あらすじ
離婚後、晴れて独身にもどった“わたし”(著者)。新たなパートナー作りに踏み出すも上手く行かず、手を伸ばしたのは“女性用風俗”。「すごくよかった」という興奮と「これは性的搾取ではないか」という後ろめたさが同時にやってくる。
性的なことは親密な間柄でのみ行われると思っていたけれど、お金を払えばその「親密さ」を飛ばすことができた。じゃあ、さっきのわたしは何にお金を払ったんだろう。
女性の性欲は本当に男性のそれと違うのか。女性の欲望が蔑ろにされている一方で男性の欲望は蔑まれていないか。他者を「書きたい」という欲望は危ういものなのか。正しさと欲望の間に横たわるものを見つめ、対話し、考える。
セラピスト、オーナー、辞めた人……。著者が女性用風俗にかかわる人に取材しながら、自身の体験を綴る、渾身のルポエッセイ。
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Posted by ブクログ
面白いと思いました。
ふとしたきっかけで女風に行った後、自分は120分2万円というお金を何に支払ったのだろう?と考えたことから、性風俗業界の様々な人たちに取材していく。
挙句の当てには周りの反対を押し切って男性風俗で働いてみるという体験までしている。
以下、引用
「自分という人間そのものの魅力だけでは、性的な関係や親密さを手に入れられない。取引が成立しません。だから、その足りない部分をお金で埋め合わせしていることになる。それは言い換えれば、本来ならばそこになかったはずの相手の「同意」をお金で買っていることになります。」
そんなふうに色々理屈をつけないといけないものなのか?とも思ってしまう。
もっと割り切って、『女性が自分の機嫌は自分で取る』というスタンスではいけないのかなあ。