あらすじ
鉄道でどこかに行くことだけではなく、鉄道に乗ることそのもののたのしさが分かる1冊。東海道、関東、近畿、九州、東北など、その土地ごとの路線の乗りこなし方と、逃したくない見どころ、地方線ならではの味わいなどを紹介。また、時刻表の読み方や、路線の歴史、ちょっとした雑学などをひもときながら、これからはじめて鉄道旅行をたのしみたいという人にも分かりやすく、その魅力と奥深さを伝えます。
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Posted by ブクログ
鉄道旅行を“路線”と“駅”の視点から書いた一風変わった紀行文。路線では、いつもの著者であれば出発駅から到着駅までの列車時刻を克明に記すのに反して、大きく紹介する地方の路線名を辿る手法を採っている。路線間の接続の良し悪しを論ずるのではなく、その地方の地史・歴史に目がいくような紀行も有りなのだと思わせてくれる。一つの駅だけを取材した紀行文は珍しいと思う。その駅の始発から最終までを見ながら、様々な人間模様、歴史などを綴る文章に、あらためて感心させられた。
Posted by ブクログ
私は鉄道オタクじゃない。
宮脇さんの文章は熱くない。淡々と列車の様子(外観・中身)を描写する。でもそこにはちゃんと愛情は伝わってくる。まだ見たことのない風景が広がってる感じがする。
Posted by ブクログ
鉄道の良さは、それがあくまでも輸送上の必要性によって敷設されたところに、前提があるのだと思う。
どこか鉄道で旅に出かけたくなりました。
海岸沿いをのんびり鈍行で揺られたいな。
だけど、私は鉄子じゃないです。
Posted by ブクログ
なんとなく気になって購入。いやあ、面白かったです。
百?先生ほどの鉄道好きではありませんが乗り物の中では鉄道が一番好きです。出かける際、大人数ならば車窓を楽しむもよし、本を読むもよし、友人と語るもよし。飽きたら寝ても良しな鉄道旅行がすきなのです。コレが車での旅行になりますと運転手に気を使ってお酒も飲めないし助手席で寝るなんてもってのほかですしね。
自分は数字に弱い人間なので時刻表なんて見てもトンと合点のいかない人間なのですがこういう見方があるんですねえ〜 そうなんだ。色々な線に乗ってみたくなりました。とりあえず是非北海道は鉄道で楽しんでみたいなあ〜 でも冬の季節に出かけるのはちょっと…(笑)
出かけるだけでなくその土地の歴史や地理、成り立ちや背景を知ることによりより一層旅を楽しむ。素敵だなあ〜。是非実行したいものです
Posted by ブクログ
時刻表片手に読みました。
「はつかり」「つばめ」などの懐かしい(と言っても私はそれを見たことがないですが…)特急のことが書かれていたのが嬉しかったです。
あと、「旅行に行きたいが時間も金もない」となげく人にはぜひ鶴見線をと言ってくれたのがとてもありがたい
です。
「遠くへ行くばかりが旅ではない」と代弁してくれて
私のように時間もお金もない鉄道ファンにはありがたい
一冊です。
Posted by ブクログ
鉄道文学で名高い宮脇俊三氏の作品。前半『鉄道旅行のたのしみ』では日本全国の路線を簡単に紹介。後半『駅は見ている』では、名古屋、新宿、天王寺、高松、直方、米子、塩尻、青森、新庄、岩見沢の各駅を紹介している。書かれたのが昭和50年代後半で、新宿駅の改札ではハサミで切符を切っていた。さすがに古かったが、文章は読みやすかった。