【感想・ネタバレ】贅沢と欲望の経営史~あなたはなぜ今日もスタバに行ってしまうのか~のレビュー

あらすじ

あなたはなぜ割高でも、“実存のドトール”より“演出のスタバ”に行くのか? その秘密はコーヒーの味ではなく、現代資本主義社会という巨大劇場の構造と、そこで踊らされる私たちの欲望にある。砂糖やコーヒーから始まった「贅沢品」を、ダイアモンドの独占供給、エルメスやLVMHのプレミアム戦略、ユニクロやザラのマーケティングから「7つの大罪」を満たすGAFAまでを1本の線で繋げ、世界を回すラグジュアリの本質に迫る。

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Posted by ブクログ

視座と手さばきに惚れた。2026経営関連本で個人的TOP!その商売の本質には何があるのか?の洞察力をつけたい全商業クリエイター、必読の一冊。
哲学や社会学といった人文知を(口説くならない程度に抑えながら)軽やかに組み合わせ、アクロバティックに「商いの歴史」の方程式を解き明かし、それを使って現代ビジネス(の局地としてのGAFA)の秘密を解体する。
商売人として、こういうのが欲しかった!とゾクゾクした一冊。
たとえば「自分のブランドは、いったい人間のどんな欲望と関わっていて、それは歴史上、どんな先輩たちがいたのだろう?」といった具合で、有益な視座を、いくつも提示してくれる。

また、勝手に想像するに、ホントは「スタバ=ヒューム的=フランス的」VS「ドトール=ベンサム的=アメリカ的」という二項対立では回収しきれない芳醇な知の蓄積があるものの、論旨を新書っぽくシンプルにするために削ぎ落としているんじゃないかなと思うので、実際のところ、どんな関連研究が合ったり、哲学者が引用されたりするのか?もっと深堀って著者さんに伺ってみたい。
また、これだけ現代に鮮やかにメス入れしている手つきを前にすると、当然「じゃあチャッピーは?claudeは?」と生成AIプレイヤーたちを分析して欲しくなってしまう。

どうやら著者は一般書が初?のよう。モッタイナイ。どんどん僕ら商売人にダイレクトに届くもの作っていただきたい。坂出先生の専門書も読んでみよう。

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2026年05月02日

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