あらすじ
「中学受験 進学レーダー」で好評を博した連載「この本がおもしろいよ」が一冊の本にまとまりました。紀田順一郎先生が十代前半の人たちに読んでもらいたい名作を国内外合わせて63作品紹介しています。「朝の読書」にもぴったりです。
収録作品
「聖書」「イソップ寓話集」「西遊記」「三国志」「ロミオとジュリエット」
「ロビンソン漂流記」「鼻/外套」「絵のない絵本」「黒猫/黄金虫」
「不思議の国のアリス」「宝島」「古事記」「今昔物語集」「怪談」
「坊ちゃん」「千曲川のスケッチ」「山椒太夫」「科学と科学者のはなし」
「杜子春/蜘蛛の糸」など
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
古今東西の厳選された名著が、堅苦しくなく紹介されている一冊。
勘所をしっかり抑えた要約で構成されていますが、簡潔明瞭で大変読みやすく感じました。
しかし何よりも、実際に手に取って読んでみたいと思わせる筆致が素晴らしいです。
読書の道標となりました。
Posted by ブクログ
良い本。こういう本が読みたくて探している時に出会えたのでまた感動もひとしおです。
「中学受験 進学レーダー」という雑誌に「このほんがおもしろいよ」という題で連載していたものを纏めた一冊なのですが、まず第一にすごく子供(特に対象であるところの小学生)に向けて書いてあるんだよねえ。でもちっとも子供騙しじゃなくて、子供だからと言って容赦もなくて、ありふれた言い方だけど大人が見ても読みたい!と強く思わせてくれる紹介の仕方なんです。
それもその筈、ここに紹介されている本はどれも著者が少年時代に読んで面白かったものだそうで、紹介がまた絶妙。正直あらすじの纏め方とか文章能力はフツーなんだけど、紹介する本によって作者の紹介から入ったり、あらすじから入ったり、オチまで言わないでフェードアウトしたり、逆にオチから先にあっさり紹介しちゃったり、そのひとつひとつが本に対して的確ですごく愛に溢れているんです。
大人だったら誰しもある、子供のころに読んだ思い出の一冊。それを見つけるための子供たちへの宝の地図みたいな本です。私もこれを読んで、また本が読みたくなりました。