メデイア

メデイア

ビジネス・実用
627円 (税込)

3pt

3.5

「さあ,心よ,鬼になるのだ.なぜにためらう」.ともに死地をくぐりぬけた夫イアソンの裏切りに遭い,復讐に燃えるコルキスの王女メデイア.激しい愛を燃やし,女を踏みつけにする世を呪い,辱める者を決して許さない強烈な女性像は,古代ギリシア三大悲劇詩人の一人エウリピデスの代表作として後世に多大な影響を与えた.

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メデイア のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    ギリシャ三大悲劇詩人のひとり。
    プラトンとか、アリストテレスとか高校生の頃読まされた記憶あり。その時代の詩人。
    女性嫌悪論者と取り沙汰されたらしいけど、
    この時代に「女の復讐」として議題にしてるところから、多様性を問題提起してたのかなとも思う。

    日本の戦国時代とかにも通ずるよね、
    負けた武将の妻が子どもと一緒に亡くなるところ想像したけど、、
    メデイアは、子供は自分の子供じゃなくなったように扱ってて、かなり残虐。

    0
    2026年08月09日

    Posted by ブクログ

    ギリシャ悲劇の一つ、エウリピデスのメデイア。
    金羊毛を目指すイアソンに一目惚れして弟ぶっ殺し、イアソンの敵を謀殺し、ついに正妻ゲットだぜと思ったら、(この後が本編)旦那を若くてピチピチした亡命先のコリントス王女に猛禽的略奪され、ヤロウ全員ぶっ殺してやる、というメデイアの復讐譚。
     メデイアはイアソンもコリントス王も王女も憎さのあまり、自分の生んだ子まで殺してしまうが、その過程におけるメデイアの心情の揺れ動き、すなわち怒りと冷静さと理性の間を入ったり来たりがこの話のポイント。
     怒りで復讐を思いつき、冷静さで殺人計画をじっくり練り上げるが、理性によって躊躇う、しかし怒りでやはり計画を決行し、子殺しまで果たしてしまう。
    ギリシャ神話ではメデイアは悪女として捉えられることが多いが、こうしてみるとやっちゃったことはそうだけど、そこまでの心理課程を見ると、神話の登場人物が非常に人間的になってくる。
     また、ギリシャ悲劇では神の抗いがたい運命を前にした人間を描いたりするが、ここではあくまで人間だけの物語だから、一層メデイアの人間臭さが出てくると思う。
     まあ、イアソンも、コリントス王クレオンも、全く登場しないけどコリントス王女グラウケも、何よりメデイアも全員クソ。過去作品の価値観を現代の価値観で評するのはご法度とはいえ、ゲラゲラ笑いながら「やっべークソだw」と楽しむのも一興。

    0
    2026年04月20日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    2026/07/26 - 2026/07/28

    目的があり手に取ったが、古典の悲劇というのはあまり読んだことがなく、ここまで劇場的な表現なのか、という構成に驚いた。
    エウリピデスのメデイアを読んで、一番印象的だったのは、母による子殺しでもなければ、イアソンに対する憎悪でもない。強烈なまでの家父長制とそれらに翻弄されるメデイアやクレウサといった女性たちの立場である。

    p29-l2
    ところがわたくしたち女は、夫ひとりを頼りにしてゆかねばならないのです。

    p40-l15
    心得は充分、おまけに女と生まれついた身だ、善いことにはからきし力がないが
    悪いことは何事であれ、その上なくうまくやり遂げてみせるという女に。

    p41-l8
    世の中変わってこれからは、わたくしたちのほうがきちんとした生き方になりましょう、
    女の評判が高くなるのです。
    女を貶す風潮はもうなくなりましょう。

    これらの表現は特にそれを感じさせた。
    同時に、存在を毒にしなければ生きていくことも、自身の尊厳を立てることもできないという悲劇に押し込められていくメデイアや、ただ父の命令によりイアソンと婚姻をすることで毒牙へとかかるクレウサに痛ましい思いすら感じた。

    自尊と愛を天秤にかけ、前者を選ぶということが本当に悪いことなのか。
    これは現代人ならではの視点かもしれないが、あまりにも悲劇に向かう彼女に同情を持たずにはいられなかった。

    子殺しも人を呪い殺すのも、前提としてあり得ないことではあるが、文字通り身を割く手段をメデイアに取らせたのは、それこそ魂の殺人を犯したのはクレオンやイアソンではないかと感じる。
    破滅に向かう自分を鼓舞するメデイアの様子は抱きしめてあげたくなるほど切なかった。
    手段は決して良くなかったが、一人の人としての尊厳を踏み躙るということは国一つ滅亡させてもおかしくないほど重いことだと痛烈に感じる物語だった。

    0
    2026年09月22日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    共に死地をくぐり抜けた夫イアソンに裏切られたメデイア。イアソンは亡命中のコリントスの王女との結婚を決め、更に娘の為にメデイアと息子たちを追放しようとするコリントス王クレオン。自分を捨てイアソンへの復讐。

    ギリシア神話の英雄たちって割とろくでもない人がいたりする。このイアソンもなかなか…。アルゴ探検隊の冒険や国に帰ってからも散々助けてもらったメデイアをあっさり捨てて…。そりゃロクな死に方しないよな。メデイアもメデイアで、激しい。復讐の為にしっかり逃げ道用意してるあたり賢い。

    0
    2026年02月19日

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