【感想・ネタバレ】メデイアのレビュー

あらすじ

「さあ,心よ,鬼になるのだ.なぜにためらう」.ともに死地をくぐりぬけた夫イアソンの裏切りに遭い,復讐に燃えるコルキスの王女メデイア.激しい愛を燃やし,女を踏みつけにする世を呪い,辱める者を決して許さない強烈な女性像は,古代ギリシア三大悲劇詩人の一人エウリピデスの代表作として後世に多大な影響を与えた.

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Posted by ブクログ

ネタバレ

共に死地をくぐり抜けた夫イアソンに裏切られたメデイア。イアソンは亡命中のコリントスの王女との結婚を決め、更に娘の為にメデイアと息子たちを追放しようとするコリントス王クレオン。自分を捨てイアソンへの復讐。

ギリシア神話の英雄たちって割とろくでもない人がいたりする。このイアソンもなかなか…。アルゴ探検隊の冒険や国に帰ってからも散々助けてもらったメデイアをあっさり捨てて…。そりゃロクな死に方しないよな。メデイアもメデイアで、激しい。復讐の為にしっかり逃げ道用意してるあたり賢い。

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2026年02月19日

Posted by ブクログ

ギリシャ悲劇の一つ、エウリピデスのメデイア。
金羊毛を目指すイアソンに一目惚れして弟ぶっ殺し、イアソンの敵を謀殺し、ついに正妻ゲットだぜと思ったら、(この後が本編)旦那を若くてピチピチした亡命先のコリントス王女に猛禽的略奪され、ヤロウ全員ぶっ殺してやる、というメデイアの復讐譚。
 メデイアはイアソンもコリントス王も王女も憎さのあまり、自分の生んだ子まで殺してしまうが、その過程におけるメデイアの心情の揺れ動き、すなわち怒りと冷静さと理性の間を入ったり来たりがこの話のポイント。
 怒りで復讐を思いつき、冷静さで殺人計画をじっくり練り上げるが、理性によって躊躇う、しかし怒りでやはり計画を決行し、子殺しまで果たしてしまう。
ギリシャ神話ではメデイアは悪女として捉えられることが多いが、こうしてみるとやっちゃったことはそうだけど、そこまでの心理課程を見ると、神話の登場人物が非常に人間的になってくる。
 また、ギリシャ悲劇では神の抗いがたい運命を前にした人間を描いたりするが、ここではあくまで人間だけの物語だから、一層メデイアの人間臭さが出てくると思う。
 まあ、イアソンも、コリントス王クレオンも、全く登場しないけどコリントス王女グラウケも、何よりメデイアも全員クソ。過去作品の価値観を現代の価値観で評するのはご法度とはいえ、ゲラゲラ笑いながら「やっべークソだw」と楽しむのも一興。

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2026年04月20日

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