【感想・ネタバレ】30代後半、独身、ひとり暮らしのレビュー

あらすじ

わたしの自由は、ここから加速する。

お金の使い所、物価高、PMS、更年期、結婚するのか、子供は産むのか……
胸の奥でくすぶる不安の正体を、一緒に探ってみませんか?

漫画家の藤波夏帆は、『月収十五万円、六畳一間で夢をかなえる』でデビューして以来、節約・ライフスタイルエッセイを中心に、そこそこの人気を保ってきた。
だが38歳を前に、これまでの作品で伝えてきたメッセージや世間でのイメージ、そして脚本家の彼氏との間にズレを感じ始める。
自分が本当に描きたいものは、何だろう。
新連載に向けて始めた取材と観察は、やがて夏帆の生活にも波を起こし始め……。

わたしの自由は、ここから加速する。
生活も身体も変わり、生き方が様々に分岐する時。
エッセイ漫画家と女性たちの、恋と、経済と、決意の物語。

【畑野智美デビュー十五周年記念作品】

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Posted by ブクログ

ネタバレ

【あらすじ】

わたしの自由は、ここから加速する。

お金の使い所、物価高、PMS、更年期、結婚するのか、子供は産むのか……
胸の奥でくすぶる不安の正体を、一緒に探ってみませんか?

漫画家の藤波夏帆は、『月収十五万円、六畳一間で夢をかなえる』でデビューして以来、節約・ライフスタイルエッセイを中心に、そこそこの人気を保ってきた。
だが38歳を前に、これまでの作品で伝えてきたメッセージや世間でのイメージ、そして脚本家の彼氏との間にズレを感じ始める。
自分が本当に描きたいものは、何だろう。
新連載に向けて始めた取材と観察は、やがて夏帆の生活にも波を起こし始め……。

わたしの自由は、ここから加速する。
生活も身体も変わり、生き方が様々に分岐する時。
エッセイ漫画家と女性たちの、恋と、経済と、決意の物語。

『今となっては、どこがどうして好きだったのか、全く思い出せない。
たとえ浮気されたとしても、怒るほどの気持ちは、すでになくなっていた。
それなのに、別れるという決断もできずにいる。』

『わたしは、子供のころから「自分で使うお金は、自分で稼いで生きていく」と決めていた。だから、男の人に養ってもらおうなんて考えたこともない。女性が男性より多く稼ぐことをみっともないとか思うこともない。』

『どうしても子供が欲しいという気持ちがあるわけでもないのに、産めなくなることを思うと、迷ってしまう。』

『自分でも、なぜ付き合っているのか、どうして別れないのか、何度も考えてきた。好きだと思えるところもあるのだけれど、どれも長く付き合う理由にはならない気がする。機嫌を損ねると黙りこむとか真剣な話し合いができないとか、欠点もよく知っている。それなのに、別れられない。結婚するにしても、別れるにしても、決断できるだけの理由がないのだ。現状維持で誰にも迷惑をかけていないし、これでいいと思っている。』

「たくさん持っていることは、何も持っていないことと同じ気がするよ」

『だってさ、倉田のことだって、いるのかいらないのかわからなくなってるでしょ?それなのに、捨てられない』

『わたしにも、家族や友達がいて、仕事関係の人もいる。けれど、ひとりだと感じている。ヨシくんがいた時だって、ずっとそう感じていた。周りを頼っているつもりで、甘えられない。
自分自身を大切にできず、厳しくしてしまう。
その人生には、不安が付きまとうだろう』

【個人的な感想】
大学で出会って10年になる彼氏との結婚も考えられないし、だからって別れる決定的な理由もない。浮気されてるかもと思いながらも、その事実にそこまで傷つきもしない。今の自分と状況が重なりすぎて感情移入したし、言葉の一つ一つが刺さった。
どうしても自分の人生に子供が欲しいわけでもなく、自分に厳しくて、男の人に養ってほしいと思ったこともなく、1人で生きていくことに対してもそこまでネガティブではないところまで主人公と同じで自分が30代後半になったらこの主人公みたいになっている未来が想像できる、、、。

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2026年06月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

面白かった!タイトルからするとよくあるイラストエッセイの小説版みたいな話かと思ったら、もっと深く、大人の小説だった。
主人公夏帆さんはもちろん努力したしてるけど、イラストエッセイの漫画家として成功してるし見た目もきれいでモテて、誰にでも悩みはあるが、結局恵まれていると思ってしまった。出てくるいろんな女性も背景はいろいろ。結局人それぞれ。だけど、夢中で読んだ。自分とは立場が異なるけど、その場に同席してるかのように読めた。貝塚くんとくっついてくれた方がよかったのにな。終わりは少し納得していない。

0
2026年05月31日

Posted by ブクログ

ネタバレ

30代後半という人生の転換期の女性たちの不安や揺らぎを、誇張することなく丁寧に描いた作品だ。主人公は仕事も生活もある程度成り立っており、決して不幸ではない。しかし、どこか満たされない。このままでよいのか?という問いが浮かび上がる。若い頃のように何かを獲得することよりも、何を手放し、どんな孤独と付き合うかが重要になる年代のリアルが伝わってきた。このような誰にでもある気持ちに寄り添うような空気感が印象的。生きづらさの言語化しづらい感情を掬い上げるところに、畑野作品の魅力があるのだろうと男性目線でも感じた。④

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2026年05月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

タイトル通り、30後半、独身、一人暮らしのフリーランス漫画家。

夏帆は側から見ると凄くしっかりして見えるけど、何となくダラダラ付き合っているヨシくん最悪だし、もっと最悪なのは妹の旦那・村上。元は自分をプロにしてくれた恩人と思ってはいるけど、人間的に最悪。モラハラ、セクハラオンパレード。
その被害者である、現編集者の貝塚は人はいいけどボンボンすぎる。

元編集者、彼氏の所為で自己評価がどことなく低いのは仕方ないのかもしれないですよね…

ヨシくんは自分の浮気はOKで、夏帆のは許せないとか論外。
村上も偉ぶってたくせに、いざ自分がいなくても仕事回ると解ったら鬱になるし。

ヨシくんと別れてスッキリした夏帆と貝塚が気になるけど、年もそうだろうけどボンボンとは合わなさそう。
今後の夏帆がどうなったかきになる所です。

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2026年05月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

30代後半な同世代から見たらすごくわかると思ってしまった。最初から最後まで楽しく読ませてもらったけど、個人的には最後くっついても良かったんじゃないかな…と。恋愛に発展させても良かった気がするんだけど…ダメかね。

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2026年05月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

少し前に読み終わった作品。
登場人物やあらすじなど少しうろ覚えになってしまっているけど、覚えている限りで感想を書く。

大きな展開はなくても、色々なライフステージにいる家族、友達、恋人、同僚の登場によってそれぞれにとっての"幸せ"の定義や苦悩を感じ、感情移入してしまった
30代後半、まさに自分のこれまでの人生を振り返って答え合わせをする時期なのかな
方向転換をするには少し勇気がいる、だからといって目を背けていたら何も変わらない。それをまざまざと見せられて、これから30代後半を迎える私は少しザワザワする気持ちになった。

《印象に残っているところ》
・主人公ー夏帆、漫画家(イラストレーター)、30代後半、長女、美人
美人なのに嫌味がなくて聡明な印象。妹がいて、妹の言動に迷惑したり、困惑したり、イライラすることがあってもそれを態度に出さず、距離も取らず、困っているときはいつも助けてあげるところ、とにかくしっかり者の長女というイメージ。
自分の描きたいものではなく、ターゲットやどんなイラストを求められているかを冷静に分析して、それに応える形で絵を描く仕事をこなすところ、理想と現実を切り分けて考えられる、とても賢い人。その分析は正しく、自分の稼ぎだけで生きていける、自分の生活を丁寧に組み立てているところも、私が理想だと思う30代後半の大人の女性。

・夏帆と妹の関係
ザ・出版社勤務です!の育児しない系男との結婚でほとんどワンオペ育児を強いられている妹。
自分がイライラしていると、姉が独り身であることを非難することでストレスを発散している。夏帆の心に浮かんだ「しきりに結婚を勧めるけど、あなたはそんな夫と結婚して本当の幸せを手に入れたの?ワンオペで家事も育児もできない夫なのに?(意訳)」のような言葉に痛快!もっとやれ!と思ったけど、絶対に言葉にしないのが夏帆。お姉ちゃんって生きづらいのね。
末っ子でやりたい放題していた私、客観的に自分を見ているようで恥ずかしくなった。実兄たち、こんな妹をありがとうね。

・女友達の変遷
夏帆の日常に女友達があまり登場しないのが妙にリアルで。親友はバツイチになってから病んで性格が変わってしまうし、定期的に会っているといえばやはり妹。そんな妹もワンオペ家事育児で大変そうで、夏帆自身も"幸せ"の定義が分からなくなってくるのが分かる。

『女性は同じライフステージにいる人としか友人関係を維持できない』という言葉は、悔しいけど的を射ていると思う。ライフステージが違うのに関係を維持できている場合は、どちらかまたは両方が相当に神経をすり減らして、気を遣ってなんとか維持しているのではないかと思う。
そうまでして維持するべきか、それともお互いのためにそっと距離を離していくのか(自然に)
、それもその人の考え方によるよね。
夏帆は妹といると苦しい気持ちになることの方が多そうだから距離を取っても良いのでは、と思いながら読んでいた。

・ヨシくんと別れられない夏帆!
何年も付き合って、結婚や子供の話をすると、気まずい感じになってしまい、それ以来お互いにその話題を避けている、そんな状態で何年もダラダラ付き合っている状態→やめとけそんな男!
夏帆の仕事が順調だったり同僚(男)の話題を出すと不機嫌になる→やめとけそんな男!!
過去に夏帆が作った「フルーツと食べ物の組み合わせが嫌い」と言っておきながら、若い女と浮気。若い女の作ったフルーツのカプレーゼ(だったっけ)は食べてるっぽくて→やめとけそんな男!!!

浮気した時点でもう絶対にアウトなのに、最初は許そうとしてしまう夏帆、どうして、どうしてなの、、と思いながらも年齢や重ねてきた時間を考えると離れられない・別れ話を切り出すのも体力がいるのかな、と考えたりした。

まともな恋愛経験がない私がこんなこと言うのもあれだけど、美人な人って意外と恋愛に苦労している気がする。なんでなんだろう、顔が良いと内面も知らずに安易な男がすぐに寄ってくるのか。まぁ残念ながらそっち側の苦悩が分かることはないのだけど(泣いてない)。

・貝塚くんと付き合わないの凄い!
正直に言うとパフェのクリームを口につけているところからおばさん(私)、メロかったです。仕事を支えてくれる健気な年下男子、最高じゃない?
ヴィラでキスされたときも告白されたときも、曖昧な態度を取らずにちゃんと断っているところ、夏帆って本当に誠実だと思う。これも美人故なのかな〜真のモテ女という感じ、尊敬します。私ならグラッと来てそのまま受け入れてしまいそうだよ、てかみんなそうじゃないんですか??

《メモ》
この作品を読んで、30代の女性の悩みって本っっ当に多種多様なんだなと改めて考えさせられた。
私は既婚・子持ちだから妹の気持ちに少しだけ共感する部分もあったけど、それでも環境や生活の仕方が違えば悩みは全然変わってくる。
バリキャリにはバリキャリの、独身には独身の悩みがある。でもそれを一括りにしてはいけなくて、その中でも、その人によってさらに分岐していく。だからこそ人の悩みを簡単にカテゴライズして「分かる」なんて共感するのは失礼にあたるよな、と感じた。
全ての悩みがもうある程度どうでも良くなって、どんな人とも仲良くなれるようなおばあちゃんになりたいな〜
でもきっとおばあちゃんにはおばあちゃんの悩みがあるのよね…(沼)
大切なのは、優先順位を間違えないこと。仕事なら仕事、趣味なら趣味に生きて全然良い!
でも夏帆のように自分を犠牲にして人に尽くすってやっぱり人生を消費しているような気がしてしまった。
自立しているし生活の基盤も自分で整えられる夏帆が、もっと自分を大切にして自由に生きられる世の中でありますように。

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2026年07月30日

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