あらすじ
ぼくはホームランを捨てた──大リーグ1年目の春、松井秀喜は語った。そこから這い上がり、大ホームランを打つまでに復活した。黒人初の大リーガー、ジャッキー・ロビンソンは、侮蔑のヤジにけっして怒らないと誓い、黒人参加への道を開いた。逆境に負けず、道を切り開いた大選手たちの生き方は、生きる勇気を与えてくれる。
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Posted by ブクログ
WBCで三大会ぶりに日本が世界一になりました。
その中で、もっとも注目を集めたのは「二刀流」の大谷翔平選手でしょう。
日本人がメジャーリーグに挑戦する、ということ自体は、野茂や伊良部、イチローや松井秀喜ら先人たちの前例がありますから、さほど珍しくはなくなりましたが、それでもピッチャーとバッターのどちらでも見事な成績を収め続ける彼の「挑戦」は野球ファン以外の人々をも勇気づけるものだと思います。
本書は2007年の出版ですから、現在進行形で描かれているメジャーリーガーたちも現役を引退していますし、やや「過去の栄光を懐かしむ」きらいがあることは否めません。
けれども、どんな逆境であっても、仮に困難なことだとわかっていても、自身の生き方を信じてやりぬく強さをもつことは、とても大変なことであっても価値のあることだ、ということを改めて実感することができます。
ジャッキー・ロビンソンについてもしっかりとページを割いる点も評価できると思います。