【感想・ネタバレ】中世ヨーロッパの魔術師のレビュー

あらすじ

中世ヨーロッパでは魔術も魔術師は日常の一部であり、王も騎士も聖職者までがそれに頼っていた。魔術を通して当時の人々のリアルな生活と感情を描き、魔術のイメージがくつがえす一冊!

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Posted by ブクログ

道系統のミュシャンブレッドの本に比べると学術書としての厚みに欠ける。「カニングフォーク」という魔術師についての本だが、そもそも胡散臭い。職業としての魔術師として暮らしていたというより、現在に生き残る霊能者のスタンスに近い。池上先生の後書きだけが格式高い。

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2026年03月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

本書タイトルに含まれる「魔術師」は本文中では「カニングフォーク」「カニングマン」「カニングウーマン」として表記され、「まじない師」というニュアンスが適当ではないかと思われる。

本書によると、カニングフォークのパワーソースは、たとえ悪魔を使役するようなものであったとしても、そもそも神が悪魔を従えているのだから、神の力であるとする。少なくともカニングフォークはそのように弁明したという。魔術が悪いのではなく、魔術を悪用する依頼人が悪いという趣旨の裁判結果もあったそうな。

おもにTRPGを通じて魔術というものに触れてきたが、まじないというものが信仰に由来するという考え方は思いもよらないことだった。聖書をランダムに開く占いや、聖人の逸話に魔術的効果を期待するなど、キリスト教と深く関わっている例を知っていたのに。

魔術のパワーソースを明示しているフィクションとして、ドラゴンランスがいつも思い出される。魔術師たちの力は神々から与えられる。いわゆる僧侶が奇跡の力を授けられなくなったがゆえに信仰を失っても、魔術師たちは自らの力が行使できるがゆえに神々への信仰を失わなかったという皮肉がそうさせる。

上記ドラゴンランスの例をもってしても、それはフィクション世界の特例であると受け止め、まじないというものが普遍的に信仰由来であると思えなかったのは、我ながら頭が固い。
魔術とはすがって得られるものではなく自発的なもの、超能力の類と考えていたからかもしれない。

ヨーロッパにはそこかしこに墳丘が存在するそうな。埋蔵金も。金属探知機でお宝を探す動画が一時期流行ったが、映画で蛮人コナンが鋼の剣を見出した墓所は、存外リアルな設定だったのかもしれない。

p.31 「長い弓」。long bow であろう。「長い弓」。
p.67 「反射呪文」。カウンターマジック、対抗呪文であろうか。
p.81 代理決闘という言葉は知っている。代闘士という言葉は初耳だ。一五世紀の例では、組討で勝負がついている。かみつき、ひっかき、目をえぐるなどの行為はしないよう求められたが守られなかったようで、急所を噛まれ、目を潰されて決着がついたという。
p.84 百章(ストグラフ)会議
p.95 「靭帯は分裂する」断裂ではないのか。
p.137 移動魔術師。遍歴の?
p.168 ヨーロッパでダウジングや金属探知機を用いた宝物探索が盛んな理由。単純に宝物を埋める事例が多かったということらしい。

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2026年01月31日

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