか、死後の世界とか、あったらいいなって思う。知りたい!とは生きるということと言われて、ああ、良かったと思った。

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2024年03月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

未来の日本には、あらゆる場所に情報センサーがあり、そのセンサーを通じてあらゆる情報が集められる。そして、人間の脳には、コンピュータチップが埋め込まれ、その情報を受け取ると同時に脳内で処理する。主人公の女子中学生、知ルの脳には、量子コンピュータチップが埋め込まれており、情報処理能力が、普通の人間とは段違いだ。色々な経緯を経て、世界中でもう1人だけ量子チップを脳に持った人間と、情報のやり取りをすることとなる。それは、世の中の全てを知るための対話だ。対話を通じて、世の中の全てを知り、その後、死後の世界に旅立った知ルは、死後の世界の仕組みを知り、それをこの世界に伝えることが出来た、ということを暗示する場面でストーリーは終わる。
ストーリー的にとても面白いSF小説。一気に読んだ。

でも、「全てを知る」ことというのは、世の中の情報を全て集めてデータベースとして一箇所に保管し、それを処理できる量子チップの力を借りた脳を持つことなのだろうか?
物語の中に、知ルが恋心を抱く場面がある。誰かを愛することは、経験してみないと、どういうことなのか分からないのではないだろうか。世の中全てを網羅する情報データベースに知ルはアクセス出来、愛するということの一般的な意味合いや定義を知ることは出来る。でも、それでは、「愛」とは何かを知ったことにはならないのではないか。そういう風に考えると、愛ばかりではなく、何かを失った悲しみや、何かを達成した充実感や、誰かを妬む気持ち等も同じように、経験してみないと、知ったことにはならないはずだ。とすれば、人間として生きるとは、何かをデータベース的に知ることではなく、どれだけ心を動かされる経験をするかに大きく依るのだろう。

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2023年09月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

――

 ありそうで無かった京都SF。
 って、2013年か…なんであんまり流行らなかったんだろう? 流行ってた? 遅れてる?


 これもまた、よくある、ようでいて先端的なSF。それでいて古典への思考もしっかりとあって、その点京都を舞台にしているのも必然。京都御所内に記紀以前の文書が保管されているという設定も、なんというか完成されたSFが持っている有り得べき未来、と似た有り得たであろう過去のようで、ぐっと燃える。

 覚悟、という言葉の解釈が印象的でした。過去と未来。知りたい、行きたい、生きたい。なんだか着ることは生きること、を思い出した。
 知る、見る。生きる、走る。居る。いる、iru…

 どこまで?
 ☆4

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2021年03月31日

Posted by ブクログ

ネタバレ

将来こうなることもあるかもしれないと思わされる説得力で、ぐいぐい知ルちゃんに主人公ともども引っ張られました。
死の先は怖いものではなく常識になる未来。人間がこの世で全知になったあと死の先でもまた全知を目指して知ルちゃんやさらに未来のひとたちが行ったり来たりするのでしょうか。クラス1のわたしには全く想像もつきません。

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2021年02月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

世界観と物語の締め方は好き。ただキャラクターには全く魅力を感じられなかった。あえてそういう描き方かもしれないけど。終盤のロリコン的展開にはドン引き。部下の女性キャラもほぼ意味がなかった。

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2024年03月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

テーマも面白かったし、ところどこパンチもあるし、エンタメ小説として面白いと思ったのだけれど、最後まで「ノレ」ませんでした。
やっぱり一番無理だなって思ったのが、女性キャラの描き方・扱い方。フィクションとはいえ中学生のヒロインと…彼女に対して…というところが、まあ出だしのプレイボーイぶりからも結構うーんって感じだったんだけど、最後までうーーーーーーんでした。全然関係ないですが、チェンソーマン無理だなって思ったのと同じ理由で無理でした。他の作品もこういうテンションなんだろうか。

せっかくギミックやテーマは面白いのになあ…
最後の一文の「死んだ後のことなんて、子供でも知ってるよ」も良かったんだけどね…うーん残念。死んだ後のことってなんなんでしょうね?そういうところはすっ飛ばして綺麗にまとまった印象。

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2023年01月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

宇宙船=子供として生まれ変わるはなるほどなぁとなった。そう思うとラストシーンの意味もわかる(むしろ子供だから知っているのか)。読解力がないので厳しい。基本全部真相が明かされるミステリを読んできた弊害か。

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2020年12月30日

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