あらすじ
人生の宝物にしたい1冊!!
未来が見える少女の、絆と成長の物語。
「わたしは、生まれてきて、生きてきて。……よかったのね」
人生には小さな奇跡が、きっと、星の数ほど。
さあ、数奇な人生を走り抜け!
受け取った愛を、次の誰かへと繋ぎながら――
中学生の山村真菜にはときどき、少し先の未来が見えてしまう。
この不思議な力を授かったせいで、それからというもの、彼女の人生には常にかすかな喪失の予感がつきまとった。
実母とのすれ違い、親友との別離、恋人からの逃避……
様々な葛藤と哀しみが交錯する日々の果て、最後に手にした自分史上最高に大切な「奇跡」とは!?
――感涙必至の人生讃歌!!
加藤 元が贈る《奇跡》と《癒し》の物語。
本当の幸せに気づかせてくれる、心温まるヒューマンファンタジーの傑作
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
「未来が見えたらいいのに」と、ずっと思っていました。
でもこの物語を読んで、そうじゃないかもしれないと初めて思えました。
見えることは、必ずしも幸せではなくて。むしろ大切な誰かと深く関わることが怖くなるくらい、辛いことでもあるんだと。
いいことの裏には、ちゃんと影がある。自分の考えの浅さに、思わずため息が出てしまいました。
幸福って、運良く掴めるものとか、どこかから舞い降りてくるものだと思っていたけれど、「歯を食いしばっていなきゃなれないもの」という一文に、目が覚める思いがしました。
主人公の山村真菜が経験する喪失の数々は、読んでいて胸が痛くなるものばかりで。それでも彼女が誰かへバトンを繋ごうとする姿に、何度もぐっときました。
幸福って、受け取るだけじゃなくて、誰かに渡していくものなんだなと、読み終えてじわじわと感じています。
ひとつだけ正直に言うと、文体が語り口調なので、人によっては少し読みづらさを感じるかもしれません。それでも、物語が伝えてくれるものはとても深くて、最後まで読んでよかったと思える一冊でした。