【感想・ネタバレ】人恋しくて女性用風俗に行ったあとで考えたお金とケアと欲望のことのレビュー

あらすじ

離婚後、晴れて独身にもどった“わたし”(著者)。新たなパートナー作りに踏み出すも上手く行かず、手を伸ばしたのは“女性用風俗”。「すごくよかった」という興奮と「これは性的搾取ではないか」という後ろめたさが同時にやってくる。

性的なことは親密な間柄でのみ行われると思っていたけれど、お金を払えばその「親密さ」を飛ばすことができた。じゃあ、さっきのわたしは何にお金を払ったんだろう。

女性の性欲は本当に男性のそれと違うのか。女性の欲望が蔑ろにされている一方で男性の欲望は蔑まれていないか。他者を「書きたい」という欲望は危ういものなのか。正しさと欲望の間に横たわるものを見つめ、対話し、考える。

セラピスト、オーナー、辞めた人……。著者が女性用風俗にかかわる人に取材しながら、自身の体験を綴る、渾身のルポエッセイ。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

一気読み。存在は知っているが詳しくはわからない世界をセラピスト、経営サイドへのインタビューを経て辿り着く先には驚いたし、それも書くんだ!とびっくりした
そのびっくりした、という事がなぜなのか?
つまりそれは自分がどう見ていたのか。多少の知識(しかも聞いたり読んだ物だけ)があると驕り理解がある方だと思っていた化けの皮が剥がれた瞬間でもあった。そういった意味でもわからない事をこれまでよりは知ることができた。

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2026年05月11日

Posted by ブクログ

面白いと思いました。
ふとしたきっかけで女風に行った後、自分は120分2万円というお金を何に支払ったのだろう?と考えたことから、性風俗業界の様々な人たちに取材していく。
挙句の当てには周りの反対を押し切って男性風俗で働いてみるという体験までしている。
以下、引用
「自分という人間そのものの魅力だけでは、性的な関係や親密さを手に入れられない。取引が成立しません。だから、その足りない部分をお金で埋め合わせしていることになる。それは言い換えれば、本来ならばそこになかったはずの相手の「同意」をお金で買っていることになります。」


そんなふうに色々理屈をつけないといけないものなのか?とも思ってしまう。
もっと割り切って、『女性が自分の機嫌は自分で取る』というスタンスではいけないのかなあ。

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2026年04月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

男が女を買うことは「当たり前」で、女が男を買うことは女側に何かしら事情があると考えられることが多い。結局、どちらも性的搾取であることに代わりはないけれど、この「当たり前」の差はなんだろう。普段あまり印象に残った1行とかないのだけれど、男性セラピストが「自分も傷ついていた」と気づいたことは、胸に響いた。男であっても女であっても、搾取される側は傷つくけれど、じゃあそれと労働の違いはなんだろう。性が絡むと、なぜか問題が大きくなる気がするのはなんでだろう。答えの書いてない、ふわっとした読み心地の本だった。

性と労働の差は、「欲望」の有無だって。でも、じゃあ、性のほうが軽く見られてもいいという訳でもない。欲望も達成できて、お金も得られるならいいじゃないとはならない。「傷つく」分、単価が高い。でも、身なりを整えることを考えたら、割に合わないかもしれない。売るということはとても大変な、覚悟のあることなんだと思う。

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2026年05月28日

Posted by ブクログ

オーストラリアに帰国してから
最初に手に取った本

日本における、女性男性の視点は
ある意味独特であると感じる


オーストラリアで暮らし始めて1年とすこし。

今までは、
なんで私が女だからってレディファーストしてくるの!みんな平等でしょう!

と拗らせていた私だったけど、
最近では,女として大切にされることが
当たり前になってきている


女として、
大切にされることと、
女性が持つ何かのプライドが、
ぶつかっているような気がする

そういう気持ちを紐解きたくて、
この本を手に取った


私の疑問を解決してくれる,というよりは、 
私の疑問に寄り添ってくれるような、
一緒に考えてくれるような本だった

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2026年05月27日

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