【感想・ネタバレ】仕事・人間関係 どうしても許せない人がいるときに読む本のレビュー

あらすじ

子どもの頃父親や母親に抑圧され恨みをもっている人や、社会人になってから道徳に反する行為、例えば大金を騙し取られたなどで恨みをもって生きている人がいる。そんな場合、このまま恨み続けるとどうなるのか、「許せない」という思いをどのように昇華するのがいいのかを優しく教えてくれる一冊。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

「許せない」気持ちは、
①大切なものを奪われた
②ほしかったものを、もらえなかった
ことにより生まれる。

「許す」というのは、それらが、奪われたままの状態、もらえないままの状態で、相手を許すこと。
要するに、自分だけが損をする覚悟が必要となる。
何故なら、「許せない」気持ちが生まれた時、許しても損をするし、許さなくても大損をするから。

【「許す」とは「損してもいい」と覚悟を決めること】
「ま、いっか」思えることが第一歩。
「損してもいい」と思える心の状態を作る。

また、「自分の正しさ」と「他人の間違い」を主張する人は、常にさまざまな問題を作り出す。
自分のルールやタブーや常識は、自分だけのもので、他人には当てはまらない。

【「ダメ」を「いい」に変えると「許す」の幅がググッと広がる】

【「責める」と「許す」はセットである】
「損してもいい」は我慢でなく、伝えること。
ちゃんと「責めること」や「伝えること」も必要。

【覚悟は、「覚る」「悟る」ふたつの「さとる」】
クジラは、オキアミだけを選り好みして食べることはできない。いいものも悪い物も、全てを飲み込んでから、必要なものだけ取り入れる。
いい結果だけを手に入れようと、選り好みをしてはいけない。

私の許せない人は、母親。
私のお腹の子供を奪った人であり、私の人生と子供の人生を奪った人。

「ま、いっか」と思えたことも、「もう許そう」と思ったことも、何度もあるけれど、ふとした母親の言動がきっかけで、「許せない」気持ちがぶわっと一気に蘇ったりと、20年ずっとその繰り返し。
責めても伝えても、私の気持ちは届かないし、お互いが自分が正しいと思っているので、不毛な戦い。
でもまぁ、もう、それでいいのかなって思う。

「損してもいい」は、心屋さんに出会って、私がすごく変わった部分。「損してもいい」って思えることで、こんなにも楽に生きられるようになるんだと、すごく大きな気付きになったし、気持ちの切り替えが早くなった。
「損してもいい」気持ちが、結局は「得をする」ということも、実践してみてとてもよく分かった。

0
2017年04月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ


許せないは羨ましいの裏返し
許せないの種は人それぞれ

結局は自分の中の光と影なんだろう。
許せない!というパワーを他に使えばいいのにね。

心屋さんのお話は例えがおもしろい。
「私カツラなんだ」とオープンにしない限り周りは
それを口にしない。隠されると余計目がいく。
この扉は開けちゃダメと言われると開けたくなる心理と
同じ。つまり自分の影の部分を隠したってバレてる。
言葉は丁寧だけど態度が悪い。
ニコニコしてるけど目が笑ってない。
いい人ぶっている分汚い部分が強調される。
だったら最初から汚い部分を出しちゃえ、ってこと。
笑笑、それゃそうよね、隠してもしっかり見えてるもん。あなたのことは一番に考えてるよ、とはいいつつ
返事もなかったり、約束やぶったり不誠実。
私っていい加減なのよね、口ばっかでさ、なんて
言われちゃえば、そうだよねーそう思ってた
とは言わないまでも、誠実な人なんだなぁと
その人と素で付き合える、
ま、相手に望むこととおんなじで自分も聖人君子には
どう逆立ちしてもなり得ない。
人のことも悪く言うし、人によって態度も変える
親のことは大事といいながらちょっとじゃけんにする

自分のダメダメな部分も許し
相手のことも許す、そうやって人生やっていくんだ
ろうな、と思う。

0
2025年12月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

許さないでいると人生で大損をする。だったら、許すことで損をしたほうが何倍も豊かになれる。

という主旨は面白く頷けた。

ただ、後半で出てくる「意地悪する人が許せないのだったら、自分を意地悪をしてみる。そこで意地悪する人の気持ちが初めてわかります」とか、
「こうした経験を通じて、『意地悪するって思っていたほど、悪いことではないかも』と感じますよね。するとこれまでの「意地悪は悪いことだ」という考え方からぴょんと飛び出せたりします。」

という論旨にはちょっと首をかしげてしまう。

確かに、世の中に「許せる程度」の意地悪は存在する。それはそうかもしれないが、「倫理的にどうよ!」っていう意地悪もあるわけで。程度が違えば、意地悪される人の感受性によっては、「意地悪」は「いじめ」や「虐待」にもなるわけで。それを「やってみたら、許せるよ」っていうのは強引かもしれない。

まぁ、これは私が飛躍しすぎていて、きちんと内容を理解できていないだけかもしれないけれど。「意地悪」と「いじめ」は同義語じゃない、と言われればそれまでですが。だけど、「意地悪」と「いじめ」は紙一重です。だからなくならないし、難しいんだと思います。

そういうレベルでの過去の「許せない」を「許す」に変えたい私としては、ちょっと腑に落ちなかった。

0
2021年05月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

許すことは【「損してもいい」と覚悟を決めること】である。

【いまあなたが「ない」と思っていることを、「ある」と言い換えてみてください。自分の「ある」を体感するうちに、「損してもいい」がものすごくふに落ちてきます】

【「許せない」と思う相手は、じつは、あなたの分身です。あなたが「ダメな自分」として否定し、捨てたり、隠していたりする部分です】

【いい自分も、ダメな自分も受け入れてあげて、自分としっかり仲直りする】と自分の中の「許すの幅」がグンと広がる

許せないのは
①大切なものを奪われた
②ほしかったものをもらえなかった
に起因するので、
「損してもいいや」と思うことが大切。

損して得取れというか、
「こうしてくれたら許せる」と思うことは決して実現しないと、許さない本人にもわかっているはず。
誰かを許せない線引きによって、自分も縛られています。汚く食べるワークで、意外に大丈夫だとわかるそうです。クジラはオキアミだけを選んではいない話が心に残ります。えり好みによって豊かさが減る。

許すということは損してもいいと覚悟を決めること。
相手を変えようとせずに、
自分が変わる(成長する)こと。
許せない相手は、自分の写し鏡。
本当はやりたいのにできないことをやっている羨ましさ。
行動を変えれば感情が変わり、許す範囲も広がっていく。
タブーやルールと思っていることは、自分だけの思い込みかもしれない。 自分のルールは今でも必要ですか?
今までの逆のことをやってみよう。

自分が自分に科した、なりたくない自分にならないようにするためのルールを、破っている人を見ると許せないと感じる。
そのルールのせいでこんなに生き辛いんだったら、やめたほうがいいですよそのルールってところは心に残った。
一回破ってみてから、好きなほうを選べばいいとのこと。 ルールに従ってるんじゃなくて好きだからやってるだけ。そうしない他人がいても気にしない。

0
2015年12月31日

Posted by ブクログ

ネタバレ

講演会を先に聴いていたので、イメージしやすかったです。
損してもいい、というのは実践むずかしそう。
許すのは損だけど、許さないのはもっと大損、という考え方にはハッとさせられました。
ま、いいかは魔法の言葉ですね。

0
2014年12月17日

「学術・語学」ランキング