あらすじ
憧れの新任女性教師が中学の不良グループのリーダーに犯される現場を目撃した二人の青年。彼らはリーダーの殺害を実行した。だが二人は知らなかった。これが呪われた運命の序曲だと言うことを。社会派推理。
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棟居刑事の複合遺恨
中学の同級生、古田と芳賀、憧れの的だった若い教師、佐倉が織りなす「複合遺恨」の物語。
佐倉は悪の毒牙に合い若くして学校を去る。古田と芳賀はこんな佐倉のために仇討ちを果たすが、それは結果的に完全犯罪となった。
時は流れる。
棟居刑事と桐子は、穂高縦走登山中に古田と弓子のペアと知り合う。その後古田と弓子は、結婚するが、いまだ密かに佐倉への憧憬を持つ古田に違和感を感じるようになり別居する。
古田が裏高尾.陣馬山の山中に埋められた遺体となって発見される。捜査に当たった棟居、増成の両刑事は、保険金目当ての殺害を疑い、妻を訪ねる。なんと過去に穂高登山中に出会った弓子だった。
佐倉はクラブシェトワのママに転身していた。クラブには古田と芳賀の姿があった。
棟居刑事は、中学時代の古田と芳賀、教師だった佐倉の関係に気付づきはじめる。古田を殺害した犯人に迫るが決め手がない。
地中に埋められていた古田の薬指が欠落していた、棟居はこの謎に迫っていく。