あらすじ
地方の局アナから、キー局の看板ニュースキャスターへ華麗に転身。その容姿は「奇跡の38歳」と騒がれるほどだった著者。キャリアと美貌、だれもが羨む人生の階段を上っていたある日、突如、始まったうつ地獄への転落…。元日本テレビのニュースキャスター・丸岡いずみが、重度のうつ病を発症し、奈落の底を這いつくばり、命がけで生還するまでを、赤裸々に語った自伝的エッセイ。毎日をがんばるすべての女性に読んでほしい一冊。主婦と生活社刊。
...続きを読む
丸岡さんといえば、「情報ライブ ミヤネ屋」の担当コーナーでいつも宮根さんにいじられていた美人アナウンサー。あの人が“うつ”に…!?信じられない気持ちでページをめくると、そこには、彼女が直面した恐るべき「うつ地獄」の実態が…!
学生の頃から元気で明るい体育会系。バリバリの報道キャスターとして活躍するなど、病とは無縁だったという彼女が“うつ”に陥るきっかけとなったのは、東日本大震災での取材活動。だんだんと心が壊れていく様子が、本人の言葉で赤裸々に綴られています。
家族やご主人など周りに支えられながら闘病し、現在は穏やかな生活を送っているという丸岡さん。いつ誰がなってもおかしくないこの病気について、もっと皆が気軽に話せるようになれば、との思いから、この本を執筆したそうです。
「休むことも生きることだと知りました」という一文が胸に迫る、渾身の一冊です。
感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
丸岡さんらしい本です
自分は働きすぎで2度目の適応障害を患い、今回は入院しました。主治医からは、実際はうつ状態と言われ、山の様な仕事を突然の休職でカットアウトし、またやってしまった…という自己嫌悪と、部下、上司に迷惑が…という居た堪れない気持ちでいっぱいでした。
自分とは立場や生活が全く違う丸岡さんの体験記を読んで、同い年という事もあり、凄く腑に落ちました。
入院により、気持ちは大分落ち着き疲れも取れたのですが、不眠症だけは薬を変えても良くなる兆しが見えません…
でも、いつかは良くなると言う気持ちが芽生え、家族には負担をかけ申し訳ないけど、仕事は俺が居なくても回るし(実際は、この仕事は自分が居ないと成り立たない。自分が居なくなると大変な事になる、と思い込んでました…)、滅多に無い本当の意味の休養を楽しもうという気分になりました。
私も、処方された薬や病気に関して、本やネットで調べたのですが、先生や研究者の方々の専門的な情報ばかりで、実際に病を克服した方の情報、特に本が少ない事に気付いていました。
私の妹は長年重い躁鬱を患い、2011年の大震災の数ヶ月後に自ら命を断ちました。両親、兄弟、友達と、彼女を救ってあげられなかった事を後悔しましたが、今は受け入れ、妹の分も楽しく生きたいと思います。
人生十人十色、何事も経験あるのみですね〜
Posted by ブクログ
読んでよかった。
休むことも生きること。
うつ病は脳の病気だから、誰でもなりえる。
まわりの人から羨望の的で見られるための生き方ではなく、世間の物差しではなく、自分が幸せかどうかを基準に生きる。
自然とつながると癒される。
この本を読んで初めて知った事は、うつ病というのは考えすぎでストレスを抱え込みやすい人がなる、というわけではないということ。だけど、主に頑張りすぎる人がなるというイメージを持った。頑張りすぎないようにしよう、体調を第一にしよう、とこの頃は思っていたけれど、ますますその想いを強くした。
まわりが私に対して「こうしてほしい」と強く思っていそうな事に応えようとしていたけれど、自分基準で生きる強さがほしい。たとえば今だと、ライブより曲作りしたいから、そちらの時間を確保できるようにしていかないと、、と思っているし。あと、ライブもたっくさん見たい。
Posted by ブクログ
彼女の鬱病になる前の働きぶりが凄い!テレビで見る彼女は楚々としたおとなしめの女子アナと思っていたが、とんでももない。うつになる直前の凄絶な仕事ぶりに圧倒され、こんな働き方をしてたら鬱になるのももっともだという気になった。うつ病になった人、なりつつある人へのアドバイスも参考になる。
うつは治るとは思うけど
うつは再発しないのかという不安。丸岡いづみさんのファンだったので、興味深く読めました。やはり、ストレス溜め込むと行けませんね。元気になられてよかったです。結婚もされて、おめでとうございます。