【感想・ネタバレ】もののけエマノンのレビュー

あらすじ

2027年、潤色・演出◆柴幸男(ままごと)により、舞台化予定。

地球に生命が誕生したときから、三十数億年にわたり記憶を受け継ぐ美少女エマノン。
彼女の悠久ともえ云える旅の軌跡を描き、四十七年以上にわたり、書き続けられている人気シリーズの最新作。

三十数億年という時間軸を跳ばされるヒカリ。
エマノンとは、様々な時代と場所で、巡り会っている親友だ。
彼女との約束を果たすため、ベトナムを訪れたエマノンは、ある青年の未来を変えるために近づく。「瞬きホイアン」
ベトナムだけでなく、九州の島、熊本の山間部など、生命の進化を見守るため、エマノンは旅を続けている。
人々に鮮烈な記憶を残しながら。
人気シリーズ、九年ぶりの新作は、五篇からなる短篇集!

目次
またたきホイアン
ありあけジーン
まどろみフォッシル
もののけジャンクション
さまよいサンクチュアリ
エマノンの軌跡

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Posted by ブクログ

 半世紀近く続く<エマノンシリーズ>の七巻目で、五つの短編からなる。主人公のエマノンは、地球に生命が誕生した三十数億年前から、記憶を母から娘へと引きついでいる。というか背負っている。

 本書で一番気に入ったのは、巻頭の『またたきホイアン』だ。エマノンの唯一の友人のヒカリから、ある依頼をされる。ヒカリもまた、過酷ともいえる運命を背負っている。三十数億年の時間軸を、何の秩序も法則性もなくタイムリープさせられているのだ。なぜか二人は、時々の時代で会合することがある。二人は唯一無二、心を許せる相手として信頼しあっている。そして、その依頼は何としても果たさなければならない約束である。

 そのヒカリからからの依頼とは、ベトナムである青年に命を救うこと。ここで疑問。もしその青年の命を救ったら、ヒカリの依頼そのものが無くなってしまうのではないか。いわゆるタイムパラドックスである。これをどうか解決するかが、時間SFの名手である梶尾真治氏の腕の見せどころである。

 私は、<エマノンシリーズ>の第一作『おもいでエマノン』がSFアドベンチャー誌に掲載された時から読んでいる。その設定および、永遠と一瞬、出会いと別れの描写に引き込まれた。そして、鶴田謙二氏の描くエマノンの姿に惹かれてしまった。鶴田氏にイラストをお願いした編集さんに感謝。

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2026年04月21日

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