【感想・ネタバレ】松下幸之助からの手紙―大切な人たちへ―のレビュー

あらすじ

松下幸之助の考え方に賛同し、自主的に集った人たちの心に届けられた言葉があった!となるその数々の言葉は、まるで祖父が大切な孫に送った「手紙」に書き綴っているような、深い慈愛に満ちたものでした――。本書の素材は、『若葉』(PHP友の会の会員紙)の紙上に、幸之助が生前に寄稿していたものです。30年以上前に結成されたPHP友の会では、幸之助の考え方を学び、人生や仕事、世の中のことについてともに考え、闊達な意見交換がなされていました。当時80歳をこえていた幸之助は、会に参加した若い彼・彼女らと真摯に向きあい、会員向けに創刊された『若葉』に、人生・仕事・人間関係についてみずからの溢れんばかりの想いを綴り、語りかけました。いまだ書籍化されず、弊PHP研究所に静かに保存されていた『若葉』。その紙面に綴られていた“松下幸之助の本心”。収録した数々の言葉が、ひとりでも多くの読者の心に届くことを願います。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

チェック項目5箇所。本書の「手紙」の中で幸之助が告白していること――幼いころに父からもらった言葉を人生の支えとして後生大事にしたように、本書にある言葉が、一人でも多くの読者の心に届き、その人生の支えとなれば、編者としてこれにまさる喜びはありません。「雨が降れば傘をさすように、病気で熱が出れば無理をせずしばらく休養する、何かでお世話になった人にはていねいにお礼を言う。あるいは、借りたものは返す、約束したものは守る。このようなごくあたりまえのことをあたりまえに行なっていけば、あらゆることがもともとうまくいくようになっているのだと思うのです」。よりよき人間関係を築いていくためには、やはりまずみずからが積極的に相手を理解し、信頼していくことが大切だと思うのです、皆さんはどのように思われるでしょうか。自分の欲望を適切に満たす、しかし、相手の欲望も適切に満たしてあげる、自分だけの欲望、私心にとらわれることなく自他ともに生きるということを大切にする、そういう心がまた素直な心だと思うのです。お互いに自己の利害とか感情などにとらわれることなく、素直な心をもって何が正しいかということを中心に意見をかわす必要があるでしょうね、素直な心、これなくしては自分自身の知恵を高めることも、衆知を集めることもできないでしょう。仕事というのは、それがどんなものであれ、世の中に何らかの役に立つから成り立つのであって、もしそれが世の人々のために何の役にたたないというのであれば、どんなに自分がしたいと思っても、仕事としては成り立たない、いいかえますと、私たちが日々何気なくやっている仕事でも、それはみな何らかのかたちで直接関節に人々の生活向上に役立っているんです。

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2014年08月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「雨が降れば傘をさすように、病気で熱が出れば無理をせずしばらく休養する、何かでお世話になった人にはていねいにお礼を言う。あるいは、借りたものは返す、約束したものは守る。このようなごくあたりまえのことをあたりまえに行なっていけば、あらゆることがもともとうまくいくようになっているのだと思うのです」
当たり前のことを当たり前に、特別意識しなくてもできることは大事だと思った。

「仕事というのは、それがどんなものであれ、世の中に何らかの役に立つから成り立つのであって、もしそれが世の人々のために何の役にたたないというのであれば、どんなに自分がしたいと思っても、仕事としては成り立たない、いいかえますと、私たちが日々何気なくやっている仕事でも、それはみな何らかのかたちで直接間接に人々の生活向上に役立っているんです」
働くとは、はたを楽にすること、と聞いたことがある。
仕事ではついつい、目の前のこと、見えている部分にしか意識がいかないが、人々の生活向上に役立っているという捉え方は、そうか!と納得。

「人間が人間の本質を把握しなければ決してよりよい社会は生まれない。羊飼いであれば、羊の性質や特性を十分に知っておかないと羊飼いとしての成功はできない。仮に羊を犬と同じように考えて飼育したら、羊は非常に苦痛で迷惑。それと同じように、より良き社会生活を送る為には、本質をはっきりと知らなければならない」
とてもしっくりくる言葉だった。
羊飼いは羊についてしっかり知る必要がある、かあ、、、、
同じことが、社会や、自分の人間関係にも当てはめられるなあと思った。

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2024年06月13日

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