【感想・ネタバレ】逆境を越えてゆく者へ 爪先立ちで明日を考えるのレビュー

あらすじ

100年を経ていま甦る、歴史的名著――『修養』『自警』。苦しみのうちに前を向いて進んでゆこうとする、すべての人への熱きメッセージと具体的助言。今こそ、すべての日本人が立ち返りたい「新渡戸哲学」の真髄。本書は、新渡戸稲造博士の名著『修養』『自警』から、「苦難の時をいかに生きるか」をテーマとして項目を精選、現代仮名遣いを用いた平易な日本語にして、注や見出しを加えて再編集、新たに編んだものです。明治・大正の人々に大きな感化を与えた新渡戸博士の教えは、今もまったく色あせることはありません。いかに生きていくべきか、いかに困難を乗り越えていくか、そのためには日々、どんな心得を持ち、修養すればいいのかを、新渡戸博士は、すべての世代に向けてあたたかな目線で説いています。私たちが、人生の逆境をどのように乗り越えるか、今こそ、深い示唆を与えてくれる1冊です。東京女子大学学長・眞田雅子氏による「発刊に寄せて」を収録。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

 およそ100年前に生きた人の言葉であるにも関わらず、全ての言葉は今の時代のためにあるような新鮮さを感じます。ページをめくるたびに、多くの言葉が僕の心にグサグサと刺さりました。いつの時代も生き方の原則は変わらないんでしょう。

 境遇の善用
 継続
 常に志を忘れない
 今日命があるように明日も命がある
 傲慢にならない

これらを特に意識したいと思いました。
今回、同時に「修養」と「自警録」買ったので、時間を見つけて読んでいきたいと思います。

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2012年09月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

武士道等を著した明治の人、新渡戸稲造の語録集。
意外にも新渡戸稲造はキリスト教を信仰していていた。

しかし持っている人格は何とも明治の人格者らしい。
本書は逆境に陥った人を温かく励まし、順境の人を戒めるような内容で、苦しいなと思ったときに紐解くと良いかなと思った。

いいなと思ったこと

逆境に陥ったときはヤケになるのではなく、さてこの先は。。とつま先立ちで先を見てみる。

決心を継続させるにはここだなという感覚を大切にする。

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2014年09月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

新渡戸氏の「自警」「修養」の記載を纏めたもの。私心を持たず、大局的な視点を持てというのが彼の一番伝えたかったことであろう。これ程までの大局観を持てるかは疑問だが、目指すことは自分にも出来るはず。

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2011年08月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 新渡戸稲造の「修養」と「自警」を編集した本。今まさに自分は逆境にいると思っているので、心にくるものがあった。昔のひとだけれど、言っていることは今でも新しく聞こえる。徳という言葉を聞いたのは高校の古文依頼だけど、大人になった今こそ思い出すべき言葉だと感じた。


以下心にきたフレーズ


青年が学校にいる期間は最も大切な時で、習い性はこの時代の修練によると言ってもいい。


最も必要なことは、常に志を忘れないよう 心にかけて記憶することである。


一人の利益は万人の利益、
一人の苦しみは万人の苦しみ、
一人の喜びは万人の喜びと考えれば、
世界は美しい調和に達する。


普通の人間が不満とすることも、着眼点を変えれば、愉快の種とすることができる。


いわゆる逆境があるから、我々は他人に対し思いやりの心を持つことができる。もし毎日浮かれ騒いでおもしろおかしく人生を過ごすならば、どうして人に対する思いやりの心を持つことができよう。思いやりの心を持たない者がどうして人情の本当の味を知ることができるだろう。


逆境逆境と言って、逆境ながらにその境遇を利用しようとしない者が多い


罪を他人のせいにするのは知恵が少ないからである


自分で逆境をつくりながら、他人に逆境に陥れられたかのように社会を怨む人が多いのは、とても残念なことである。


窮地に陥り勢いのなくなった人は常に初心に帰るべし


他人を羨むということは心の狭さから起こるものであるから、そうならないためには心を広く持ち、他人に及ぼす善は自分にも善であると思うように努めることだ


自分の知っていることを他人に教え、自分の知らないことを他人から教わる。知識は他人に教えても減るものではなく、その交換は物品の交換と同じにお互いの利益になるものである


同僚が出世し自分が後れても、あるいは意見が異なり敵のように気にくわない相手であっても、その人間が日本の国の力となり、国の評判を高める者なら、喜んでその者に協力する気にもなるし、羨みの気持ちなど起きないであろう


金持ちが財産を失って点を怨むのは、金を重く見すぎた過ちである。名誉も同様で、世間からもてはやされた人が、なにかの理由で評判が落ちても、それが禍いと言えるだろうか


一事に上達すればそれが他事にも通ずるのである。


どんなに技量がある者でも、最初に立てた志を継続して行わなけれ
ば、そのことは決して成功しない


嫌味や皮肉に対して取るべき手段は、僕は自分の意思を身体で表現するしかないと思う。すなわち殴るとよい。
殴るというと野蛮に聞こえるが、これは相手を苦しめようとするのではなく、自分の決心を固めるのに最も有力だからである。


徳は失うおそれも妬まれるおそれもない。むしろ妬む人を教化する力がある


徳の貯蓄はそれを行おうという意思さえあれば誰にでもどこででもできる。職業の貴賎、筋力の有無、社会的地位の上下、身体の強弱に関係なくできるのだ。

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2011年07月19日

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