あらすじ
アベノミクスに沸く中、静かに進む社会変革。7月の参議院選挙後、その動きは一気に加速する。安倍政権が目指すのは、超弱肉強食、かつ強烈な利権社会だ。「そんなこと、おとぎ話だ、妄想だ」と躍起になって否定する人は多いだろう。体制側にいる人ならなおさらだ。しかし、庶民にとっての悪夢が現実になってからでは遅いのだ。本当は怖いアベノリスクの真実を森永卓郎が大胆に読み解く。これはおとぎ話ではない。日本という国の恐ろしい現実なのだ――。
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Posted by ブクログ
2013年の本。最も印象的だったのが、野田元総理についての記述だ。反官僚体質の民主党をつぶすための戦士に変貌したのだろう(184ページに太字で記述)とあり、その目的のために消費税増税を行ったことが説明されている。私には森永氏の皮肉なのか本心なのか、よくわからなかった。
Posted by ブクログ
国の競争は、為替ルートで決まる。そのためデフレで円高が続いた時代は経済が破綻しかかった。
日銀によるインフレターゲット政策により円安となり日本経済は復活。
ただしインフレになると経済人はよいが、年金受給者は実質てきに年金が目減りする。
安倍政権による成長戦力は危険。コネ社会をつくり、格差社会を増長させる。
憲法改正による戦争準備で損をするのは若者である。安倍政権で社会が右翼化しているのが気になる。
Posted by ブクログ
急ぎ出版する必要があったと前書きにも書いている通り、やや粗削りのところがあったように思います。森永さんの著書なのでもう少し分かりやすさが欲しかったところですが、残念です。
Posted by ブクログ
安倍政権の目指す未来は、保守主義に根ざした格差社会であるという主張である。まあ、憲法を改正して国防軍を作り、TPPで完全競争をして、増税を図る、というのだから未来がバラ色でないのは間違いないだろう。しかし残念なのは、それにどのように対応すべきなのかという提案が本書にはないというところだ。まず、安倍政権の本質を知るべきだ、ということなのだろうけれど、正直読んでいて暗澹たる気持ちになる。
更に気になるのは、金融緩和政策については手放しで賞賛していることだ。デフレ脱却は必要で、その対策のひとつとして金融緩和はあると思うのだが、それが全てではないだろう。