あらすじ
中国人民解放軍が台湾周辺の海域で、今までにない規模の演習を開始した。台湾侵攻が急迫していると分析した日本政府は、〝台湾戦争〟の勃発後に日本が巻き込まれた場合を想定し、アメリカ軍の作戦をいかに支援していくかの検討を開始した。だが事態は 日本側が考えるより遥かに深刻だった……。国家機密まで徹底取材する著者が長期間の取材を経て描いた最高傑作、最新軍事スリラー!(文庫化に際し、サブタイトルを『日本有事』から変更)
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Posted by ブクログ
2024年の作品を2026年3月に電子版として上梓。2026年7月現在、中国共産党は、原子力潜水艦からSLBMの発射実験を行うなど台湾を巡る日米の連携に対して楔を打ち込もうと躍起になっているように見える。台湾有事では日本においても先島諸島に中国軍が進出して日本が防衛として設置している対艦ミサイル、中長射程の弾道ミサイルを排除してこの海域の制海権確保に動き出すとの見方が多く、これに備えて着々と駐屯地の整備と部隊の展開を進めている。周辺を海で囲まれた我が国ではシーレーンの確保が国家の生存として最優先の課題であるが、このシーレーンを力による現状変更で奪おうとしているのが中国共産党である。本書では、日本の社会の内部に深く潜った中国共産党のスパイが中国特殊部隊を招きいれ、特殊部隊が偽旗作戦を実行して国際世論を矛先を交わしながら先島へ侵攻する様がリアリティを持って語られる。本書のような事態にならぬよう政府と自衛隊並びに警察による防衛協力のシナリオ研究と訓練を進めてもらいたいものである。