【感想・ネタバレ】劇団四季メソッド「美しい日本語の話し方」のレビュー

あらすじ

なぜ四季のセリフは聞きやすいのか――。創立60周年を迎えた日本を代表する劇団「劇団四季」は、他の新劇と比べてセリフの聞き取りやすさに定評があります。その秘密は「母音法」「呼吸法」「フレージング法」という独自のメソッド。言葉に対する探求の積み重ねが生んだ賜物といえるでしょう。それを会得することは、一般の人々にとっても、対人関係やビジネスの現場において第一印象がよくなり、思っていることを正確に伝えられるといったメリットがあります。そしてある種の健康法としても。創設者・浅利慶太氏が、そのメソッドを余すところなく初公開します!

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Posted by ブクログ

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この本を読んでから、言葉の発し方には気がつくようになった。促音の考え方や連母音の発し方は、できているようでできていないところなので、ハッとさせられた。

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2025年05月04日

Posted by ブクログ

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【内容】 なぜ劇団四季のセリフは美しく聞き取りやすいのか―。秘密は、創立60年の歴史が生んだ独自の「母音法」「呼吸法」「フレージング法」というメソッドにある。言葉が明瞭に伝わることで、第一印象がよくなる。そして健康法としても使える画期的な方法を初公開。 (「BOOK」データベースより)

【感想】 劇団四季のミュージカルが好きでよく観る。その演技の発声メソッド「母音法」「呼吸法」「フレージング法」を紹介して、「美しい日本語の話し方」をビジネスや対人関係でも生かそうとする一冊。「セリフが美しくて、聞き取りやすい」劇団四季のメソッドは、演劇をしているものとしては参考になる。
 ただ、それ以上に、劇団四季の歴史を語る章が一番興味深かった。筆者の「言葉」に対する強いこだわり、探求の積み重ねが感じられる。また、舞台をとおして、成し遂げてきた想いが伝わってくる。劇団四季が、これだけ多くの感動を生み出してきた歴史を感じた。

・作品を通して伝えたいことは「人生は生きるに値する」ということ。そのための中核は「言葉」(P129)
・食える劇団にするために「観客がチケットを買ってくれること。その価値のある舞台を作ること」(P141)
・演劇は常に、その時代に生きる観客と共にある。文学や絵画などは、存在そのものが時を越え、百年先でも感動を享受することができるが演劇はできない。同時代性が問われる芸術。観客がいなければ、それは演劇として成立しない。観客の心に届かなければ意味がない。(P142)
・文化の東京一極集中を是正する。全国各地に演劇の喜びを伝えること。(P156)
・「セリフの中にあるイメージや観念の流れを読み込み、その変化する部分を折り、折ったフレーズをどう語るかを考える技術=フレージング法」(P105)

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2013年09月14日

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